世界に一つだけの姥花日記

貴方は貴方らしく私は私らしく、世界にただ一つだけのきれいな花を一生懸命咲かせましょう。
シニア主婦の平凡な日記です。

大河ドラマ「べらぼう」と小説「蔦屋」

2025年01月13日 | 読書&映画&ドラマ

大河ドラマ「べらぼう」が始まった。昨日は早2回目。

1回目を観て、引手茶屋や桶屋、花魁などの住む花街(吉原)の光景に女性として少々胸痛む思いがあった。

堂々と〇春が行なわれていた時代なんて許せないと重たい気持ちになった。

特に、ここまでやるのNHKが?と思われる場面もあり、決して後味の良いストーリーではなかった。

これからどのように話が進んでいくのだろう。

 

そこで私は谷津矢車著の「蔦屋」を読むことにした、と言っても実は昨年購入し、

ドラマが始まる前に読了するつもりであったが、年末年始の忙しさで最初の数ページを読んだだけで放置。

年が明けてKindle版を改めて買い、今70%読み進み、面白くて嵌っている。

この小説「蔦屋」が大河ドラマの元になっているとばかり思っていたが、最初から内容が全然違う。

どうもドラマは小説よりかなり前の時代から始まってるようだ。

小説「蔦屋」は蔦屋重三郎が既に「吉原細見」で売れっ子の版元になっているところから始まる。

ドラマに度々出てくる吉原の描写も小説ではあまりない。

引退を決意した元地本問屋・丸屋小兵衛の視点から蔦重を描いており、主人公は丸屋小兵衛だ。

既に田沼意次の時代は終わり、松平定信の厳しい取り締まりに蔦重の苦悩は続く。

今丁度そのあたりを読み進んでいるところ。

 

小説に出てくる蔦重とドラマの蔦重、私の受ける印象はかなり違う。

駆け出しの本屋と飛ぶ鳥も落とす勢いの版元となる蔦重では、性格も違って当然かもしれないが。

早く読了したい。

 

 

波乱万丈な半生を送る江戸の出版王蔦屋重三郎を、横浜流星がどのように演じていくのかまた楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

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久し振りの読書

2024年08月23日 | 読書&映画&ドラマ

台風が去り、ようやく気温も下がり、少し過ごしやすくなりました。

しかしまた新しい大型台風10号が発生!どうやら週明け日本に上陸、縦断しそうです。

運の悪いことに、週半ば昨年のリベンジで白馬に行くことになっていました。ダメですね

個人旅行なので出発4日前まではホテルキャンル無料にて、明日キャンルの手続きをします。残念!

9月中旬、10月上旬を予備に抑えてありますが、お天気だけはどうしようもありません。

これでだめならもう縁がなかったものとして白馬は諦めます。

坐骨神経痛もまだ完治とは言えないので、神様の「止めておきなさい」との思し召しかもしれません。

 

最近、全く読書が進みません。途中で投げ出すことが多く、最後まで読み切れません。

引きこもりの生活ですから時間だけはたっぷりあるのですが・・・・・。

きっと脳味噌も暑さで半分溶けてしまっているのでしょう(苦笑) 集中力がありません。

そんな中、今回一気に読了した本が「六千人の命のビザ 杉原幸子著」。

東洋のシンドラーと言われた杉原千畝氏の奥様の書かれた本です。

読むきっかけとなったのはブログ友ラッシーママさんの8月17日の記事、ユダヤ難民を救った男。

杉原千畝氏の偉業はよく知っていましたが、妻である幸子さんが書かれたということで興味を持ちました。

夫の行動を子供を守らなければならない妻、母としてどのように思っていらしたのでしょうか。

千畝氏のユダヤ難民を救った勇気ある行動もさることながら、どこまでも夫について行く幸子さん!

一見華やかに見える外交官夫人としての生活の明と暗がくっきりと描かれドキドキしながら読み進みました。

多くのユダヤ人は彼の発給するビザで命を救われ、彼はイスラエルの英雄となっています。

 

が、私はそこでふと考えてしまいました。

今は亡き杉原千畝氏(1986年7月31日永眠)は今のイスラエルのガザ攻撃、ロシアのウクライナ侵攻を

もし生きていらしたらどのようにお感じになるのだろう、どんなに心を痛められるだろう。、

どんな行動を起こされるのだろうと。

 

ロシアに隣接したバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)、そしてポーランド。

大変美しい国と聞いていますし、ナチスの被害を受けた悲しい歴史を持つ国でもあります。

毎年海外旅行の候補地に上がりましたが、コロナ禍に突入、とうとうチャンスを逃しました。

今からでも遅くない?もう海外に出かける気力も体力もありません。

 

ラッシーママさん、本のご紹介ありがとうございます。

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備忘録~読書感想:蜜蜂と遠雷

2024年03月26日 | 読書&映画&ドラマ

2017年本屋大賞、直木賞ダブル受賞の「蜜蜂と遠雷」(恩田陸著)を読みました。

この期になってようやく待たずに素早く図書館で借りることができました。

ところが借りられたのは単行本、それも2段組の分厚い本でした。

一瞬それを見た私は一気に完読する自信を無くして・・・・・。

文庫本があることは知っていましたので、早速メルカリで文庫本上下を購入しました。

 

あらすじはもう皆さんよくご存知だと思いますので省略いたします。

ピアノコンクールを舞台にした4人のコンテスタントたちの苦悩、感動、心のひだを描いた小説。

音楽を文字化し、ここまで読者を音楽の世界に引き込む作者の技量に感心しました。

読み進みながら、音楽とはこうして味わい楽しむものなのだと痛感もし、感慨深いものがありました。

知らない曲も沢山あり、その都度ユーチューブで聴きながらの読書でした。

 

 

 

 

 

そしてこの小説を読みながら思いだしたことが2つあります。

ず~と昔ですが、子供向けのラジオ番組で素人のこどもたちに有名なクラシック曲を聴かせ、

その情景を想像させ、ストーリー的に語らせるという番組がありました。

とてもユニークな番組で、子供の独創的な想像力に感動、感心したものです。

小説に登場するコンテスタントたちがピアノを弾きながら描く想像の世界は、それと共通するのではと。

 

もう一つはドイツ在住時代(1977~1982)、ご近所に小学生にしてアメリカカーネギーホールで、

オーケストラをバックにデビューをなさった日本人の女の子がいました。駐在員のお子様です。

当時私の住んでいた西ドイツデュッセルドルフには「杉谷昭子」さんという有名なピアニストが在住、

お教室も開いていらして、彼女はその先生の愛弟子でした。

ただ練習も厳しく、全てピアノ優先。

彼女が近所の同じ世代の子供たちと遊んでいる姿は一度も見たことがありません。

私など彼女を見ていて少し可哀そうに思ったくらいです。

小説の中の栄伝亜夜がその彼女とだぶり、ふとあの頃を思い出してしまいました。

私の長女の2歳ぐらい歳上だったかしら?今はどうしていらっしゃるでしょうか。

きっとプロのピアニストとしてご活躍のことと思います。

 

今日の最後に一言!

大谷選手の会見、私は彼の言葉に嘘はないと信じます。彼は清廉潔白です!

本当に良かった。1件落着、大谷選手もすっきりしたことでしょう。嬉しいです。

またもう一つ朗報!

来年のメジャーリーグの開幕戦は日本、東京ドームと決まりました。

それも大谷、山本の所属のドジャースと鈴木誠也(元カープ)と今永所属のカブスの対戦です。

今から楽しみで楽しみでたまりません。もちろん誠也のいるカブス応援です。

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面白くて止まらなかった~読書「ジェエラザード上下」

2023年09月13日 | 読書&映画&ドラマ

最近、読書への意欲はあるものの、のめり込んで読むほどの本に出合わない。

というよりも、私の読解力、集中力減退で読書をこころから楽しめない、感動できない。

これも一種の老化現象かと思うのだけれど・・・・・・・。

が、この本は違った!さすが浅田次郎、一気に読み終え感動し心揺さぶられた。

<シェエラザード 上下 浅田次郎著 図書館本>

以下内容紹介(上巻裏表紙より)

昭和20年、嵐の台湾沖で、2300人の命と膨大な量の金塊を積んだまま沈んだ弥勒丸。

その引き揚げ話を持ち込まれた者たちが、次々と不審な死を遂げていくー。

一体この船の本当の正体は何なのか。

それを追求するために喪われた恋人たちの、過去を辿る冒険が始まった。

日本人の尊厳を問う感動巨編。

(下巻裏表紙より内容紹介)

弥勒丸引き揚げ話をめぐって船の調査を開始した、かっての恋人たち。

謎の老人は50余年の沈黙を破り、悲劇の真相を語り始めた。

私たち日本人が戦後の平和と繁栄の内に葬り去った真実が、次第に明るみに出る。

物悲しい「シェエラザード」の調べとともに蘇る、戦後半世紀にわたる大叙事詩、最高潮へ。

 

これは推理小説ではないけれど、そのスリリングさは推理小説以上。

ドキドキしながら読み、あっという間に読了。

過去と現在が交じり合い、徐々に接点ができて繋がっていく。

現在に登場する人物と過去に登場する人物が繋がったとき、鳥肌が立つほどの感動。

謎に満ちたベールが徐々に剥がれていくたびに、悲しい事実が・・・・・。

最後は涙なしには読めなかった。

 

そして驚いたことに、あとがきで知ったのだが、この弥勒丸にはモデルがあったということ。

あとがきを読み、これは小説ではなく事実であったことに大きな衝撃を受けた。

第二次世界大戦中に起こった「阿波丸」の悲劇を素材にしているそうだ。

戦後生まれの私は知る由もなし、また夫にも聞いてみたが知らなかった。

国際法で攻撃してはならないとされていた豪華客船(当時は軍属)を攻撃した連合軍!

守らねばならない市民、民間人を楯に危険な航路を取らされた弥勒丸(阿波丸)!

連合軍にとっても日本軍にとってもこれは語れない恥部。が、これが戦争か?

 

決して後味のよい読後感ではなかったけれど、私の読書の中で忘れられない一冊となるであろう。

阿波丸事件にご興味のある方は↓をクリックしてみてください。詳細が分かります。

今からこちらの本を読もうと思う方は阿波丸事件のことは知らない方がよいかも?

阿波丸事件

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ボタニカ~牧野富太郎の生涯

2023年06月28日 | 読書&映画&ドラマ

ようやく読了、朝井まかて著「ボタニカ」!500ページに及ぶ長さに途中何度も投げ出したくなったが、

朝ドラ「らんまん」と連動して何とか最後まで読み終えた。

牧野富太郎の生涯を小説化したものだそうだけれど、小説というよりほぼ伝記本。

著者朝井まかて女史の筆力に圧倒される。彼女の著書は「恋歌」に続いて2冊目。

 

朝ドラ「らんまん」の槙野万太郎の性格、生き方は本物牧野富太郎と全く同じ。

しかし「あらすじは」かなり違っている。その比較がまた面白く、読み進む原動力ともなった。

朝ドラ「らんまん」は完璧なフィクションだと思う。

<今朝のらんまんより>

最も興味深かったのは、牧野富太郎には恋女房寿衛と一緒になる時、すでに正妻がいたということ。

彼女は「猶」といい、富太郎の従姉に当る女性で、ドラマでは「綾」がその立場になるのかな。

猶は寿衛の存在を認め、困窮する二人に常に救いの手をさしのべる。よくできた女性だ。

当時(明治時代)はお家のために結ばれる結婚は珍しくなかったことかもしれないが。

私がどうしても腑に落ちないのは、牧野博士の経歴にはこの最初の奥方「猶」の名前は

一切出てこない、なぜ?

小説では牧野博士が番頭(ドラマでは竹雄に当るか)に猶との結婚を勧め、二人は一緒になる。

猶も幸せな晩年を迎えるので、よかったと思うけれど、牧野博士の功績にはこの猶の優しさもあったことを、

一言触れてほしいと思うのは私だけだろうか。

<牧野富太郎胸像とスエコザサ 大泉牧野富太郎記念庭園にて>

 

牧野富太郎博士は稀に見る運のいい男だと思う。

裕福な造り酒屋の生まれ、その私財を惜しみなく注ぎ込み研究に没頭、今でいうKY。

奇人変人、大学との軋轢もものともせず、そのひたむきな植物への愛と不屈の精神は、

多くの理解者を得て、91歳まで生き、偉大な功績を残した。

 

当時の91歳といえば、今では110歳ぐらいの当たるかもと思う。

自分の思うように生き、ストレスのない人生だったからこそ長生きできたのではないかと。

 

偉大な植物学者ではあるけれど、彼の生き方にはいろいろ思うところありの読書でした。

これからの朝ドラ「らんまん」が彼の生き方をどのように描いていくのか、また楽しみです。

まとまりのない読後感となりましたが、どうぞご判読ください。

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