<大山中腹富士見台からの眺め>
日々刻々と流される御嶽山被害状況に心痛めています。
こんなに多くの犠牲者を出さずに済む方法はなかったのでしょうか?
9月初旬より火山性微動が続き、公共機関にはその情報が連絡されていたようですが、
何故一般登山者には知らされなかったのでしょう。
登山は自己管理、自己責任の世界ではありますが、情報なくしては自己責任も何もありません。
少々腹立たしい気持ちになっています。
毎日テレビに釘付け、何が生死を分けたのか、運 不運だけとは思いたくないのですが・・・・。
私たち夫婦がその場に居合わせても決しておかしくない状況です。
夫婦で考えました!
真っ暗になった登山道で皆がパニック状態、2人がはぐれないでいることができるかどうか?
今回も母親、兄とはぐれ、未だに行方の分からない小学校5年生の女の子。
親御さんの心の悲しみ、苦痛の叫びが聞えるようで、いたたまれない気持ちです。
今朝も、運悪く今回のような場に遭遇したら、どう身を護ればよいか、専門家から教示がありました。
ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。ザックが多いに役に立つようですね。家で実践、練習した私です。
しかし、私は生きて帰れないかもしれない。そんな恐怖を感じます。
私の身を庇って夫まで道連れにするわけにはいきません。「貴方だけでも生きて!」ときっと思うでしょう。
夫婦、親子、友達、恋人間で、つらい体験をなさった方がどれほどいらっしゃるか?涙が溢れます。
今尚山に取り残された数十名の方々が、一日も早くご家族の元へ帰れますよう、切に祈って止みません。
こんな惨事が起こっても、「それでも山へ行きたい!」
昨日は久しぶりの快晴の下、山へ出かけました。天気予報と睨めっこ、前夜突然決めた山行きです。
いつものように夫の付き添いを頼みましたが、夫の返事はつれなく、NO!
連日のお出かけで少しばてていたようです。お父さんらしくないわね~。でも仕方ありません。
「それなら私ひとりで行くわ。こんな晴天、滅多にめぐりあえないもの」 「高尾山ぐらいにしとけよ」
「高尾山?たまには違う山がいいな」
行き先は、夫の心配をよそに丹沢大山(1252m)に決まり。大山ハイキングはこれで4度目です。
<阿夫利神社下社→山頂→阿夫利神社 時計回りに1周です。予定はヤビツ峠から >
勿論おひとりハイキングは初めて。やはりひとりは心細い。いろいろトラブルがありました。
写真を織り交ぜながら(写真と文は必ずしも一致しません)、そのトラブル、ドジをお話します。
まず出だしから躓きました。
小田急線の人身事故で電車が30分も遅れ、午前中1本しかないヤビツ峠行きのバスに間に合いませんでした。
そこで今までとおなじルートに変更。上の図の白線。
<ケーブル利用で山頂駅へ。車掌さんがとてもユニークでした。歌の披露があり>
<阿夫利神社下社 大山は別名雨降り山とも呼ばれ、ここは雨乞いの神社
どんなに雨乞いしても一滴の雨も落ちてきそうにないこの青空!>
<いきなり物凄い階段>
ここは表参道ですが、決して整備された登山道とは言えず、小石交じりのきつい上りが続きます。
しかしこの真っ青な空、輝く緑、爽やかな心地よい風、時折聞える野鳥の声。最高の気分です!
途中、江戸時代茶店が置かれたという富士見台と呼ばれる場所があり、ぽっかり、薄っすらと青空に浮かんだ富士山を拝むことができました。(冒頭の画像です)
山頂まで後200m、10分。山道上りの200mは長いです。私は15分かかります。頑張れ!
山頂到着、休息(5分ずつ3回の休息)を含めて下社から2時間の行程でした。
コースデーターより15分遅れ。私としてはまずまずかな?
1時間山頂でお弁当タイム、休息をとり、見晴台に向けて出発。
こちらの山道は表参道とは違い、よく整備され、なんと歩きやすいこと。
でもこんな道もありますから決して油断は禁物です。
<ミニはしごと鎖です>
1時間の下りで見晴台に着きました。振り向くと今登った大山がド~ンと背後に聳えています。
「オ~あそこに登ったんだ~ 」 感動の一瞬です。
ここから2度のドジ。まず道を間違えました。ケーブル山頂駅に降りるつもりが日向薬師方面に下ってしまいました。
これがまたとってもいい道なんです。しかし15分ぐらい下ったところで、待てよ、これはいつもの道と違うな~と。
地図を広げ、立ち止まって困惑していると、中年の一人歩きのおじさん、「どうしましたか?」と親切に話しかけてくださいました。
やっぱり「日向薬師」に向かう道でした。そのまま下っても良かったのですが、全く下調べもしてない上に、時間的にもケーブル駅に下るより倍かかります。バスの時間もわかりません。
再び見晴台まで上り返し、ヤレヤレと東屋で一服して正規のルートをスタート。
しかし10分下って、今度は見晴台東屋のベンチに乱視矯正用のメガネを置き忘れたことにきずきました。
(下りではこのメガネをコンタクトの上にかけるようにしています)
また引き返し!一体私は何をやっているのでしょう。こういう時にお父さんが居たらな~。
見晴台からケーブル下社駅まではアップダウンの少ないよく整備された道でスニーカーでも歩けそう。
しかしここが事故の多い危険箇所です。片側が絶壁になっていて、滑落しやすく、落ちたらひとたまりもありません。
そこに滑落防止鉄鎖が設置されていました。以前にはありませんでした。まだ一部工事中です。
下社から帰路はケーブルに乗らず、女坂を歩いて降りるつもりでしたが(ケーブルは片道切符でした)、
思わぬ時間的、距離的、精神的ロスをし、くたびれました。ケーブルで下山です。
帰宅して夫に報告。「無事でよかった」。なんて大袈裟な!
次回大山に出かけるときは貴方と一緒ね。是非ヤビツ峠から山頂、日向薬師のコースを歩いてみたいわ。
長くなってしまいましたこの辺で止めます。またコメント欄でお話しましょう。
最後までお読み頂き有難うございます。お帰りに足跡代わりに上のバーナークリックしていただけると嬉しいです。