店へ運んで新年の宴をしようと思ったら。
漆の朱に、小雪の降りかかる。
明治生まれで、東北で使われていた、この漆器が、
雪を見るのは、いったい何年ぶりのことになるのだろう?
戦中から仕舞われたままであったことを思うと、
70年は経っているのか。
朱に映える雪の白。
...横浜の雪はどうですか?
およそ、百年ぶりに日の目をみたお膳に、雪がふりかかる。
本物の漆は、真に、朱い。
美しいなぁと思う、元日の朝。
知らないでは死ねない。
幸せだなぁ。
自分たちが食べるため、だけにではなく、器のために料理をする。
盛り付けて、使って、初めてわかる、様々な成り立ち。
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!