丹沢秘密倶楽部

日々の記録、思いついたこと、昔話など。最近は、俳句のこと。
俳句は読み中心で、なかなか詠めない。

胡蝶蘭

2020-07-28 16:50:27 | 俳句

しょぼいけど、胡蝶蘭です。去年もらったものを、花がなくなってから鉢に植え替えておいたものです。

観葉植物と考えればいいかなと思っていたところ、二輪だけ花がつきました。

 

近頃お気に入りの一句

千人が手を欄干や橋すゞみ                   其角

町すぢは祭に似たり夕すゞみ                  去来

梳(くしけず)る人もありけり門すゞみ             白雄

此(この)松にかへす風あり庭すゞみ              其角

 

江戸の「夕涼み」、浮世絵のような句です。

今年の関東はなかなか梅雨が明けず、「涼む」という感じではありませんが。

梅雨が明けたとしても、近年の夏の高温で、現代人にとっては「涼む」イコール「クーラー」になってしまいました。

 

裏がえる紫蘇一枚や雨の打つ                  岡田一実

 

街行くや西日にパンを齧りつつ                 坂西敦子

 

洒落た街並み、このパンは高級フランスパン?

コロッケでは?と言ったら怒られるか。駅前商店街になってしまう。

「西日」は晴れていれば、一年中差しますが、季語としては「夏」。

もう少しで「夕日」なんだが、まだまだ暑いし、眩しいという感じでしょうか。

 

 

参考の一句

白扇をひらけば星野立子の句                  黒田杏子

 

白扇や高尾九段の揮毫受く                   今日水

白扇に棋士筆ペンを走らせる                 

白扇を広げて押して揮毫かな                 

白扇をひらいて棋士の揮毫かな               

 

筆ペンなので、揮毫という感じではありませんでしたが。

画像が小さくて見にくいと思いますが、「石を身と為す」「十段」「高尾紳路」と書いてあるのです。

囲碁タイトル戦に「十段戦」があり、高尾紳路九段が当時のタイトル保持者だったのです。

 

「石を身と為す」高尾九段は碁打ちなので、調べもせず、この石は碁石のことかと思っていました。

「囲碁(石)を身につけよ(為)」ぐらいかなと「勝手読み」をしていました。

「勝手読み」、囲碁で使う言葉です。「自分がこう打つ、すると、相手がこうくる、そこで自分がこう打つ、どうだ!」と自分に都合よく手を読むことです。

 

しかし、ちょい待ちモーメント、高尾九段は師匠の藤沢秀行の指示で書家の柳田泰山氏に書を習っていたはず。

うむ、改めて調べてみました。

「石を身と為す」

「中国春秋時代の斉国の宰相 晏嬰(あんえい)の言葉で、「志を堅固に持ち何事にも動揺しない」という意味。

晏嬰は、斉の国を建て直したといわれる名宰相で「晏子春秋」という書物にその教えが残されている。」とありました。

昔から、書家がよく書く言葉のようです。

 

 

最近テレビのワイドショーに登場する将棋連盟は千駄ヶ谷にありますが、日本棋院は市ヶ谷にあります。

例年8月初めに行われている日本棋院主催「少年少女囲碁大会」も今年はコロナ禍の中、取り止めになりました。

十二、三年前、縁あって、その「少年少女囲碁大会」の全国大会に東京代表五校中の一校として引率参加しました。

その時の昼休み、館内アナウンスで高尾紳路九段の来場が告げられて、たちまち行列。

サインをもらうためです。

白扇はプロのサイン用に棋院の売店で売っているのです。十二、三年前で1500円でした。

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桔梗

2020-07-14 05:14:02 | 俳句

桔梗、鉢植えです。

 

将棋の藤井七段のタイトル挑戦が世間の注目を集めています。

棋聖戦については、渡辺三冠を応援しています。理由は、「渡辺明ブログ」を以前から見ているからです。

将棋の記事は読んでもわかりませんが、将棋以外の記事もけっこう多いのです。

 

藤井七段を取り上げたテレビのワイドショーを見ていると、将棋界には面白い人が多いようです。

 

比べて囲碁界は、弁の立つ人は少ないような気がしますね。

テレビワイドショーで誰かが取り上げられれば、続々と出てくるのかもしれませんが。

将棋も囲碁も、プロは一つの道を究めた人たちですから、一般人から見れば言動はおもしろいはず。

 

 

 

近頃お気に入りの一句

 

三伏に静もる奈良の筆墨街               吉村 昭

 

「三伏」、「三つ指ついて、伏す」?なんか変・・・調べました。

季語「三伏(さんぷく)」は中国の陰陽五行説に由来する。夏の暑い盛りの時期(新暦では七月中旬から八月上旬あたり)を言い、「拝啓、三伏の候」などと暑中見舞に使ったりしてきた。・・・とありました。

筆墨街、奈良町のことでしょうか。

近年、世界観光化が進み一年中、人が多いという感じでしたね。

以前の奈良の夏はこの句のように静かだったでしょうね、暑いから。

コロナ禍の今年の「三伏」は、この句のような感じになると思います。

 

 

神田川祭の中をながれけり               久保田万太郎

 

神田川は、江戸初期に、三鷹市の井の頭池の湧水を都心まで引いた神田上水。両国橋脇で隅田川に合流する。玉川上水よりも古いそうです。

 

 

路地に生れ(あれ)路地に育ちし祭髪          菖蒲あや

路地に生まれ鼻筋高き祭髪               坊城俊樹

 

 

朝顔の紺の彼方の月日かな               石田波郷

 

朝顔の紺「年年歳歳 花相似たり、」

彼方の月日「歳歳年年 人同じからず」、「人同じからず」はともかくとして、過ぎ去った年月です。

 

 

 

参考の一句

 

硝子戸に天鵞絨の如虫の闇               川端茅舎

句意は、ガラス窓の外は天鵞絨(ビロード)のように青い暗闇が広がっている(虫の闇)・・・かな?

 

闇を負いヤモリの白き硝子かな             今日水

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七月

2020-07-06 21:48:13 | 俳句

 

コロナコロナで一年の半分が過ぎました。

残り半年がどうなっていくのか、世界のだれにもわかりません。

二年ぶりのゴルフ予定も、延期のままになっています。

 

何かを身につけるには「型の繰り返し」が必要だと、今ごろになって気づきましたね。

おらほの「型の繰り返し」はゴルフの素振りです。ゴルフクラブを正面に置く、時計の3時の方向に引いてクラブが地面と水平になったのを確認、ゆっくりと脇腹を痛めないところまで上げる。

正面に戻す、ボールを打ったつもりで時計の9時のところまで、3時と同じく水平になっていることを確認してフィニッシュの型をそろりそろりとつくってみる。

あとは、雑木林の散歩道でパターの練習、もちろん芝ではなく地面ですが、方向と距離の練習にはなるだろうと。

これだけです。自分なりのストレッチを入れて、時間にして、15分ぐらい。

「継続は力なり」と言いますが、ゴルフ場に行く日の四、五日前からしかやらなかったので、「継続」とは言えませんね。年3ゴルファだったので年間15日ぐらい。

 

近頃は、あと何回ゴルフ場に行くかなという年齢になってきたので、延期ゴルフ実施に備えて、

雨が降らないかぎりはやるようにしています。

「繰り返しは力なり」になるかどうか?

 

 

句歴1年

俳句の「型の繰り返し」とはどういうものか?

日常生活を、とにかく五七五で書いてみることかな?と思ってはいますが、やれていません。

 

 

近頃お気に入りの一句

 

からだから海あふれだす夏休み             藤原暢子

海から上がってきた場面でしょうか、

この夏はちと違う感じになるかもしれませんが、本来、あるべき海水浴の姿です。

 

ニンニクの薄きがよしと鰹食ふ                          吉村 昭

吉村昭は小説家、歴史小説というか、幕末もの、漂流記もの、戦史ものなど、調べて書くために各地を旅したようです。その旅を題材にした随筆もなかなかです。特に、長崎には七十数回行ったと、何かに書いてあったと記憶しています。

 

短夜のあけゆく水の匂かな                  久保田万太郎

この水はどういう水なのか、よくわかりません。明け方起きて、飲むコップ一杯の水・・・なわけはないか。

川のほとりの宿なのか・・・調べればどこかに書いてあるかもしれませんが。

 

梅雨の夜の金の折鶴父に呉れよ             草田男

 

 

参考の一句

春の夜や都踊はよういやさ               日野草城

 

夏まつり八戸小唄のよういやさ             今日水

盆の月八戸小唄のよういやさ              今日水

 

盆踊りの一場面、合いの手「はぁ、よういやさ」のつもりですが。

八戸小唄は、東京音頭、会津磐梯山など、昭和初期に各地で作られた新民謡の一つ。

新民謡と言いますが、中身は「お座敷小唄」ですね。

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