夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

今度はELMO ST800で遊ぶ

2020-09-02 13:52:24 | Weblog
昨日手に入れた8㍉映写機 ELMO ST800 は整備して使えるようにして SH7 に替わってテレシネ専用機にする予定ですが、ネットで調べまくったらなんと回路図が見つかりました。


半導体はダイオードとトランジスタ、他は抵抗とコンデンサー程度。電子回路は苦手ですがこのレベルならなんとか理解できます。
モーターはどこかのサイトでインダクションモーターとなっていましたがジェネレーター付きDCモーターでした。軸に取り付けまたは内臓のジェネレーターにより定速回転を得ているようです。

では整備開始。
巻き取りリール系の切れたベルトですがもう一度心当たりの箱を見たら使える3mmウレタンベルトが残っていました。ラッキー!。


現物合わせで長さを決めました。


残った分で貼り付けの練習です。

手持ちではズレちゃいますね。

ありあわせの木材で冶具を準備。工場で機械修理をしていた頃は専用の工具があったのを思い出しました。


端面をライターであぶって溶かしてくっつけました。紙テープで固定。

これで一日放置します。すぐに取り付けて応力をかけると切れます。(前に失敗経験あり)

プーリーを外さないとベルトが掛けられないので今のうちに取り外しておきます。
これは一次側。Eリングを外したら抜けました。


二次側はこの歯車の無頭ネジを緩めました。


歯車は簡単に抜けました。これを抜かないと二次側プーリーが外せません。


プーリーはEリングで止まっているだけでした。ベルトが掛かるV溝は付着したグリスをティッシュで掃除。


次はエキサイターランプが点かない件です。
M-O 切り替えスイッチの接触不良を疑ってスイッチパネルを分解しようと考えました。接点復活剤を使うためには表からでは無理。でもどうやって分解するのかな。


こんなところに板バネがあります。分解は慎重に進めないと。


ここで「おっと」。これって、スイッチだぞ。手前のツマミはスイッチ付き VR です。


回したらクリックの感触。


エキサイターランプが点いたぞ!

サウンドフィルムの場合はこのスイッチを ON にするんです。こんなことに気がつきませんでした。分解しなくて良かった!

残る問題はベルトだけです。取り付けは明日にしてランプハウスの観察。
テレシネ専用機にするには映写ランプを SH9 と同じ H3 12V55W ハロゲン球にしたいのですが、電圧は同じ 12V で問題ないとしてスペースは、、、十分あります。


ステーを作ってここに H3 バルブを収めるのは難しくありません。


おっと、もうひとつ問題がありました。映写レンズのカビです。
前玉の外側ならレンズクリーニング液でなんとかなりそう。本体はガッチリした作りなのにレンズは鏡筒が樹脂でガッカリです。


幸いカビは初期段階でクリーニングしたらきれいになりました。


これで明日は全機能が復活するはずです。
改造はそれからということ。
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