昨夜は 1年ぶりに藤澤ノリマサさんのコンサートに行ってきました。
今年最後のはずなのに、なぜサブタイトルが "Overture" なのか解りません。
Overtureってオペラで言えば『序章』コンサートで言えば "開始曲" という
意味だと思うのですが・・・
そこには何か意味があるかと思ってコンサートブックで彼の言葉を読みたかった、
のですが、このコンサートではコンサートブックの販売がありませんでした。
全体に”節約感が感じられる”コンサートでした。
この事務所に替わってから、いろいろなことにそれを感じます。
それなのに、いつも歌っている(歌わせられている?)感じがして
いつまでも聴いていたい私は、ノリマサさんには喉を大切にしてほしいと願います。
実は今回大失敗をしてしまいました。
が、まずは下手な写真を
場所はすみだシンフォニーホールだと信じて出かけたら、大勢の男性が並んでいて
係の人に聞いたら、某私立大学の卒業生のためのコンサートだとか!
そんなバカな!!!と青くなって警備の人に聞いたら
ご親切にも「チケットセンターがありますから、そこで聞いたらいかがですか」
とのことで、飛び込んで聞いたら、私の持っているチケットを見て、
PCで調べてくれて「これはかつしかシンフォニーホールです」と知らされました。
「えっ?そこは遠いですか?」
「はい、京成線の青砥ですから」
「きゃ~ 今18時で18時30分開演なのにぃ」
「タクシーに乗りますから、住所を教えてください」
焦る私に、係の方は「タクシーの運転手なら言えば分かりますよ」
と落ち着いて応えてくれました。
ところが、飛び乗ったタクシーの運転手は場所を知らない!!!
事情を話して「18時30分までに着きたい」と言いましたら
「ナビを使って行きましょう。頑張ります!」と言ってくれました。
途中で心配になって iPHONE の Gogle Maps 見たら音声が出て
運転手さんもビックリ!「それで行きましょう!」
というわけで、着いたのは開演3分前でした!
歌ってる最中に入るほど失礼なことはなく、途中で諦めようかと思ったのですが、
↑のチケット写真にもある通り、これは Premium Seat で通常の3倍近くするのです。
こんな時にも貧乏性が出ます。(赤面)
ホールの中に走り込んだら、係の人が「上です!」と手招きしてくれ
そこではスタッフが「Premium Seat でしたら、身分証もお願いします」
こちらも早口でした。(笑)
なぜ、身分証が必要かというと、このチケットをネットで転売した不届きものがいて
身分を提示しなければ入れないことになっていたのです。
この辺りの私の手早さは、驚くほどです。(笑)
サッと出し、サッと回収して走ろうとしたら、
スタッフが「ノリマサさんからお土産があります」とニクイことを言うではありませんか。
ノリマサさんからって・・・ま、いいか。
そのスタッフに連れられて、ホールのドアを開けたら、『ご注意』を放送中でした。
カメラはダメとか録音はダメ、とかいうヤツです。
一番後ろから前2列まで階段通路を走る走る・・ヒールのコツコツ音でみんなが振り返る中
やっと到着したら2列目の方々が
「こんないい席、いらっしゃらないはずない、と言ってたんですよ」と優しい対応です。
しかも私の席は真ん中で、そこまでの方々全員が立って入れてくれました。
コートを脱いでよく見たら、ホントにセンター中のセンター、しかも2列目です。
皆さん、会ったこともない方々ですのに「落ち着きましたか?」と笑顔です。
ノリマサファンはホントに優しい方々でした。
自分のドジさ加減に落ち込みましたが、何とか間に合い、座って間もなく
バンドのメンバーが入場し、私はノリマサさんに迷惑をかけることなく
コンサートに気持ちを投入できました。
前にも何度も書きましたが
織りの作業場で煮詰まって停滞している時に「美しい音楽を聴きたいなぁ」
と思っていた時にノリマサさんの歌声に出会いました。
それまでも聞いたことがあり、私の中では「また綺麗な声の人が出てきた」
程度の解釈でしたが、CDでじっくり聴いてみると、驚きました。
タイトルは邦題でサブにクラシック名が記されている・・
それはクラシックをモチーフにして、そこにコードが合う曲を付け
詞を付けて歌っているのですが、
ポップスの時はポップスの発声、クラシックに入るとベルカント唱法と
まるで二人で歌っているかのような音楽なのです。
テノールの声がまた美しいのです。カンツォーネも原語で歌う。
コンサートではカンツォーネはピアノ弾き語りです。
生で聴いたときは感動して感動して、また感動でした。
初めてのコンサートのときは、デヴュー何周年かの記念コンサートだったと思います。
どんな人かと思ったら、礼儀正しく、謙虚で 好青年の印象でした。
あと1曲 のとき、「僕の音楽が皆さんの人生の中に残りますように」と頭を下げてから
歌った曲がベートーベンのピアノソナタ『悲愴』をモチーフにして作った「未来への道」
という曲でした。
≪ここに立ち止まっていれば 今 手にあるものは守れるかもしれない
だけど 失うことを恐れて自分をあきらめたくない
明日を信じて 新しい道を目指す ≫
挨拶の言葉が心に届き、この詞と曲が忘れられない曲となりました。
今回、コンサートはこの曲で始まりました。また記念のコンサートになりました。
来年34歳になるノリマサさんはデビュー10周年となるそうです。
喉を大切にして、永く歌ってほしいのです。
ノリマサさんらしくない仕事はあまりしないでほしいのです。
12月13日にはフジテレビのFNS歌謡音楽祭に出演とか、
またらしくない音楽を歌わせられるのかな、と思っています。
観ますけどね。