房総半島巡りをしていてふと、目を留めたのは。
『馬乗り馬頭観音』は、文字通り、馬に乗った馬頭観音像である。
先日、近頃のマイブームである『房総巡り』を、
またまたしていた際に、偶然見つけた。
その姿が、あまりに変わっていて、
これまでにはそんな石仏は、まるで見たことがなかったので、
帰ってからネットと首っ引きでいろいろ調べて、
ついにそれが、『馬乗り馬頭観音』という、
ほぼ房総半島特有の道祖神であることを突き止めたのである。
確認されている262基のうち、242基が千葉県にあるそうです。
『馬頭観音』は、頭上に馬頭をいただく観音で、
一般的には、
『頭上の馬頭が断ち切れない煩悩を、草を食むように食い尽くしてくれる』
と、信仰されていたものだそうだが、
同時に、街道などで、交通や輸送の安全を祈って、
道しるべも兼ねて、作られたらしい。
まあ、この辺は私などが下手に説明するより、
詳しい方がたくさん、HPやブログで解説されているので、
興味のある方はググって頂ければと思うのだが、
さて肝心の、「なぜ千葉の一部の馬頭観音が馬に乗っているのか?」については、
今のところ、あまりわかっていないようである。
愛馬や牛の供養のために建てられたものも多いとか。
さらに私はといえば、
この観音像のことを調べる過程で出てきた、
『馬捨て場』とか、『馬の血取り場』という、
何やらおそろしげな響きに、
調べ物の数をまた増やしては、てんやわんやの状態だったワケだが、
どうやら結論としては、『馬捨て場』も『血取り場』も、
想像したようなおそろしい理由でそう名付けられたのではないようで、
少しホッとしているところである。
その他『七里法華』とか、知らなかった言葉がいっぱいの千葉!
何より、馬頭観音や牛頭観音が、
自らを救って下さるのと同じように、
使役された馬や牛を救ってくれるようにと願う、
人々の気持ちがあったのだと知って。
「決まりだから」と、『馬捨て場』に、ただ、遺体を捨てに行くのは偲びないと、
もし、それらを建立したのなら...
それもまた、誰かの、道しるべとなるのではないかと。
それにしても!何度行っても奥が深い千葉県...すげえ。
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