みっく・じゃがの「ひとりごと日記」

日々思うこと、考えること、時には写真も

ラックの染めと織り

2014-08-28 17:15:37 | 日記

ブータン帰りの友人から天然の『ラック』をいただいていました。

『ラック』とはカイガラムシの分泌物からできる天然樹脂です。

それを染料にすると、このような美しいピンクに染まります。

染料屋さんに『ラックダイ』というものがありますが、

これはラックのエキスを水溶液にしたものです。

というわけで、なかなか天然のものは手に入らないので、ラッキーでした。

ブータン土産ですが、ラオス産のものでした・・・

1 乾燥していたものを2晩水に浸して、この液も染め液となります。

2 ラックは固まりになっていたので袋に入れて熱湯に浸けほぐしながら煮出します。これを3度。

3 ここでリトマス試験紙登場 phを見ます。

  ph7(ほとんど緑)なので、酢酸を入れてph2までします。これは朱色です。

4 ここでミョウバン媒染をしておいた糸を入れます。糸はシルクテープを2綛、シルクループを1綛。

5 沸騰して30分弱火で染めます。翌朝までそのまま浸けます。 

染め上がったシルクループです

   

6 さて、織り始めます。

  経糸をかけて糸綜絖に通し、4枚綜絖とします。(模様織りの基本です)

  今回も単色の王様・吉野織りにするため、糸綜絖に通す時にその織り図に添います。

  筬(おさ)は5羽です(1㎝=5本・5段織りになります)

織り上がりです。

       

シルクループはガタガタとしたくせのある糸なので、模様がはっきり出ません。

ですが、奥ゆかしい私(?)の本領は、見えそうで見えない、見えなさそうで見える

よく見ると「あれっ?模様織りじゃないの」と感じさせるのがミソ

というわけで大写しです。

       

34㎝幅 210㎝丈のストールです。

幅が大きいようですが、細い糸なので首にかけるとそんなに大きくなりません。

 

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜を染める

2014-08-19 20:46:55 | 日記

5月にごみ集積場から拾ってきた桜の枝を染めました。

525gになりました。

              

夫が削ってくれたので、ご覧のようになりました。

これを3度煮出して15リットルの染め液にします。

このような色になりました。

              

これはこれから染めようとしているシルク糸です

              

左から平巻、真綿リング2綛、シルクリング、真綿巻糸スラブ 以上シルク糸5綛です。

これらの糸を精錬という洗いにかけて、適量のミョウバンで先媒染します。

これが済むと染め液に入れて煮出します。

一晩漬けこんでから洗って干します。

 

このように染まりました。

左から真綿巻糸スラブ、シルクリング、平巻、真綿リングです。

桜の花の色とは程遠い色ですが、重なった黄色から、ほのかに桜色が見える、奥深い色です。

この内、丁子で重ね染めにするものを選びます。

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014年の人間ドックに行ってきました

2014-08-14 16:48:47 | 日記

夏の暑いさなか、1年1度の人間ドックに行ってきました。

一昨年、胃カメラを飲んで、逆流性食道炎と胃にポリープが見つかったので、

その後は毎年胃カメラを飲むことを勧められています。

一昨年は胃と食道のつなぎ目に見事な〝ルーズソックス”が出来ていたのを写真で見せられて、

ただただ感心してしまいました。

ここから癌になることもある、ということで お酒を少なくしたり、食べるのを控えたり、

ま、私としては寂しい日々が始まったわけです。

そのせいか、「改善することはない」と言われていたのに、昨年は「少し良くなっている」と言われ

安心しながらも、前年のポリープが「あやしー」と言われて昨年は切除・精検に出されました。

良性であると確定されていましたが、今年はその部分の経過を見られ、「安心してよい」そうです。

また、〝ルーズソックス”はほとんど消滅し、逆流性食道炎の病名は無くなりました。

ところが一難去ってまた一難新たなポリープが見つかり、また胆嚢にもポリープが出来ておりました。

胃にポリープが出来るのは神経が細かいからとのことですが、なるほど私は小心者です。

もっと、気を大きく持って強く生きねばと誓っております。

それにしても、「十二指腸はきれいでしょう?」と褒められて(?)、なんと言っていいかわかりませんでした。

まだ、中間報告なので、喜ぶのは早いかもしれませんが、他には特に何もなさそうなので、これにてチャンチャン

胃カメラは「今年は改良されて苦痛が少なくなったんですよ」を信じて太い口径を選びましたが、

まさしく、苦痛は少なかったです。慣れたのかしら?

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガウディ×井上雄彦展

2014-08-08 15:46:52 | 日記

あの『スラムダンク』の漫画家・井上雄彦がガウディとコラボして展覧会をすると聞いて

私の心ははやりました。

そして、ついに今日行って参りました。

六本木ヒルズ森美術館には開館と同時に、さぁと意気込んで入館しました。

題して『ガウディ×漫画家・井上雄彦 シンクロする創造の源泉』

私は2006年、かねてから憧れの印象派画家・トレンツリャドの美術館(旧自宅)を訪れて原画を観ること、

その原画の景色を訪れることを 実現しました。

個人旅行で計画を立て、いざ出発というとき、夫が「2週間も一人で外国旅行などとんでもない!」と心配して

スペイン・マヨルカ島に一緒に来てくれました。

そのためにはバルセロナを経由しなければならず、そこで2日間、観光をしました。

私としては図らずもガウディのサグラダファミリアやグエル公園の建造物を観ることになったのです。

そのおかげで、私の翌年の個展ではガウディの作品にも影響されることとなりました。

これは 今日 美術展で買ったサグラダファミリアの内部天井の写真のポストカードです。

サグラダファミリアを入り、天井を見上げると、このようになっており、

まさにサグラダファミリアの〝心臓”のように感じられました。

これは私が絵織りした『サグラダファミリアの心』と題した作品です。

2007年個展発表作品です。

これは同じく2007年個展発表の作品で『グエル公園のゲート』です。

バルセロナのグエル公園にあるガウディの作品を絵織りしたものです。

ボロボロの石の感じを出したくて糸を探し回ったことを思い出します。

現在この作品は都内某病院の待合室に掲げられていて、私の手元にはありません。

 

今日、ガウディの展覧会を観つつ、懐かしく、ただ懐かしく。。。

ただ、私としては井上雄彦氏の〝創造の心”をもっと見られると思っていたのですが、

ガウディが大きく出すぎていて、井上氏には申し訳なく残念に感じられました。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

何でこんなに暑いの!

2014-08-04 20:18:14 | 日記

今日はカルチャースクールの講師になる日。

朝からカンカン照り付ける中、電車に乗って出かけました。

自宅から駅まで、約7分、この間が地獄です。

地面が燃える燃える空気は熱風で熱い空気が全身に吹き付け、

駅に着いた時は、心も体もヨレヨレです。

ですが、電車に乗って、乗り換えもして、教室の場所は駅ビルの中、

その間は冷房設備に囲まれて生き返った気分です。

2時間後に戻って来るときは、またまた駅から自宅までが地獄

日本はいつからこんなに暑くなったんでしょうか?

私の住む地域は東京都でも最も暑い場所で、毎日ニュースで報道されます。

ふと考えましたが、6年後の東京オリンピックは、この時期です。

この暑さで開催してどうなるんでしょうか

昔の東京オリンピックは、たしか、日本が一番雨の少ない時期を統計的にみて

10月10日開催式だったと記憶しています。

今ではこういう都合がつかなくなったと聞きましたが、

その国が一番いい季節に開催できるように、なぜ出来ないんでしょうか?

競技中にバッタバッタと倒れる人が出ないことを祈ります。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

柄織りの敷物を織る

2014-08-02 13:09:44 | 日記

少しずつ個展の準備もしながら、カルチャースクールの教材も作らねばならず、

そこがちょっと煩わしいところです。

染めるのも織るのも大好きなんですが、教えるのは好きではありません。

言わんとしているところを なかなか効率よく伝えられないんですよね

一を言って三理解してくれれば言うことなしなんですが、そうはいかない。

だからこそ教える私が上手にやらなければいけないのですが・・・

これは、上級者向けの教材です。

3枚綜絖で織るところを、平織り機で織れるように織り図を書きました。

『柄織りの敷物』とでも名付けましょう。

経糸はリネン、緯糸は左の作品のように甘撚りのコットンを使い浮き出るように織りたいのですが、

織ってしまうと、どのように織ったのかわかりませんので、右は撚りを少し硬くした糸を使いました。

両方を見て、織り方がわかる。ですが、甘撚りの糸を使うので左のように織りあがります。

というわけで、織りあがる作品だけではなく、「このように織るのです」ということがわかる作品も

織るわけです。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする