丹沢秘密倶楽部

日々の記録、思いついたこと、昔話など。最近は、俳句のこと。
俳句は読み中心で、なかなか詠めない。

2021-07-27 16:36:13 | 俳句

近所の水田、ほんの少しだけ残っています。

 

とあるブログに、このコロナ禍が続いていることで、いろいろなものの縁が切れてしまうのではないか、というようなことが書いたありました。

うむ、なるほど、当方も幾つかの縁が切れそうになっているような気がしています。

数少ない残った縁なので、切れてしまわないようにしていこうと思っていますが、オリンピックが終わっても、年内は今と変わらないような気がしています。

このブログ作りも当方の数少ない縁の一つですから、切れないように継続していこうと思っていますが、コロナとは関係なく、更新が少ないので縁の切れた人もいるかもしれません。

 

 

「鷹」7月号から

枇杷の種からんと仮寓さびしくす        小川軽舟

「枇杷の種からんと」

枇杷は実離れがよく、種がすぐ乾くのです。

「仮寓」仮の住まい、単身赴任生活を描いたものでしょう。

 

ランウエイ句会7月

理科室に書道部風鈴鳴りにけり         今日水

(Y)どういう状況なのか判然としませんが、「理科室」「書道部」という言葉に自分の中学、高校のころを思い出します。「青春」とは言いますが、十代のあの頃は人生の「夏」だったと思います。ひたすら暑かった…苦しく、辛い季節でしたが、同時に激しく、濃い季節でもあったと回想します。その中での「風鈴」の醸し出す一服の涼が良いです。

(軽舟)「理科室の窓に風鈴鳴りにけり」で十分でしょう。

主宰の〇はつきませんでしたが、(Y)さんという方が一句選に選んでくれました。

 

当方としては、

「理科室」からは、備え付けの大きな机、実験器具洗い?用のたくさんの水道蛇口、など、書道部にとって便利な部屋と読んでもらいたいと思っていたのですが。

「理科室」、いろいろな標本や試験管、ビーカーなど実験器具を思い浮かべるひとが多いかも?ですね。

 

しかし

「理科室の窓に風鈴鳴りにけり」

と直されてみると、「風鈴鳴りにけり」だから理科の授業中ではないだろう。

夏休みなのか、「理科室」で何をしているのか・・・

なるほど、連想が広がっていくのかも・・・と思いましたね。

 

信号機押して暫しや青田風           今日水

こちらは、上の写真の景色を詠んだつもりでしたが・・・

歩行者用の押しボタン式の信号で、青に変わるのをすこし待っている・・・

青田からは、涼しい風が・・・

手短に伝えなければならないので

俳句は難しい。

まぁ、初心者なので。

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ついに

2021-07-02 15:38:38 | 俳句

北野駅改札口へ向かう階段の上、いっせいに口を開けているところを撮ろうとしたのですが、うまく撮れませんでした。

 

なにが「ついに」なのかと言いますと、当方の「鷹」7月号掲載が一句だったのです。

二句(1月)、三句(2月)、二句(3月)、二句(4月)、三句(5月)、二句(6月)ときましたが、ついに一句掲載となりました。

 

句歴、自称二年、「鷹」入会八か月、まぁこんなものでしょう、と開き直る気分も無くはないが・・・。

今回は一句蘭が多いなとを眺めていると、ん・・この方も、という名を発見。

その月の、同人を含む一般会員のトップを飾る巻頭作家となり、写真と文章も寄せていた方が、なんと、一句蘭に。

有為転変は世の習い、とは言え、・・・。

 

冷やかしも過ぎると、漏れ聞こえていくかもしれないので、このへんで。

 

が、もう一つ、どこかの結社に入っておこうかと思い始めています。二、三の結社に所属している人は結構いるようです。

 

近ごろお気に入りの一句

太田うさぎ句集「また明日」からいくつか。

 

フラダンス笑顔涼しく後退る(あとずさる)

確かに、とは言っても、本物は見たことがない。

 

陽炎へ機械油を差しにゆく

もちろん、現実のことではないでしょうが、

「陽炎」「機械油」どっちも暑苦しい感じですね。

 

裸木のラジオ体操広場かな

季語「裸木(はだかぎ)」冬になって葉がすべて落ちた木。

「ラジオ体操」と言えば、「夏休み」ですが、生い茂っていた木の葉も冬になって落ちてしまい、閑散とした広場。

夏よりも広々とした引き締まった感じになっている、というふうなことでしょうか。

 

奈落よりあらはれ春の踊かな

舞台の底からせりあがってくる華やかな舞妓さん、これも本物を見てみたいですね。

 

小春日の有機野菜とフォーク歌手

これは微妙、「有機野菜とフォーク歌手」には逆らえないような雰囲気がありますね、と言ったらおこられるか。

 

富士額見せて御慶を申しけり

「富士額(ひたい)」丹沢の山々が手前にあるので、都心からは「額」の部分しか見えません。

季語「御慶(ぎょけい)」新年。謹んで初春の御慶びを申し上げます。

正月の晴れ渡った青空。富士も親しく近く感じるということでしょうか。

東京生まれ東京育ちの人から、「正月は田舎者がいなくなって、空気も気分もすっきりして、いい。」と言われたことがあります。

田舎者が売りの当方も、「そりゃそうだ。」としか言えませんでした。

 

酢洗ひの鰺も谷中の薄暑かな

地元の人たちの「名店」なのでしょう。「酢の物」なんでしょうが、俳句の上手は「酢洗い」、うむ・・。

 

晴ときどき蝶テーブルも椅子も白

レモンティー雨の向うに雨の海

濡れてゐることを知らない目高たち

ぴゆつと出て鴨南蛮の葱の芯

 

アロハシャツ大本山を下りて来し   

どこの大本山?

ハワイのお寺を取り上げたテレビ番組を見たことがあります。      

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