丹沢秘密倶楽部

日々の記録、思いついたこと、昔話など。最近は、俳句のこと。
俳句は読み中心で、なかなか詠めない。

類句類想

2020-06-27 04:13:02 | 俳句

柏葉紫陽花

 

俳句アルファ夏号の読者応募の入選句の一つ

「火口湖に大地かたぶく夏燕」

 

これに、「ん!」と思いましたね。

おらほの「お気に入りの一句」登録句に次の句があるからです。

 

「みづうみへ大地かたぶく夏燕」        藤本夕衣

去年の俳句アルファ夏号に掲載されていた句です。読者投稿ではありません。作者は大学准教授にして俳人。

類句類想というには、ちと似すぎ、「みづうみへ」を「火口湖に」に変えただけですね。

選者は4人、うち一人が入選に、一人が佳作に選んでいます。

 

おらほも二句投句、一句は予選通過、一句は没、でした。

夏休み長いし街の鯛焼き屋           (没)

 

よく行く駅前商店街に「鯛焼き屋」があるのです。夏になると、かなり長期間休みます。夏は売れゆきが悪いこともあるでしょうが、暑いときに熱い鯛焼きを焼くのは大変だから休むのだろうと思って見ていますが。

「・・・だしー」と若者言葉を入れてみましたが、「なに、これ」で「没」かなと。

「鯛焼き」は冬の季語でもあります。


夏季休業貼り紙長し鯛焼き屋          推敲句


予選通過句の方は、後日。

 

 

近頃お気に入りの一句

夏草に汽罐車の車輪来て止る              山口誓子

蒸気機関車、もう、というか、かなり昔に見られなくなった一風景。今では「撮り鉄」の世界になってしまいました。

 

蟷螂のをりをり人に似たりけり             相生垣瓜人

蟷螂(とうろう)はカマキリ。

 

たてよこに富士のびてゐる夏野かな         桂 信子

青空と富士山だけですね。雲があってはだめです。

 

参考の一句

夕焼けて西の十万億土透く                  山口誓子
十万億土は極楽浄土

夕焼けやインド洋上晴れと聞く             今日水

天気予報でよく言ってます、そのまま。

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句歴1年

2020-06-19 14:46:11 | 俳句

 

時々、階段のガラス窓に張り付いています。

 

俳句雑誌を読んでいると、「句歴・・年」「句歴が浅い」という言い方が目につきます。

句歴は何年目から深いとは誰も言ってませんが、句歴1年、3年、5年、この辺までは「浅い」と言われても仕方ないかな、ですね。

句歴6年、微妙、「句歴7年」で「浅い」と言われたら、「なんだと!」という感じでしょうか。

おらほも6月で、「句歴1年」となりましたが、続くかどうかわからない「にわか俳人」なので、7年まで行くかな?・・・ですね。

しかも、新型肺炎がどうなっていくのか、だれにもわからない状態ですから。

 

確かに「句歴が浅い」と、「あるある、そうそう俳句」になってしまっているが、当人はそうは思っていない、気づかない、ということでしょうが、・・・一方では「そう言われても・・・」ですね。

 

おらほの方針としては、「自分のお気に入り俳句」を増やして、それを参考に「こんな場面もあったかな俳句」をつくっていく、

しかないですね。(ほかのこともやっているので)

 

近頃お気に入りの一句

待てば来る男なりけり夕蓮(ゆうはちす)         黒田杏子

 

青葉の日朝の点呼の列に入る               鈴木しづ子

戦時中の句のようです。

 

鮎焼けて峡(かい)の香りとなりにけり          坊城俊樹

「峡」は、谷間。

 

胡蝶蘭あふれて梅雨の北新地                小川軽舟

新規開店でしょうか、わかりやすい句です。

コロナ禍の今しばらくは見られない風景かもしれません。

 

塔ばかり見えて東寺は夏木立               小林一茶

 

 

参考の一句

献立あり式次第あり風薫る                 小川軽舟

披露宴の席に着いて、誰もがまずすること、献立とその説明を読む、式次第と座席表を見て、知人はいないかな・・・といったところでしょうか。
            
式場の池や緋鯉の周遊す                 今日水

式場の泉水緋鯉回りたり                 今日水

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世が世ならば

2020-06-07 14:31:27 | 俳句

 

 

いろいろなものが開催中止になっています。

 

夏の甲子園大会

春の選抜に続いて夏の大会も中止になってしまいました。

高校野球の監督をしている知人がいます。監督として夏の甲子園出場一回、選手としても出場したらしい。

高校野球の監督に転出する前は、年に三回ぐらい一緒にゴルフに行っていたのですが。

その後、そんな暇があるはずもなく、すっかりご無沙汰ですが。

三月からは全国的に練習もできなくなり、春の選抜大会中止に続いて、夏の大会は予選も含めての中止。

各都道府県大会が準備されようとしているようですが、甲子園出場を目指すことはできないのです。

見る側にとっても非常に残念なことですが、部員、指導者、関係者の方々にはまさに、無念なできごとになってしまいました。

 

例年、六月の第一日曜日は丹沢ボッカ駅伝大会だったのですが、今年は三月に中止を決めたようです。全国から100チームぐらい参加があったのですが。

一チームの選手五人、付き添いの人、山小屋関係者を含めるとおそらく千数百人規模の大会なので、中止やむなし、ですね。

 

丹沢の山小屋も一部、宿泊できないことになっているようです。

日帰りで様子を見に行ってみようと思っています。

 

 

近頃お気に入りの一句

はたたがみ(雷鳴)渋谷白黒反転す        坊城俊樹

「はたたがみ」は雷の古語、俳句ではよく使うようです。

激しい雷雨、スクランブル交差点の真上かもしれません。

閃光と轟音がほぼ同時という感じでしょうか。

 

夏燕飛べる高さに天守閣             小杉伸一路

いつか行く青嶺を今日は車窓より         佐藤手織

宵浅き更科蕎麦の青柚(あおゆ)かな       小川軽舟

 

参考の一句

てのひらに小銭広ぐる夜店かな          井出  昇

手のひらに五十円玉浴衣の子           今日水

 

五月のfacebook俳句会のネット句会

今回は低調でしたね。

4点句
がれ道を辿り山小屋余花白き           今日酔(こっちの字は変えていません)

おらほの丹沢の定宿山小屋、駒止茶屋(900m)に大島桜が一本あるのです。


2点句
吹き抜けの高きや新茶の幟旗           今日酔


1点句
玄関の自転車の閑夏に入る            今日酔

(隣家が、しばらく無人状態になっているのですが、うまく詠めませんでしたね)

参加者21名、

 

推敲

デパートの吹き抜け高し新茶の香

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