1月2日から染め始めで、昨年からこだわっていた紅花を選びました。
一般的に通用している紅花■の色に染め上がらなくて、年明けにリベンジを期していました。
それでもいい色だったんですよ。
ですが、胸を張って「紅花染めです」と言えるものを染めあげたかったのです。
1月2日に紅花200gを水に浸けこみました。
1日経って、”揉み”に入ります。
水から上げて絞ったところ
この色では、花は赤いのに 黄水しか出ず、糸は黄色にしか染まりません。
糸を用意し精練という汚れなどを取り除く作業をします。
真綿糸巻きスラブ1/6を3綛(1綛=100g 635m)
精練は40℃のお湯に浸けこみ、沸騰したら火を止めて30分置きます。
その後洗って、染めるようにします。
紅花を袋に入れたまま水を入れて30分揉みだします。黄色の液体が出ます。液を捨てます。
この作業は、黄色の液体が澄んだ色になるまで続けます。何回揉んだか覚えてないほど揉みました。
液体が澄んだ色になって、紅花は剥げたような色になります。
このままで3日間寝かすのです。
さて、3日経ったので、40℃のお湯2リットルに炭酸カリウム5gを溶かし入れ
そこに寝かしておいた紅花を袋に入れたまま揉みます。30分間です。
揉んでは炭酸カリウム液で揉んだ液をバケツに入れ、繰り返して8リットルの染め液を作ります。
この液体にクエン酸を3gいれて PHを見ます。
PH6にしたいので、そうなるまでクエン酸を入れますが、この場合は1度でPH6となりました。
この色に2綛を入れて翌朝までおきます。
翌日の染め糸です。この糸に色落ち止めを施します。
紅花は花ですので水溶性です。色落ち止めをしなければ色は落ちてしまいます。
20℃のお湯5リットルに酢酸5㏄を入れて PHを見ます。
PH4になるまで酢酸を入れて、この酢酸液に糸を入れて10分間おきます。
洗って干しました。
乾いた糸
本来言われる紅花染めのピンク色です。
さて、染め液は捨てることなく、そのままおいて沈殿したものは乾燥させて
昔は口紅にしたのです。
今は、もう一つの染めに活用してみます。
コットンを染め液に入れ込み、ピンクの色を吸い込ませます。
コットンは黄色を吸収しないので、布はピンクに染まるのです。
このピンクのコットンを4リットルのお湯(40℃)に炭酸カリウム12g、クエン酸6gを入れて
浸けこみます。
10分経つと
色が液体に出て、布は元の真っ白に戻ります。
このピンクの液体に精練済みの糸を入れて翌日まで置きます。
翌日
洗ってからお湯(20℃)5リットルに5ccの酢酸を入れて10分おいて
洗って干します。
それがこれです
赤っぽいピンクです。
昨年はめまいに悩まされ、私の勝手な判断ですが、目の疲れからくる疲労だと思っています。
それは肩こりからも来ているのではないかとも思いました。
考えられるのは織り機の椅子です。
織り機に付属している椅子は永く使っているうちに足の付け根を痛めたらしく、
ある日、突然 歩けなくなったのです。左足が前へ出なくなったのです。
整体に行ったり、ジムのトレーナーに相談したり、結局は織り機の椅子が悪いということになり、
これを不自然な力を入れなくてもいいピアノの椅子に変更しました。
これを数年使っていて、足もよくなったのですが、今度は回転しないことに不便を感じ、
昨年、新しい椅子を買いました。
これが良くなかった。。。
この椅子は低かったのです。しかも高低の調節ができない・・・
私は両腕を上げて織り機に向かうこととなり、肩こりも起こり、目も疲れるようになり、
それがめまいにつながったのでは?
これが私の素人判断です。
暮れに高低の調節ができ、回転ができる椅子を買いました。
さて、これでどうなるか・・・試します!
そのためにも、今年の仕事始めは染めからにして時間を稼ぎたかったのです。
明日から、いよいよ織り機に向かいます。