丹沢秘密倶楽部

日々の記録、思いついたこと、昔話など。最近は、俳句のこと。
俳句は読み中心で、なかなか詠めない。

救急車

2020-09-26 18:01:52 | 俳句

 

近頃お気に入りの一句

すいつちよや路地に無音の救急車             保資

 

この句を読んで、えーっと思いましたね。

救急車を呼んだ(来てもらった)ことがあります。

この句は、そのときのことを過不足なく再現しているのです。

 

119番へ電話、「症状、意識はありますか、歩けますか、救急車はすでに向かっています」などの応答、簡単に持ち物を準備して、自宅前で待つ。

救急車のピーポー音が聞こえてきました。

近づいてきたなと思ったら、ピーポー音が消えました。

無音の救急車が家の前の路地に進入して来ます。

 

「向かっています」

「わかりました。すぐ向かいます。」とは言わず、「向かっています。」で通話を終わるのです。

通報者への応答として、マニュアル化されているものと思われますが。

 

夜の11時半ぐらいでした。

6月だったので、虫の音はありませんでしたが。

 

消防車も同じですが、現場に近づくと混乱を避けるために、無音にするようです。

 

句の読み方としては、

救急車が到着して・・・・しかし、なかなか走り出さない救急車を近所で見ているという読みもありと思います。

救急車は病院から来ているわけではないので、行先(受け入れ先)の病院が決まらないと出発できないのです。

 

ある時、消防車が家の前に止まっていたこともありました。

明け方、三時か四時ごろ、なんとなく外が騒がしいので、出てみたら家の前の路地に消防車が止まっていたこともありました。

近所で出火、ボヤ程度でしたが。

生きていれば、いろいろなことがあります。

 

鍵持たずゆく満月の出る方へ               坂西敦子

満月は、月の出を見るところに価値があるのです。

東の空が開いていて、月の出が自分の家から見えれば問題ないのですが、現代、そういうところに住む人はすくない。

 

写真機をごつごつ構へ柿の秋               奥坂まや

秋になると、おらほの周遊コースでも写真機機材をかかえた人をよく見かけます。

総額、いくらぐらいかかっているのか、聞いたらおこられるか?

写真機、カメラではダメですね。

とある俳句入門書に、「日本語は、漢字、平仮名、片仮名の順で『重さ』を持っている。」とありました。

 

広縁にリュック下ろすや添水鳴る             芙美

「添水」なんと読むのか? 調べました。

『添水(そうず)、別名を「鹿威し(ししおどし)」「ばったんこ」などという。元来は田畑を荒らす鳥獣を威す、いわば案山子の音響版であった。

ほとんどの歳時記で、案山子の項目の隣に置かれているのは、その故だろう。が、いまでは日本庭園の風流味をかもし出すための小道具的な存在となった。』

とありました。

ハイキングの一場面と思われます。広縁、おおきな寺の庭で休憩。

「カン」という音で「鹿威し」に気づいた。見回すと、広縁から離れた山際にあった。

というところでしょうか。

 

病院の遠く明るく秋の暮                 岸本尚毅

こういう景色ありますね。田舎の市民病院など、田んぼのなかに建てられた大きな病院。

 

冷奴水を自慢に出されたり                野村喜舟

これについては、後日。

 

参考の一句

ケーナより音が羽搏き山開                井上 宰子

バス広場アルプホルンに山開く              今日水

丹沢の山開き、大倉バス停横の「神奈川県立戸川公園」広場で行われます。

 

近詠

理科室の書道部照らす夕陽かな              今日水

理科室の書道部照らす秋夕焼(ゆやけ)          今日水

理科室の書道部窓へ秋夕焼                今日水

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「歴史の愉しみ方」

2020-09-13 06:37:01 | 俳句

ある日の鮫漁港、建物は蕪島神社、鳥はウミネコ(青森県八戸市)

画面左下ブックマーク「かずくんの・・・」より拝借。

 

「歴史の愉しみ方」歴史学者としてのエッセー集です。

磯田道史著(中公新書)、この人の本は何冊か読んでいます。ときどきテレビにもでますね。

なにかの本に、「自分は古文書を読むのが早い、楽に読める」と書いてあるのを見てから注目しているのです。(えらそうに!ですが)

歴史学者ですが、著作者としてのデビュー作は「武士の家計簿」(新潮新書)で、堺雅人主演でチャンバラのない時代劇として映画化もされているらしいです。

 

おらほはテレビドラマも映画もほとんど見ないのですが、

テレビドラマ「半沢直樹」堺雅人の決め台詞「倍返し」は、いつの間にかおらほの耳にも入っています。

 

その映画の撮影風景を原作者として松竹京都撮影所に見に行った時のことが書いてありました。

「・・・ちょんまげ姿の堺雅人さんと話した。脚本理解がおそろしく深い。

関係者によると、・・・ウィークリーマンションにこもり、役作りに関係したメモや文章をこつこつ書いているらしい。

学生に頼まれ色紙を持っていったが彼の仕事ぶりをみると、とても撮影中にサインを頼む気にはなれない。自分もきちんと仕事をしなくてはと思った。」

とありました。

これを読んで、「半沢直樹」も「武士の家計簿」の映画も見てみようかと思いましたね。

 

 

近頃お気に入りの一句

 

秋晴の鉄道唱歌どこまでも                 小川軽舟

 鉄道唱歌、「汽笛一声新橋を・・・」

人生の何処かで聞いたことがある人は多いと思います。

鉄道が全国に伸びていくことを歌った軽快なメロディ。

 

秋祭ある沿線やすこし飲む                 坂西敦子

 駅からそう遠くない店で、「すこし飲む」まだ明るいうちか。

自分の乗降駅の「沿線」ではあるが、ふだんは降りない駅。

小さな町の駅前を行く神輿、という感じでしょうか。

 

女子大の囲碁部混み合ふ文化祭               藤本一城

 囲碁部コーナーに学生と腕自慢の年配者の対局。

 有名プロ棋士の指導碁かもしれません。こっちのほうが自然かも、ですね。

プロの指導碁、三面打ちとか五面打ちが多いのです。女子大の文化祭ですから、十面打ちぐらいかもしれません。

碁盤を十面並べて、プロは順番にその十人の相手をしていくのです。

「混み合ふ」はおそらく見物人が多いことを言っているのでしょう。

 

プロのマンツーマン指導碁は、だいたい政財界の大物。指導料もおそらく十万単位でしょう。

 

その昔の下北沢駅、ゆるい下り坂、道端に碁会所があって、大きな窓越しに中の対局が道路から見えるのです。

いつも外から見ている人が何人かいましたね。

 

近頃のおらほのインターネット囲碁はどうなっているかというと、なんとか8級に踏みとどまっている感じです。

7級の壁がありまして、相手が7級だとほとんど負けです。

 

将棋の藤井八段は詰将棋が好きで、対局前でも詰将棋をやっているとテレビで言ってました。

プロで詰将棋が嫌いな人はいるはずはないのですが、普通のプロの何倍もやっているような印象を受けましたね。

 

それではと、おらほも詰碁をやるようにしました。

ちと、どころではなく、かなり偉そうですが、アマチュアとして多少の、更に、少々ですが囲碁将棋界を支えている面もあるので、いいかなと。

効果はてきめんで、以前は8級から11級を行ったり来たりでしたが、8・9級から下がらなくなりました。

 

囲碁将棋で、長年のキャリアがありながら上達しない人、おらほもその一人ですが、

詰将棋詰碁をやらないというかできないのが原因ですね。何通りもの駒、石の動きを考えなければならないのですが、その根気がないのです。

おらほも、自分で碁盤に並べる根気はありませんが、ケータイアプリの詰碁は何度でも答えを示してくれるのです。それでも多少の根気は必要ですが。

 

だいぶ前にこのアプリはケータイに入れてあったのですが、放置状態でした。

 

吹き消したやうに日暮るる花野かな                        一茶

「花野」季語、秋の草花がちらほら咲いている野原。 

白樺の高きが圍む(かこむ)霧の月             水原秋櫻子

 

参考の一句

名月や畳の上に松の影                   其角

 広い庭、開け放した大広間、庭の松と月影

 

秋高し山荘の屋根松の影                  今日水

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それでも日は進む

2020-09-05 06:38:02 | 俳句

 

9月となり、年内4か月となりました。

中国にいる知人からメールがきて、「出張で武漢に来ている、街中はすっかり平常」と書いてありました。

さて、日本はどうなるのか、報道を見ていると、年を越えても「平常」になるとは思えませんね。

 

Go Toトラベルキャンペーン、

外国人観光客が戻って来ないうちに行ってみたいところはありますが、

当面は様子見ですね。

 

新型コロナ、おらほの肺気腫の経験から言うと、肺炎ですから簡単にいうと窒息死です。必要な酸素を取り入れられなくなるのです。

鼻の下につける酸素吸入の管のことは、だれでも知っていると思います。

大抵の病気は、肺炎を併発して・・・なのですが、新型コロナは突然ですから困りますね。

 

 

マイナポイント、クレジットカードは使いたくないなと思って、PASMOなら先払い(入金)だからと、7月ごろ、これで登録しようとしましたが、うまくいかないので放置していました。

最近、dカード(ドコモ、これも放置していた)ポイントが60000ぐらいあることが分かったので、それならばとdカードで登録しました。

マイナンバーカードは作ってあったので、すぐ登録できるだろうと思っていましたが、けっこうたいへんでしたね。

暗唱番号を忘れているというか、自信がない、マイナンバーの暗証番号など使うことはないだろうと思っていたので。

マイナンバーを作ったときのメモはどこかにあるはずだが、探せない。

正確には、探さない。

市役所で暗唱番号を登録し直すのも面倒、うろ覚え?ですが、やってみました。

何度かやり直して、

ついでにスマホにd払いアプリを入れて、dポイント支払いもできるようにしましたが、まだ使ってはいません。(できるはずではありますが?)

 

 

近頃お気に入りの一句

月ほどに明るき雲やけふの月            岸本尚毅

2020年(令和2年)の中秋の名月は10月1日(木)とのことです。まだしばらく先ですが、俳句は多少先行するほうがいいらしいので。

 

形から入る稽古や秋の声              小川軽舟

「形から入る稽古」初心者。(何の稽古かわかりませんが)始めた習い事をしているうちに、「秋の声」、もう秋なんだな。

または、今、始めたばかりかも? です。

「稽古」のイメージは「寒稽古、剣道、柔道、相撲」などですが、おらほのゴルフ練習のように、ときどき思い出して「型」を取ってみているのかもしれません。

形が大事なんだな、と言ってるわけです。

 

 

参考の一句

われをつれて我影帰る月夜かな           山口素堂

我が影を前に下り行く月夜かな           今日水

丹沢大倉尾根、小田急渋沢駅、神奈中バス、大倉バス停(標高300m)から塔が岳(標高1491m)まで、ほぼ上り一直線の尾根道、道幅広く、日に照らされて、・・・

今のおらほの足では数時間。

こんなところを登るのはバカでしょうと言いながら・・・、通称バカ尾根と呼ばれています。

したがって、満月の夜であれば月明りで、懐中電灯なしでも下りられます。

 

暑き日の続く或日の秋まつり            岸本尚毅

秋暑し広場にやすむ子ども山車           今日水

自治会で毎年運行している子ども山車、全国的でしょうが、今年はありません。

幼稚園児、保育園児、小学校低学年の子たちが、リュックサックを背負って参加するのです。

なぜリュックサック?・・・休憩所が五か所あって、その五か所すべてで、お菓子が配られるのです。

 

尾を降つて春の小鳥は墓が好き           岸本尚毅

尾を立てて鶺鴒速しアスファルト          今日水

 

 

近詠

夏草や三日見ぬ間の畑かな             今日水

 

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