丹沢秘密倶楽部

日々の記録、思いついたこと、昔話など。最近は、俳句のこと。
俳句は読み中心で、なかなか詠めない。

肺気腫

2020-03-27 18:01:34 | 俳句

白鳥ではなく、鷺とのこと(画面左下のかず君の・・・より)

 

実は六年前に肺気腫になっていたのです。

肺気腫は新型肺炎のように熱は出ませんが、咳が止まらず、使える肺の面積がどんどん減っていくことは同じです。

 

六年前の当ブログの記事。

「来週は」 
2014/05/25 17:36:32

「ところで、ついにおらほもガタがきました。四月初めから、咳が出始め、なかなか止まらない。
花粉症と思っていたが、だんだんひどくなり、五月初めには呼吸困難に。おおげさではありません。
階段を上がっただけで、息が切れる。数分動かないで息を整える、と言うか、動けない。
健康診断では、尿酸値以外は絶対的な自信を持っていたおらほもついに病院へ行きましたよ。
国立相模原病院、おらほの近所にあるのです。
病院内の移動は車いす、点滴二時間。
検査の結果、肺活量が通常の30%しかない、動いたら息が切れるのは当然だと言われました。
中略
二週間後の今は、肺活量が70%まで回復。
医療はすごいと、初めて思いましたね。
23日、病院で聞きました、山登りはしてもいいのですか?
返事は、推奨とのことです。ゆっくり登ることで気管を広げることに役立つそうです。」

 

当時は、肺気腫とは書きませんでしたが、

ほんの十数メートル歩いただけで、自然に足が止まるのです。前に進めない。歩こうとすると呼吸が激しくなるだけで、動けません。その場に立ち止まり、しばらく、二、三分か、四、五分か、息を整えて、やっと、そろりそろりと歩き出すのです。

物も持てなくなる。

本を二、三冊持っているだけで、自然と手が下がってきます。重いとは感じないが、持っていることができなくなるのです。

高熱が出るわけではないので、動かないでじっとしていれば、自覚症状はありませんが・・・、生きている以上、歩かないわけにはいかないのです。

当時は、自分の健康を過信していたので、どうにもならなくなるまで病院へ行きませんでした。

「健康第一」、重いことばです。健康でなければ何もできません。

 

 

最後に、

近頃お気に入りの一句

 

虹も出よキャンプの雨は昼に止む         細谷喨喨

せっかく、楽しいキャンプに来たのに、あいにくの雨。

しかし、空は明るいので、いずれ雨もやみ、虹も出るかもしれない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

予選通過

2020-03-17 14:03:01 | 俳句

「俳句αあるふぁ」春号に投稿しておいた句が予選通過欄に載っていました。

春や昔画紙の社名に迎えらる

五十年前の上野駅の一コマです。

 

前日、夜行列車に乗って、朝上野駅に着きました。

会社名を書いた画用紙を持った若手社員がプラットホームに迎えに来てくれていたのです。

周りを見ると、同じように会社名を書いた画用紙を持った人がたくさんいました。

 

しかし、俳句的には「回想の句は弱い」らしい。

確かに、作者は五十年前に戻っていますが、読む人は、さて?というところでしょうか。

 

春や昔十五万石の城下かな         子規

正岡子規が、明治二十八年、日清戦争の従軍記者として出発前に、生まれ故郷の四国松山で詠んだ句です。

子規は江戸最末期、慶応三年松山藩士の家に生まれた人です。「十五万石に自分も連なっていたのだな」と詠んだのです。

        

近頃お気に入りの一句

石段のはじめは地べた秋祭         三橋敏雄

 

「戦中派」という言い方がありました。ご本人が「戦中派」と称したかどうかわかりませんが、次のような強烈な句があります。

出征ぞ子供ら犬は歓べり

いっせいに柱の燃ゆる都かな

手をあげて此世の友は来たりけり

           

菜の花に汐さし上る小川かな        河東碧梧桐

門を出て五六歩ありく春の風

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

疑心暗鬼

2020-03-09 09:49:33 | 俳句

新型肺炎で世界中が疑心暗鬼に陥っていますね。どこまで続くぬかるみぞ、という感じですが、

まぁ、なんとか過ごしています。

 

「ザゼンソウ」とのこと。画面左下の「かず君の・・・」から拝借。

 

近頃お気に入りの一句

 

通されて二階眩しや五月晴            寺田寅彦

昔の大きな家は暗かったのです。二階に案内されて階段を上がると、急に明るくなった。五月晴なので、窓を開け放してあったのかもしれませんね。句会の一場面かと思います。

 

まんばうのやうな親爺と裸の子          坊城俊樹

俳句は旧仮名遣いなので、「まんぼうのような親爺と裸の子」、昔の海水浴場?

いや、漫画の世界かも、と言ったらおこられるか?

 

絵も文字も下手な看板海の家           小野あらた

春銀座また出し忘れたる葉書ここ         永井龍男

 

参考の一句

書道部が墨擦つてゐる雨水かな          大串 章

雨水は二十四節季のひとつで、立春の次です。

現代人は忙しいので、墨を擦ることはあまりないと思いますが。

自動墨擦り機というものが書道家の間で広く使われているようです。知人の書道家は、二台持っていると言ってましたね。

おらほの書道は墨液(墨汁)です。誰に見せるわけでもなく、自分で書いているだけなので。

 

袴佩く(はかまはく)少女の書道春来たる            今日水

襷掛け(たすきかけ)少女の書道春寒し

たすき掛け筆持つ少女春寒し

書道パフォーマンスです。袴、たすき掛けが多いようです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

下田

2020-03-02 12:24:53 | 俳句

踊り子号、旅行を取りやめた人が多かったらしく、がらがらでした。

丹沢の山小屋常連さんの旅行に参加させてもらいました。

釣り宿の民宿、大サービスの料理でした。

 

 

いろいろなところにピアノが置かれているようですが、カラフルなピアノと上手な演奏でした。

駅での一コマ、保護者の許可を得ています。

河津桜も見ましたが、写真は撮らなかったことに、帰ってから気づきました。

 

 

一時、囲碁をやめていましたが、最近復活して一日二局程度、日本棋院インターネット囲碁を打っています。

碁は見る楽しみもあるので、月の会費2200円、これは安いですね。

 

「碁の句」という本を買ってあったことを思い出して探してみました。

 

短夜は碁盤の足に白みけり           子規

山寺は碁の秋里は麦の秋            一茶

 

もう棋士のやうな指先夏帽子          矢野玲奈

碁石の持ち方が置き方が決まっているのです。親指と人差し指で石を取り、中指と人差し指の爪の先で石を裏返して打つとピシッといい音が出るのです。「碁石の持ち方」で検索すればすぐでてきます。

プロを目指している少年少女かも知れませんね。プロの養成所、将棋は「奨励会」ですが、囲碁は「院生」といいます。

 

近頃お気に入りの一句

春の鳶寄りわかれては高みつつ        飯田龍太

水にちりて花なくなりぬ岸の梅        蕪村

君も乗れよと鴛鴦のせて春の水        河原枇杷男

春ひとり槍投げて槍に歩み寄る        野村登四郎

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする