旅の1日目
新青森経由で弘前に12時過ぎに到着。
以前一度だけ東北新幹線に乗ったことがありますが、いつのことだったか?20年ぐらい前かしら?
仙台近郊、松島あたりの観光でした。夫が大阪に単身赴任中で東京駅で逢い、東京駅で別れ。
何だかまるで不倫してるみたいねと冗談を言って笑ったものです。
はやぶさ9号新青森行き。かっこいいですね。今から始まる旅への期待が膨らみます。
全国ニュースでも大きく報道され皆さんもよくご存知かと思いますが、
このころ丁度弘前では「接待を伴う飲食店」からクラスターが発生し、市が厳戒態勢に入っていました。
そのためか想像していた街とは違い人通りが少なく、どこも静まりかえっていました。
コロナのせいで夕食でとんでもない苦労をする羽目に。そのことは最後に記します。
車でない今回の旅行、全ての面で便利にと駅のすぐお隣のホテルを予約してありました。
正面に津軽富士岩木山が見えるはず。確かに見えましたが雨交じりの曇り空、生憎のこの眺めでした。
ホテルに荷物を預け、街の観光に。
弘前は明治の文明開化以降、積極的なキリスト教伝道の先進地であったことから、教会をはじめ、
西洋文化の影響を受けた建物が多く、戦災を免れたおかげで、今も風情ある洋館が残されています。
そのいくつかを見て回りました。
最も見たかったのが八角形のドームを有するこの「旧弘前市立図書館」ですが、
残念ながら生憎修理中で外観すら見学することは叶いませんでした。
ネットから拝借した画像です。↓
県内初の私学校「東奥義塾」に招かれた宣教師とその家族のために明治34年に建てられた住居。↓
館内は見学自由。何代かに渡り引き継がれた宣教師たちの生活様式が再現されています。
この旧東奥義塾外人教師館の裏には明治大正時代に建てられた弘前市内の建造物や商家などが、
10分の1のミニチュア模型で再現されています。解説付きでこちらもとても面白いです。
重厚な木造2階建て↓の建物は旧第五十九銀行本店(現:青森銀行)。
明治12年に設立された県内最初の銀行です(国の重要文化財)。国では59番目。
今でいう合併を繰り返し、青森銀行と改組されてからは弘前支店として使用されていたそうです。
とてもレトロな建物で、けやきで作られたカウンタ―や曲がり階段は銀行らしい重厚さがあり、素晴らしい。
1階には金融関係の展示物がガラスケースに陳列されていて懐かしいお札や硬貨もありました。
BankerであったAさんは興味をそそられるようで食い入るように観ていました。
2階の大広間、会議室の天井は「金唐革紙」で当時のままの美しい天井が保存されています。
左は東北最初のプロテスタント教会、右はカトリック弘前教会です。
双方とも明治後期の建物。
殆どの建物が一部区域に集中しているため、全て歩きで見学可能です。
今回のこの弘前のホテルは夕食がついていません。
そこで東北旅行の初日はどこかで美味しい弘前フレンチをと楽しみにしていました。
ところがここで思いがけないハプニングです。
ファミレスを初め殆どのレストランが急速に広がったコロナ感染のため市から休業要請を受けており、
21日から31日まで休業!食べるところがな~い。
唯一ホテルで紹介されたのがホテル近くの居酒屋「わいわい」。え~居酒屋?危ないのでは?
でも行ってみました。賑やかなお店でしたが隅の個室風のテーブルがひとつだけ空いていました。
そこで肝を据えて(?)お食事することに。津軽郷土料理に舌鼓を打つこととなり恐る恐るの満足です。
そのお店に入店して今日で丁度1週間。特に身体に変調はなく感染はしていないようですね、ホッ
弘前には2泊しましたが、翌日の夕食はもう怖くてどこへも行かれません。
コンビニ弁当で済ませてしまいました。情けなや~。