先日行った箱根で見つけた白い小花。
楚々とした姿が美しい。
「美味しそう」「美味しい」
ものを飲み食いするときに、それ以外の何が大切だろうか?
「詳しくないから」
ワインを飲んではいけないと、誰が彼らに言ったのだろう。
...または敷居を高くしたのは?
店で、「グラスのワインもいくつかございますので」と、説明すると、
しばしば、この「詳しくないんで」「わからないんで」という、
戸惑った答えが返ってくるのに驚いている。
「興味はあるけど、飲んでみたいけど...こういうの、
~の香りがするとか、わからなくちゃいけないんですよね?」
「いえいえ、全然そんなことないです!」
そりゃあ、プロになりたい人限定のことで.....
そんな敷居があると思いこんで、ワインを敬遠してしまうのだとしたら、
それはワインを飲んでみたい人にとっても、
当のワイン自身にとっても、この上もない悲劇である。
どんな状況で誰と飲んだか。
それだって味わいのひとつだもんねぇ。
互いの誕生日を祝って、女二人の箱根旅。
ゴンザが持たせてくれたシャンパンは、
これもまた実にぜいたくで美味しゅうございました♪
ちなみにこんなぜいたくなのは、年に一度飲むか飲まないかですが(笑)
安いスパークリングでも美味いのは美味いから、普段はそれで十分!
「ご自分が美味しいと思われるのなら、それが一番だと思いますよ。
実は我々だって、全然詳しくないですから(笑)
どんな味が好きか、どんな味を飲んでみたいのか、言っていただければ.....
我々なんて、『うん、赤!』『うん、これは白だね!』色がわかる程度です。
売っててそれはどうかと思いもするんですけどね(笑)」
詳しい人には詳しい人の楽しみ方があろうが.....
誰かの蘊蓄にビビって
「そうか、そういう風に言えなきゃワインを飲んじゃいけないのか」
なんて思いこんでしまう傾向にあるのは、
まじめな日本人には仕方のないこととしても。
あまりに深くて、あまりに広いワインの世界は、
イメージだけで敬遠してしまうには、
あまりにもったいな過ぎる。
だからこそ、気軽に、誰もが、楽しめるものであるべきだと。
どんな国のどこのワインでも、美味ければいいじゃないか。
安いからまずかろう、
または、高いから絶対に美味いってことでもないのだし。
またまた唐突に登場、みニャさん、ちゃあこです。
少し前の話ですが、足が汚れていた私は、
ゴンザに濡れたティッシュで、ゴシゴシされました。
う~、暴れたいけど、ゴンザは優しいので我慢我慢!
(これがerimaだと超乱暴なの!)
素人丸出しの私が言うのもなんだけど、
そもそも、楽しく美味しく飲むのが酒だとするならば、
蘊蓄はエッセンス程度でいいのではないか。
店を始めて、初めて知った、
今はまだ、ワインにとっては受難の時代だということ。
「詳しくないから」と、誰かの心にどこかで出来てしまった塀が、
とても残念に思えてならない、私とゴンザである。
たとえば詳しい人が、まったくワインがわからない人に、
「美味けりゃそれでいいんだって!」と言ってくれたら。
(まあ、ほとんどの詳しい人が、そう言っているとは思うんだけどね)
ワインの、この上ない味方になるのになぁ。
みんな自分の舌ベロに、自信持てよ!って。
雑誌に載ったからとか、テレビで紹介されたからって、自分の舌に合うとは限んないんだからさ。
紹介記事を店の前に貼っている店だから、自分は美味しいと思えなくても、美味しいって思わない自分はベロ馬鹿(味音痴をさす自分の造語です)だなんて思うことないじゃん!
生まれ育った環境で味覚は違うんだからさ。人が旨いって言ったからって、自分がそう思わなきゃそれは旨いモノにはならないじゃん。
で、
GONZAさんのグラスワインの種類の豊富さは、ホントうれしいぜっ!
本当に、「味わう」って、「もっと自由でいいじゃないか!」と思います。
自分と味覚が違うからといって、それをどうこう言うこともないのですし。
「そんなに他人の感じ方が気になるか?」と(笑)
人は7~8割がた、頭でものを味わっているといいますから、状況、相手によっても飲み食いの楽しみかたは変わってくるのですし、「使い分け」だってありますよね。
...と。
我が店のワインを楽しんで頂けている、ということは...
いえいえ、「どなたか」と、推測するような野暮はいたしません(笑)