学生時代だったと思います。友達と山陰を旅した折、吉田松陰の「松下村塾」に立ち寄りました。私、18歳!
行ったことは覚えていますが、さしたる感慨も感動もなく、淡々と見学した記憶しかありません。
今訪れる機会があれば、全く思いは違ったでしょう。
幕末の尊皇攘夷、勤皇(王)佐幕!日本史でだれもが学んだ幕末の思想ですが、
とても複雑な混沌とした時代で何故か当時はよく理解できませんでした。これでも日本史は好きな科目でしたが・・・・。
この歳になってドラマを観たり、小説を読んだりして、ようやくその時代が頭の中で徐々に整理されていくという大変お粗末な私です。
今回のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」も多少史実とは違うとはいえ、私の理解できる内容で、とても面白く観ています。
一般視聴者の評判はいまひとつのようですね。私も最初は同じ感想でした。地味なドラマだな~と。
吉田松陰の妹「杉文」?全く無名!
今観ている限りでは、このドラマは今までは吉田松陰が主人公、今は久坂玄瑞が主人公と言えるのではないかしら?
杉家の家族構成ですが、ドラマの中では「文」と姉「寿」の二人姉妹のように描かれていますが、実は杉家は三男四女。
その四女が今回のドラマのヒロイン「文」です。三女は幼少の頃、亡くなっています。
ドラマに登場する、小田村伊之助に嫁ぐ姉寿の上に長女千代という女性が居ます。
夫の知人にこの千代の末裔玄孫(?)の方がいらっしゃいます。
その方の話によると、千代は松蔭(寅次郎)と二つ違いで、大変仲がよい気の合う妹でした。
松蔭や塾生のお世話をしていたのは、本当はこの杉家の長女千代であったそうです。
この話を聴いたとき、身びいき(笑)からくる作り話(失礼)かと思いましたが、特別展に行き、その事実が判明しました。
松蔭が野山獄に投獄されたり、塾生に講義をしていたころは、文はまだ10歳前後であったようです。
そして松蔭や塾生のお世話をしたのが、この長女であることも展示物の中で明確に記されていました。
夫の友達の言われたいたは真実でした。
この千代さんは93歳まで生きていて、松蔭の兄弟姉妹、一家の顛末を最もよく知る人物なのです。
明治41年、ある雑誌に「家族から見た吉田松陰」と題して、彼女へのインタビュー記事が載っているそうです。
今回のドラマには原作がありませんので、その記事などもドラマを制作するにあたって、参考になったのでしょう。
話が少しずれましたが、文は久坂玄瑞と結婚、久坂玄瑞は禁門の変(蛤御門の変)で自刃、その後の彼女の運命は・・・・・・・。
これからですね。皆様のお楽しみのために、その先をここで記すのは止めておきましょう。
勿論ご存知の方も多いと思いますが、あえて書きません。
私は司馬遼太郎の「世に棲む日々」を読んだ時、久坂玄瑞にあまりよい印象を持ちませんでした。
松下村塾の四天王、並外れた秀才であったと言われていますが、思想が急進的、過激的、革命的で、
危ない存在に思えました。でもそれは間違っていたのですね。
むしろ穏便派であったと言うのが事実のようです。詳しいことは分かりませんが。
久坂玄瑞は180センチの長身で、いまでいう大変なイケメンであったそうです。東出昌大、適役です。
(そう思うのは私だけ?東出くん、かっこいいと思っているから)
なんだかまとまりのない記事になりました。思いつくままに記しました。すみません。ご判読ください。
兎に角、盛りだくさんの大変興味ある内容の展示会でした。歴史にご興味のある方必見です。