大河ドラマ「べらぼう」が始まった。昨日は早2回目。
1回目を観て、引手茶屋や桶屋、花魁などの住む花街(吉原)の光景に女性として少々胸痛む思いがあった。
堂々と〇春が行なわれていた時代なんて許せないと重たい気持ちになった。
特に、ここまでやるのNHKが?と思われる場面もあり、決して後味の良いストーリーではなかった。
これからどのように話が進んでいくのだろう。
そこで私は谷津矢車著の「蔦屋」を読むことにした、と言っても実は昨年購入し、
ドラマが始まる前に読了するつもりであったが、年末年始の忙しさで最初の数ページを読んだだけで放置。
年が明けてKindle版を改めて買い、今70%読み進み、面白くて嵌っている。
この小説「蔦屋」が大河ドラマの元になっているとばかり思っていたが、最初から内容が全然違う。
どうもドラマは小説よりかなり前の時代から始まってるようだ。
小説「蔦屋」は蔦屋重三郎が既に「吉原細見」で売れっ子の版元になっているところから始まる。
ドラマに度々出てくる吉原の描写も小説ではあまりない。
引退を決意した元地本問屋・丸屋小兵衛の視点から蔦重を描いており、主人公は丸屋小兵衛だ。
既に田沼意次の時代は終わり、松平定信の厳しい取り締まりに蔦重の苦悩は続く。
今丁度そのあたりを読み進んでいるところ。
小説に出てくる蔦重とドラマの蔦重、私の受ける印象はかなり違う。
駆け出しの本屋と飛ぶ鳥も落とす勢いの版元となる蔦重では、性格も違って当然かもしれないが。
早く読了したい。
波乱万丈な半生を送る江戸の出版王蔦屋重三郎を、横浜流星がどのように演じていくのかまた楽しみだ。