猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

肝心なものはそっちにある。

2009年03月12日 05時08分35秒 | 映画

 

「本編はまだ見てないけど、あらあかんわ」

 

見れば見るたび「ああ、酷い」と思う。

ハリウッドが実写化した、
映画『ドラゴンボール エボリューション』のCMである。

当初から、漏れ聞く情報自体がひどかった。

悟空はいじめられっこの学生で、ピッコロは銀色との噂も。

(結局、色だけは忠実に緑だったようだが)

道着は宝箱から発見され......

亀仙人はまだまだ若い、チョウ・ユンファ。

話を聞いて、または、トレーラーを見て、
「これの、どこが『ドラゴンボール』なのかと、
「頼むから、ウソだと言ってくれ」と、原作ファン・及びアニメファンなら、
誰もが思ったことだろう。

(ちなみに私はアニメ版の、人が死んだりするようになる前のドラゴンボールが好き)

 

「たぶん、猫もまたぐわ。見てないけど。見る気もないけど」

 

だが。

ついには映画は完成にいたって。

原作者自ら、
「別次元のものと思え」と、そう言及するまでの始末。

.......で。

日本国民は皆、連日のCMで、
安っぽさに安っぽさを重ねた、
B級C級にも及ばない、そのダメダメっぷりを見る羽目に陥っているのであるが。

まあ、原作者がなぜ、このハリウッド実写化を許したのか。

それは、一概に非難すべきではないだろう。

人気作家ともなれば、それはもう、一企業を経営しているのと同じと思うし、
自分の下で、または周囲で働く者を守ろう、養おうと思えば、
意にそぐわない仕事でも、受けざるを得ないに違いない。

問題は......
金を積んで映画化する権利を手に入れたハリウッドの安易さだ。

 

怒っているので長いです。
まあ、草餅でもどうぞ。

 

ネタが切れたから他国の人気漫画を実写化。

または他国の映画のリメイク。

しかも、いつだって原作を無視しているとしか思えない、捻じ曲げぶり。

彼らはいつも言う。

「アメリカは多人種が住む国だから、誰にでもわかりやすいように」

しかし......そこに文化や感動は生まれるだろうか。

 

私は思い出す。

子供のころ、親の本棚から、難しい文字だらけの本を選んで、
むさぼるように読んだことを。

意味など全然わからなくとも、理解しようとし、
また、わからない箇所にこそ、何かを感じ取ったことを。

 

あ、そうそう!
ベランダでは、最古参選手『レウィシア』が咲きましたよ♪
大雨の日に買って、もう、8年ぐらいになるのかな。
いつ見ても、変わらず、美しい花です。

 

考えてみれば。

昔はアニメの主題歌ひとつとってもそうだったではないか。

決して子供向けではない言葉で、
ヒーローや、ヒロインの哀愁を歌ったそれらに、
子供は、言葉自体の意味はわからずとも、
説明出来ない『何か』を感じ取って、大人になったのである。 

 

わかりやすいものだけ与えられたら、人は、他者を理解しようとするだろうか。

その世界は広がるだろうか。

 

確実に金を稼ぐための、ただ、金だけをかけて作った映画を見るたび、
私の心はうすら寒くなる。

 

折しも、いつだかのNHKの番組では、アメリカにおける、
『鉄腕アトム』のCGアニメ化に関する日米の駆け引きについて、
放送がなされていたが。

「アメリカの子供は、自分より少し年上のヒーローを好むから」と、
ためらうことなく、その身長や首を伸ばし、面立ちを変えていたことが思い出される。

もちろん、日本側も抵抗はしていたが。

「......誰にでもわかりやすいものが欲しいなら。
 自分のところで賄えよ」

「そんなことしてるから、ネタ切れにも、
 脚本(及び脚本家)不足にも陥ったんじゃないのか」

そう悪態をついた私である。

.....人間はそんなに単純じゃない。



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2 コメント

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昨日 (虫主婦)
2009-03-13 19:20:04
携帯でコメントしようとしたら使い慣れなくて消しちゃった

アトムの番組、ワタシも見ました。
どうして日本のアニメやマンガが海外でも人気があるのか、という単純なことに気づかない、あるいは「ハリウッド」ブランドをまだ盲信しているのでしょうか。
アトムやピカチュウが、絶対的に強いパワーのヒーローだったら、絶対日本では受けない。
孫悟空だって、ただ強いのではなく、敵を倒すのが目的でなく、ただ強い相手と戦えることを喜びとする純粋さが受けているのだと思います。ピッコロだってベジータだって仲間になっちゃう悟空のよさを、全く映画には反映されてない。
(ちなみにワタシもしっぽがあった、ちっちゃい頃の悟空が好き)
たぶん映画化した人たちは原作なんて読んでないんだろうな~

どうせやるならDr.スランプ(アラレちゃん)を実写にしたほうがいいのにねぇ

映画のドラゴンボールの爆発シーンは、絶対子供に見せたくないです。
ヤッターマンの爆発シーン(ドクロベェのキノコ雲)みたいに、センス良くてトンガッたもの作ってくれればいいのになぁ

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ありゃりゃ。 (erima)
2009-03-13 22:18:36
虫主婦様

携帯からって、使いづらいですもんねぇ。
再度コメント下さってありがとうございます。

アトムの番組、見ましたか~。
もうね、見ているだけでイライラして、「ま~だわからんのかっ!」って、画面に向かって毒づくほどでしたけど。

彼らには本当に、なぜ日本の漫画やアニメが、これほど世界の人々を魅了するのかが、まったくわかっていないんでしょうね。
自分たちが作り出すお決まりのパターンは、本国でも、もう世界でも「くだらない」といわれはじめているのがわからないというか、認めたくない様子というか。

そういえば今回のハリウッド版ドラゴンボールもですけど、日本人の怒り以上に、同じくアニメ放送を見ていた、海外からの怒りが激しいのが笑えます。
なんでもアニメ版でも、やっぱり北米だけはエンディングの編集が違ったりということがあったようで、(南米や欧州では曲のカバーでさえも、なるべくオリジナルに似せる努力が見られます)もう呆れられちゃってるんでしょうね。
ああ、そういや、宇宙戦艦ヤマトも、アメリカでは日本を思わせるものはことごとく排除されているって話だし。

もうね。
ハリウッドが得意なのは爆破シーンだけ、というのが世界の認識みたいですよ(笑)
あと、センスがよくってとんがったものは、あちらさんでは作れないらしいです。
そういう発想があまりないのと(たぶ迫力さえあれば、それが彼らのベストなんでしょうねぇ)、制約が多すぎるようで。

なんか、なんでもでかくて、量が多いのが一番みたいな、ジャンクフードを思わせますよねえ。
今回のドラゴンボールはそれにすらなってないけど。
『ドラゴンボールに何の興味もなく、何の愛情も持たない人がそれぞれ自分の好きなように作り、途中で放り出した映画』というのが、本編を見た方の感想らしいです。
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