大炉は十一代玄々斎が創案されたと伝えられています。
2月の厳寒期に限定して開かれ、少しでも暖かさを感じてもらいたいという、おもてなしの心を表しています。
6畳で 逆勝手がお約束。
珍しいのでしょうね。
表千家の方も 不昧流の方も 初めてだとおっしゃいます。
通常の炉に比べ、4寸大きな一尺八寸(約54.5センチ)の炉です。
広口のお釜を使い お茶碗も 冷めにくい筒茶碗を良しとされます。
運び点前だけですので 蓋置は竹ですが
竹だと大蓋の裏にくっついて 何度か釜の中に落としました。
平たくて 大きな蓋置です。
ちゃんと大蓋用で売っていました。
三間続きの中の間ですので 窓も床もなし
壁床にしてあります。
大津絵の鬼。
これは古いほうのお軸で
新しいお軸には
大津絵の筆の初めは何仏 と 書かれています。
大津絵の絵師たちは一年の最初にどの仏の姿から描き始めるのであろうか と
松尾芭蕉が読んだ句です
花は蠟梅と水仙。
とても良い香りがします。
花入れは吉羽與兵衛さんの砂張です。
銅にスズ,鉛を加えた合金で,たたくとよい音を発するため
響銅(さはり)とも佐波理(さはり)とも言われます。
花入れは行扱いですので 薄板は蛤です。