夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

紫陽花

2019年06月11日 17時51分17秒 | 「じゆうななもじ君 句集」
♯紫陽花

     紫陽花の雫は光り薄日さす 夕螺
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じゆうななもじ君句集 2019年春

2019年04月20日 21時24分48秒 | 「じゆうななもじ君 句集」
          2019年 春

      冴え返る夜空の雲は闇となり
      雪解けて雀の群れや春浅し
      静けさや窓の灯りにおぼろ月
      線香に煙草を添えて春彼岸
      遅き月そぞろ歩きや辛夷咲く
      昼飯の済し眠気や蓬餅
      爺ちゃんのコンビニ弁当花曇り
      朝ぼらけ春の雨やみ鳥騒ぐ
      春日差し忘れし花の健気さは
      人過ぎて朝日の陰に苜蓿

今年の春は10句でした。
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「じゆうななもじ君句集」 2018・19年冬

2019年02月03日 10時13分20秒 | 「じゆうななもじ君 句集」
          2018・19年 冬

       西日は暗く山茶始開(つばきはじめてひらく)
       軽やかに剪定はさみ小六月
       小六月剪定鋏軽やかに
       月のぼり富士のシルエット冬茜
       日は暮れて暖冬の中灯油売り
       床に就く古暦一枚予定書き
       柚子湯出て胸元開き香も温し
       スーパーの棚も淋しき年の暮れ
       見下ろせば猫通り過ぐ初景色
       軒下に猫通り過ぐ初景色
       芹乃栄(せりすなわちさかう)冬のひだまり
       昼寝する夢の中にも隙間風
       群れなして春を迎えん寒雀
       すずめ鳴きふとんを干して寒あけん new
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じゆうななもじ君句集 2018年秋

2018年11月05日 10時17分48秒 | 「じゆうななもじ君 句集」
               2018年 秋

       ミンミンにカナカナ交じり雨のあと
       人が見え涼風至夜の空
       無花果や訳の分からぬ甘さかな
       西日射し花ぼうぼうと残暑かな
       木の陰に仏集いて彼岸花
       ぽつねんと仏のごとく彼岸花
       蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)雨の夜
       日は暮れて秋刀魚の脂笑み浮かぶ
       秋雨や赤きビーツの泥臭さ
       静まりて十三夜過ぎの月明かり
       静寂や薄日の下の草紅葉 new
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じゆうななもじ君句集 2018年夏

2018年08月06日 22時11分49秒 | 「じゆうななもじ君 句集」
      2018年 夏

     夏衣去年の染みに戻りつつ
     心太歯ごたえなきや晩の風
     昼寝より目覚めてみればただ一人
     路地裏や草木は濡れて若葉寒
     路地の花雨にうつむき若葉寒
     花枯れて蚯蚓出や雨の音
     道狭し雨の新緑通り抜け
     爺の笑み無条件なり五月晴れ
     短夜に小便に起き空白む
     岩肌に釈迦三尊の滝の音
     朝飯の古漬け梅や旅心
     昼下り空家のごとく草茂る
     病葉や日陰の花に夕日射し
     ちさい芽に松葉牡丹や夏浅し
     風は揺る夏掛け布団干しにけり
     雨音や梅雨の走りか灯はともる
     部屋の隅居心地求め昼寝かな
     ででむしの這いずる跡に朝日射す
     装いて紅花栄最上川
     生垣の朝の小道に風薫る
     風去りて雨の匂いや樟若葉
     紫陽花や陽が陰りゆき花の色
     梅雨空に雨はぽつりとダンゴムシ
     手の甲の皺は寄りけり日焼けかな
     風呂あがり出窓の外の夏時雨
     遅き月夜の原っぱは草茂る
     一輪の松葉牡丹に夜明けの気
     梅雨入りか草の匂いに立ち止まり
     草の影風に動きて蜥蜴かな
     梅雨入りや水やり惑い無精髭
     腐草為螢川
     コンビニの灯や梅雨前線の空
     老夫婦レジ並び梅子黄
     小雨やみクチナシ香り緑濃し
     ササユリや暗き木の下雨音に
     時忘れ夏至の夕飯慌てけり
     花眠り喧騒遠く夕涼み
     雨粒に菖蒲華(あやめはなさく)車窓かな
     月光り夏の星々並びけり
     雲切れて温風至花屋かな
     夏草や老婆の愁い聞きおりし
     夜濯やズボンの股に夜風かな
     月は落つなんだかんだと晩夏かな
     夏土用アンニュイの昼時止まる
     暮れ時にぼやきはやめよ蝉時雨
     竜田姫勇む気配の晩夏かな
     人もなく花は眠りて風涼し new
 
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じゆうななもじ君句集 2018年春

2018年05月03日 22時58分20秒 | 「じゆうななもじ君 句集」
      2018年 春

       雲切れて東風解凍
       薄晴れや猫の背伸びも春浅し
       街灯に木蓮の芽やいと怪し
       古本や余寒の風に寄り添って
       春泥の乾きし跡に草は立ち
       昼の陽や花がら摘みに春きざす
       ふと見れば出窓を濡らす春の雨
       休日にブランコ揺れて切れる雲
       早春の珈琲の湯気雀飛ぶ
       踏みしめし老婆の道に梅一輪
       春の星探して見れど床に就く
       春炬燵うどんの汁の甘さかな
       春寒やそぞろ歩きの心地無さ
       暦見て昨日の過去の若布汁
       木の陰に春の愁いや風立ちぬ
       木の陰に春の愁いや風吹きぬ
       笑顔して春装いしカフェの窓
       ちんまりと花も息する根分けかな
       寒戻り花がら摘みも無口なり
       春なれど頬杖ついて雨眺む
       うつむきてすれ違い去り春の闇
       空の青珈琲すすりて春の宵
       白髪増え小便したき春の夢
       雲切れて菫の花は寄り添いて
       雲切れて菫の花は寄り添いぬ
       暖かき猫の歩みの日向かな
       親方の剪定談義日永し
       春一番枯れ葉持ち上げ何いずる
       土の香や花種蒔いて握り飯
       コンビニの灯り背中におぼろ月
       コーヒーの残りしカップや春炬燵
       空家立ち春の嵐の静けさや
       星一つ春の結露は淡きかな
       立ち止まり何を憂うか春寒に
       窓開けし春の雨音町霞み
       雨やみて破れし路傍草は萌ゆ
       肌寒し春のつれなさもどかしき
       空き地にも古草消えて朝の雨
       春風の走りし跡に路地の花
       春風の走りし跡や路地の花
       公園の木々の影さえ春らしき
       風もなく急ぐあてなし春の空
       ようようと月は消えゆき花辛夷
       花冷えの雨の滴は今落ちて
       忙しき影の移りや草は萌ゆ
       春陰や花は一輪歩を止めて
       小雨降る春の彼岸の夜空かな
       騒がしき雀始巣
       寒戻る逝きしあの日の鳥の声
       焼海苔や瞼重たし握り飯
       春雨に換わる信号人は無く
       夜桜や人を見おろし何語る
       フリージアの香りも薄き春半ば
       春の蚊や開けた箪笥に惑い飛ぶ
       春の蚊や開けた箪笥に惑いし
       咲きそろう夜桜揺れて窓眺む
       コップ酒苦き灰汁ありほうれん草
       花吹雪市電の響き柔らかき
       満月に菫の花は寄り添いて
       花弁に交じりて舞し春落葉
       宴も去り街灯一つ朧月
       葉桜の花びら一枚届きおり
       大人びて隣の娘の春休み
       春の雲流れもせずに漂えり
       プリムラの株は分かれて明けの空
       昼下り廊下の隅の春埃
       空晴れて袋も軽し春キャベツ(2014年春)
       雲切れず餡の少なき蓬餅
       四葉無く荒れた花壇や苜蓿
       春疾風空き缶転げ空に舞う
       ベランダの花も匂わず春の夜
       一番茶予約の誘い声はずみ
       コンビニの馴染みとなりて春の朝
       春の朝花殻摘みに声かけり
       風呂あがり花の新芽に春夜風
       春の草むしりし山は柔らかき
       春雨の雨音軽し夜は更けて
       花落とし季節はうつり桜草
       陽ざし射し鳥はさえずり雨光る
       ゆうらりと春蚊現れ朝餉かな
       ゴミ出しや小道に入れば風ひかる
       うつむきて公園笑い我一人 (東京には山がない)
       春愁や花に訊きても風の音
       春の夜にビニール傘の影薄し
       過ぎ去りし春の嵐に小鳥鳴き
       春夜空夏も近づき月昇る
       巣鴉や小枝揺さぶり鳴きもせず
       草の芽やのびて花咲く路地の影
       夜風吹き春も終わりと月動く
       夏近し月を見上げて人思う
       横たわる春の名残の花を活け
       春終わる母の手の皺茶を淹れし
       夏を呼ぶ雷待ちて雨の音 new
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じゆうななもじ君句集 2017年冬

2018年02月03日 21時20分41秒 | 「じゆうななもじ君 句集」
          2017年 冬
       山茶始開月の下
       小春日や大福餅の甘さかな
       朔風払葉木の陰
       日向ぼこ猫の毛並みの暖かさ
       ツリーの灯冬満月の静けさや
       大雪や電灯暗し夕の空
       山茶花の花は落ちけり今朝の陽に
       寒菊や傘を手向けん軒の下
       寒雀日向の水浴び空見上ぐ
       葉の落ちし小枝の先に小鳥かな
       夜も更けて赤き半月冬の庭
       小春日や七日が過ぎん雲切れて
       熊蟄穴小春の庭寂し
       冬晴れや小さき花を活けにけり
       鱖魚群市場の気風(きっぷ)
       町の灯や冬至を待ちし月の船
       クリスマス子らの讃美歌平和なれ
       木枯らしやメロディー流し灯油売り
       焼き芋屋煙たなびき年の暮れ
       夜回りや月は真上に静まれリ
       時残し花は枯れずに除夜の鐘
       珈琲の湯気はきりりと初日の出
       陽出でて雪下出麦
       漠然と冬満月は昇りおり
       初夢も強者たちの夢の後
       初御籤良きに計ら柄草団子
       リンゴ剥く夜の白雲凜として
       芹乃栄清水香る
       水泉動春待つ
       重なりし蜜柑の皮や夕間暮
       窓越しに行き交う人や隙間風
       葉牡丹や影も彩る西日かな
       顔流し柚子湯の香り旅心
       顔流し柚子の香登り旅心
       冬木立影は濃きかな小さき芽
       賑わいて読経も響き寒御堂
       髪を刈りしょっぱき胡麻塩寒の空
       お堂への道雉始雊
       猫が鳴き恋には早し餡子煉る
       猫鳴くも恋には早し餡子煉る
       茜雲電灯ともし小豆粥
       寒の雨車一台通り過ぎ
       水仙や迎えし路地を入りてみる
       雑言や空に漂い冬土用
       大寒や靴音硬し細き月
       寒の空花を手向けし月残る
       東京や東京らしき雪明り
       冬晴れに長靴軽ろし子らの声
       雪晴れに長靴軽し子らの声
       窓越しに雪の轍の夜明けかな
       時止まり水沢腹堅
       静まれり月は渡りて冷気落つ
       夜はあけて花壇の花や霜柱
       着ぶくれて道の向かいの猫の背や
       野良猫と背中をまるめ日向ぼこ
       野良猫と背中まるめて日向ぼこ
       ゴミ出しや晩冬の木々無口なり
       晴れ鶏始乳
       テレビ消し雨か雪かと床に就く
       ラジオ聴き夕餉の香り日脚伸ぶ
       ラジオ聞き夕餉の香り日脚伸ぶ
       恵方巻頬張る顔に鬼笑い new
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じゆうななもじ君句集2017年 秋

2017年10月24日 10時45分30秒 | 「じゆうななもじ君 句集」
        2017年 秋
   
      野分すぎ木の葉もだらりと昼寝かな
      日暮やラッパも負けずと豆腐売り
      霧雨や人も通らず秋の暮れ
      柔らかき陽ざしを受けて彼岸花
      気が付けば町は静まり秋の雨
      久しぶり声をかけたし草の花
      静けさに路地通り過ぎ秋祭り
      薄日さし桜紅葉に時とまり  new
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じゆうななもじ君句集 2017年夏

2017年06月13日 14時23分49秒 | 「じゆうななもじ君 句集」
       2017年 夏

         遠雷の聞こえし宵はベランダに      
         新緑の薄き影落ち風走る
         ベランダの花は少なし浅き夏
         梅雨空や雀水浴び草茂る    
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じゆうななもじ君句集 2017年 春

2017年03月31日 10時52分07秒 | 「じゆうななもじ君 句集」
         2017年 春

      寒空に立春大吉唱えおり
      西王母祈りて残し雛の顔
      木蓮や風に揺れて宵の空 new
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じゆうななもじ君句集 2016年 冬

2017年01月12日 21時29分08秒 | 「じゆうななもじ君 句集」
           2016・17年 冬

       街灯に夜の散歩の初時雨
       ボス猫の縄張り長閑小春日に
       買い忘れ酒をぶら下げ温き雨
       静けさや冬満月の靴の音 new!
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じゆうななもじ君句集 2016年秋

2016年10月17日 18時55分36秒 | 「じゆうななもじ君 句集」

             2016年 秋

       日も暮れて迎え火提灯老婆さげ
       上の空秋蝉止みて天気雨
       ベランダに便所コオロギすまし鳴く
       夏の花残り秋風寂しけり
       サンダルや秋の長雨寂しけり
       雨だれに時動き秋の長雨
       雨上がり十三夜過ぎの街景色  new!
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じゆうななもじ君句集 2016年夏

2016年07月25日 18時57分37秒 | 「じゆうななもじ君 句集」
                2016年 夏

            土足猫怒ってみるも猫昼寝
            空仰ぐどくだみの花雨降るね
            雨だれやどくだみの花隅に咲き
            花後に水を撒きをり初夏の風
            夕風やどこか寂しきセミの声 
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じゆうななもじ君句集 2016年春

2016年04月19日 17時31分40秒 | 「じゆうななもじ君 句集」
           2016年 春

       街灯に三輪見えて春寒し
       ひっそりと出窓に垂れし春の雨
       惚けても背中押されて終わる春
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じゆうななもじ君 句集 2015年夏

2015年07月28日 22時31分18秒 | 「じゆうななもじ君 句集」
               2015年 夏

              草刈りし立夏の風の吐息かな
              夏風邪やアイスキャンデー早溶けし
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