6月9日、ロックの日に〝ポップオペラの貴公子”藤澤ノリマサさんのファンクラブ・イヴェントに行ってきました。
あの美声に魂を奪われ、CDで聴くだけではなく、目の前で歌ってくれたら・・・とファンクラブに入会して1年半。
ファンクラブに入ったら、間違いなくLIVEチケットなどは先行で手に入れることができます。
そして、今まで2回ほどLIVEに行きましたが、どれもまさに目の前で歌ってもらっちゃうほど近い席でした。
今回も7列目センターという(なぜか、ずーっと7列目センターです)遠くもなく近すぎでもない席で、
熱唱を味わうことができたのです。
ファンクラブ会員だけの特典ですので、色々なことがいつもと違います。
東京だけでしか開催しないので、全国から駆け付けることを想定して2部制でしたが、私は2部の参加。
私は勘違いして1時間早く行ってしまったのです。
そのため、入り口で藤澤クンが1部の人たちを握手で送り出しているところを発見
300人近い人たちに一人一人「ありがとうございます」と笑顔で挨拶している藤澤クンは、あくまで爽やかです。
ポップオペラというのは、藤澤クンが考え出した音楽のジャンルで、
1曲の中でポップスとオペラの歌唱法で歌い替え、まるで二人で歌っているようです。
ところが、今回は「自分の持ち歌は歌いません」と最初と最後だけ持ち歌で、
あとは古き良きアメリカンポップス、カンツォーネ、シャンソン、映画音楽と次々歌い上げ、
もう、その素晴らしさに時間が過ぎていく感覚を忘れていました。
Love me tender(プレスリー)、Smoke gets in your eyes(プラターズ)、Fly me to the moon(シナトラ)
My Heart Will Go On-タイタニック号テーマー(セリーヌ・デュオン)、枯葉、ボラーレ 等々。
昔、私が幼い時、アメリカンポップスが何たるかも知らず、家の中で流れていた音楽に体を揺すっていた・・
そんな音楽を、弱冠31歳のミュージシャンが、今こうして歌っている・・・
音楽とはなんと偉大なんでしょう
ポップオペラだけではなく、こういう音楽も、素晴らしい歌唱力で歌っている藤澤クンのキャパの広さに驚くばかりでした。
アンコールの最後に「この日のために作りました」という『夢』というオリジナル曲をピアノ弾き語りで聴かせてくれましたが、
美しい高音のポップス唱法、力強いバリトンのオペラ唱法を使い分けて歌い、彼らしい〆でした。
今回のイヴェントは抽選で、幸運にも当選した私は、この幸せな時間に感謝するばかりです。
最後に、1時間早く着いたばかりに見てしまった光景、つまり藤澤クンと握手するときになって、
逃げ出したかったのですが、そんな人もいなさそうなので、覚悟を決めて握手してもらいました。
それでも目をしっかり見て「いつも素晴らしい音楽をありがとうございます」と言いましたら
藤澤さんもしっかりと私を見て「こちらこそありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします」と
柔らかい手で握手してくださいました。