4月10日
ゲガルト洞窟修道院をでてバスはセバン湖へ向かいます。
ジョージアの国境を出ることに時間がかかり、アルメニアでバスのタイヤがパンクし
予定がすっかりくるってしまって、昨日の予定が今日になったのです。
セバン湖はコーカサス地方最大の湖です。
1897mの高地のため、夏でも水温は20度以上にならないそうです。
湖に突き出た半島には9世紀に建てられた2つの修道院がありますが、
そこへ行くには210段の階段を上らねばならず、私は辞退しました。
【セバン湖】
この広い湖を1枚に撮れないのが残念です。
修道院へ上れば広く撮れたと思いますが、
湖岸での撮影のため、こんなふうです。
湖岸にはたくさんのお土産屋があり、ここの名物は黒曜石とムーンストーンだそうです。
黒曜石は硬くて尖がっていて、ナイフの代わりになったようです。
石好きの息子へお土産に買いました。
ムーンストーンはペンダントトップとして私用に買いました。
【セバン修道院】
下から見上げるだけ
エレバン市内に戻ると、夕方でした。
市庁舎や銀行が並ぶ市の中央の街でバスを降りました。
役所も銀行もホテルも同じ色のレンガ造りで、エレバンは『石の町』と呼ばれています。
2色のレンガの建物が揃っていて綺麗でした。
共和国広場という場所には噴水があり、夜間はライトアップしていて
人々が集っていました。
綺麗でしたが、ふと 私は「この光景をどこかで監視しているカメラがあるんじゃないか」
と感じて、背中が寒くなりました。
というのも、アルメニアのホテルのフロントでパスポートのコピーをされたのです。
これはアゼルバイジャンもそうで、そう言われたとき、フロントの人の目が
ギラッと光ったのが不気味でした。
考え過ぎかもしれませんが、気持ちのいいことではありません。
4月11日
今日でアルメニアとはお別れです。
朝早くホテルを出発して、街中にあるカスケードに行きます。
【大階段・カスケード】
この大階段の左にエスカレーターがあり、そこから市街を見下ろしました。
エスカレーターは8回乗り換えます。
最高地点に着きました。
ここから見下ろすエレバン市街地
現代芸術家の作品が多数飾ってあり、中でもこの猫ちゃんに惹かれました。
KUUを思い出しました。どうしているかなぁ。。。
その後、バスはアルメニア文字の広場へ行きます。
何もない野原にアルファベットの文字が石で造られて並んでいます。
坂道になっていて、一番上まで行くとアラガツ山が見えるはず。。。靄のため見えませんでした。
昼食=エレバン最後の食事になります
キャベツとキュウリのザワークラウト
この蒸し鶏とキュウリとコーンの混ぜ物を
次の薄焼きクレープに巻きます
これはおいしいです。
最後までおいしい食事を食べてジョージアに戻ります。
今度はすんなりと国境を越えると、アゼルバイジャンとジョージアでのガイド嬢が
待っていてくれました。
バスはトビリシ市内のロープウェーに乗りました。
ここから、トリビシ市街地を見下ろしてお別れになります。
ムトゥクヴァリ川と平和橋ーロープウエーから
こんなロープウエー
ナリカラ要塞
頂上から見下ろす
街の裏側 植物園があります
観光はこれで終わりです。
空路トビリシからアゼルバイジャン・バクーを経てカタール・ドーハへ行くのですが、
トビリシ→バクーまでの2時間40分、たった2時間40分ですのに、
フルベッドにされた座席で毛布をかけて眠り込んだのは私だけだったそうです。
しかも、フルコースの食事までして・・・
このツアーは21人でしたが、ビジネスクラスで行ったのは私たち夫婦ともう一組の夫婦だけ、
そのもう一組のご夫婦に「よく寝られますねぇ」と笑われてしまいました。
バクーで一度飛行機を降りセキュリティ・チェックを受けて、再び同じ飛行機・同じ座席で
ドーハまで行きます。
ここで乗り換えて成田まで飛びます。
再び、フルベッドで爆睡しました。
飛行機内のテレビです。
こんなふうに飛びました。
いつも海外に行くときは行きも帰りも北を飛びます。
日本へは中国北部から新潟上空→成田上空なのですが、
今回、初めて鹿児島から日本上空になり、四国、関西、東海と飛んで成田に着きました。
これはノース・コリアンの実験を考慮しているのでしょうか?
コーカサス旅行は夫の好みの旅行に付き合っただけだったのですが、
未知の場所で出会う光景や人情、文化歴史は、とっても楽しいものでした。
3か国ともお料理がおいしかったというのもうれしいことでした。
日頃の心掛けがいいのか、晴天続きで気持ちいい毎日でした。
なぜかジョージアとアルメニアでは野犬が多くみられました。
外国の犬や猫に触っちゃいけないというのは原則ですが、
あまりの汚さに触ろうなんて思いません。
ジョージアでは野犬の耳にタグが付いていて、これは”予防注射済み”と
いうことなのかもしれません。
人間に近づいてきて、食べ物をねだるというのを放置しているのは
どうかと思いました。
あげる人がいたんでしょうが、可哀想でした。
以上、長々と7回にわたって書き続けた旅行記は本編をもって終了します。
ありがとうございました。