夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

2014年 5月 1日(金)2「否定の否定」

2014年05月01日 14時40分03秒 | 「思うこと」
安倍内閣における戦後レジームからの脱却とは何を意味すのか?
何を新たな作り出そうとしているのか?
政治的には中国・韓国との対立を大きくして、その対立の表に出ているのが中国や韓国側から見れば日本の昔帰りへの懸念と日本の内政の動きでしょう。それは国民意識としても懸念されている。
経済的には国民負担増による成長路線。原発の新たな安全神話による再稼動や消費増税と企業減税という税制とそして公共事業重視。これもまた自民党の先祖がえりでしょう。
戦後日本とは戦前の日本を憲法をはじめてしてそれを否定した新たな社会でした。これを戦後レジームとして否定をして脱却をしようというのが現在を否定する脱却です。否定された新たなものをさらに否定をする。。。これが今の否定の否定です。
自民党政治は一度否定をされて政権交代がありました。しかしその民主党政権がまた否定をされて自民党政治に戻る。。。。これが今の否定の否定です。
しかしこの否定の否定とはAであったものが否定をされて新たなBが生まれたが、そのBがまた否定をされてAに戻るというのが否定の否定ではないはずです。ここには進歩性がまったくありません。
Aが否定をされてBが生まれ、またA´というAともBとも違う社会が現れるというのが否定の否定であり、それは歴史の流れが示していることです。奴隷よりも農奴のほうが発展した形であるが、農奴という矛盾も否定されて賃金労働者という発展した形が生まれる。そして今この賃金労働者という形がひとつの矛盾となって現れている。この歴史の流れに現れている一連のものは、社会の富を労働というもので富を生産している一般国民の生活全般です。ここには自由や民主主義とそして社会の富の受け取りのシステムです。このシステムに沿って上部構造の国家自体も発展されました。
ですから戦後レジームからの脱却とは、今の社会の矛盾を解決することと同時にそれは昔に返るということではない。賃金労働者が寄り発展した形で発展するのが戦後レジームからの脱却です。労働者が自由や民主主義を否定される社会に戻ることでもないし、経済的に貧困化に向かうような社会に戻ることではない。もちろんまた戦争を行おうとする社会でもない。
戦後レジームからの脱却は、真の否定の否定として社会の進歩性に依拠する社会民主主義しかないでしょう。それは資本主義の最高段階です。その後はこの社会民主主義の矛盾がより経済の発展の中から否定をされるかもしれません。。。。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2014年 5月 1日(金... | トップ | 2014年 5月 2日(金... »

コメントを投稿

「思うこと」」カテゴリの最新記事