☆☆ゆきのおと Yuki's Note ♪☆☆

☆名越(なごや)左源太時敏の玄孫が綴る日々のあれこれや家族の歴史. 
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「5月1日 豊橋を出発、一路東へ」

2020-05-01 15:43:48 | 『都見物日記』

 5月に入りました。前日夕方には豊橋の壺屋という宿屋へ着き、久しぶりにゆっくりと過ごし早目に休んだイサさんたち一行です。

 

『都見物日記』(三)‥‥ ⑦

 

 五・一  今晩(※)は夜中の二時五十分には 此壺屋と申宿より出立、豊橋の停車場まで車にてゆき、夫より三時過には汽車にのり候也。入り海の大きな所などみ、途中にて夜明けいろいろ珍らしき所ばかり眺め、暗やみの処の瀬戸は 汽車も昼はあかりをつけ、十ところばかり通り実に実に感心とも恐ろしともいわれぬ事計り天竜川大井川などにも鉄橋かかりて其上を汽車にて行くもおもしろし。(つづく)

 「暗やみの瀬戸」とあるのはトンネルを指しての表現。「入海の大きな所」は浜名湖か(若) 

 

 「今晩」(※) とありますが、江戸時代は夜が明けるまでは前日の日付であると聞いたことがありますので、もしかしたらその名残りかな? いや、だとしたら昨夜となるかな‥‥

 ということで、豊橋を出たあと浜名湖などを眺めていると、途中で夜が明けた様子。昼間でもトンネルの暗闇では明かりをつける汽車(イサさん、トンネル体験初めてだったのでしょうね)。トンネルを10カ所ほど通りつつ、天竜川の鉄橋も越え‥‥‥

 大井川にかかる鉄橋も越えて‥‥‥(鉄橋を汽車で渡るのはお気に召したご様子のイサさんです

 更に更に、汽車は東へと進みます。(次章へ続く〜

 

 


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