夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

シュールリアリズム映画を作る ⑫

2021-07-11 15:18:04 | Weblog
また庭にテーブルを出して構想を練ることにしました。


青空が覗いていたのでじっくり考えようとしていたら悪戯な風が吹いて写真が飛んじゃいました。

これは面白い出来事だと後で再現した写真ですが、芝の上に落ちた状態を見ていっそバラバラにしてストーリー性を完全無視したらどうかななんて一瞬考えました。

空模様が怪しくなってきました。


コーヒーを飲みながら構成を確認したところで


この曇はにわか雨の前触れです。


撤収して部屋に入ったところで雷鳴!
即ワークステーションをシャットダウン、この間に昨日から考えていた Arriflex 16S の動作確認をすることにしました。
モーターを手動で回して正常に動くことは確認してありますが、フィルムを入れてのテストはまだやっていません。


かねて準備してある電源ユニットを出して BP95S バッテリーを入れ、


自作のパワーケーブルを差して


撮影済みのフィルムをセットして、モーターのスイッチを逆転にして巻き戻し。

古いフィルムで両穴だからこんなことが出来ます。

フィルムをゲートに通す作業は意外に面倒でした。慣れの問題ですが私の場合老眼鏡とピンセットが必須。
フィルム室のカバーを付けないで回すのは矢印の部分を押し下げます。


動きが変でしたがモーターを逆転にしたままでした。
正転にしたら元気に回りました。クローとレジストレーションピンの動作も正常です。


カバーを閉めて正規のシャッターでテスト。
右がシャッターで押すとロック、左の解除レバーを押すと停止です。


無負荷で24コマに合わせましたがちょっと早目です。
通常アシスタントが回転計を見ながら調整するそうですが、確かに変動します。


何かで見たんですが、これはフィルムのループ異常の際停止する機構だそうです。


その場合、カバーのこのピンを押すと解除される、らしいけどよくわかりません。フィルムが終わったときも停止するはずですが、止まりませんでした。
これは気がつかなかったことにします。


内心心配していたのはモーターから連結しているゴム製のカップリングが伸びているのでフィルムを回して負荷が掛かったとき空転するんじゃないかということ。
普段モーターを外して替わりにパイプ条のサポートを入れてカップリングを縮め側に押さえてあるのが効いているのかな。


フィルムを入れて正常に駆動することがわかって一安心。
コメント
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