これで最後のスペイン旅行記となります。
忘れていましたがグラナダのホテルに宿泊したとき、
夕食をホテルレストランで食べ、そのとき「地元の大学生のバンドのアトラクションが
あるかもしれない。いいと思ったらCDを買ってあげてほしい」と言われました。
民族衣装を着た学生のグループがスペインの情熱的な音楽を聴かせてくれました。
スペインの若者は、大変美形です。どこへ行っても、そう思いました。
その美形の若者が醸し出す雰囲気とスペイン独自の楽器が素敵でした。
CDを買いました。10ユーロでした。
ちなみにクラシックギターは樫の木で作られ、フラメンコギターは糸杉で作られる
って、ご存知でしたか? アルハンブラ宮殿のガイドから聞きました。
糸杉といえば、真っすぐと上に延び、天国に向かっているようなので、お墓にある、
と聞いていましたが、フラメンコギターの材料とは感心しました。
9月14日
今日からバルセロナです。
バルセロナは今までいた場所より、いくらか気温が低いですが、海に近いせいか
蒸し暑さが感じられました。
バスに乗り、サグラダファミリアに向かう途中、街中で旗を掲げている家を
たびたび見ました。
これは「カタルニア独立に賛成する」という意思表示だそうです。
バルセロナは歴史上「カタルニアである」と思っている人たちがほとんどだそうです。
14年前、バルセロナに来たときに現地ガイドをお願いしましたが、
彼も「僕たちはスペイン人ではない。カタルニア人です!」と強く言っていました。
言葉も、スペイン語ではなくカタルニア語を話す人が多いそうです。
今回のバスの運転手も頑なにカタルニア語を話し、朝の挨拶もカタルニア語でした。
学校では「1.カタルニア語、2.英語、3.スペイン語」の優先順位で学ぶそうです。
さて、2度目のサグラダファミリアです。
ここも見学者が多く、個人で入る人は大変です。
私も宗教とかはどうでもいいし(すみません)、ガウディも好きというわけでもないので
しかも、前に一度来ているので見なくてもよかったのですが、これがツアー客の付き合いですから。
ツアーの人たちと並んで現地ガイドの説明を聞いていたとき(一番後ろに立っていました)
何だか後ろに違和感を覚えて振り返ったら・・驚きです!
若い美女が私の背中にぴったりとくっつき、前に回していたカバンの隙間に手を入れようと
しているじゃありませんか!?
「かばんは前に!」としつこく言われるほどスリが多いサグラダファミリアですので、
私もそうしていたのですが、それでもすろうとする、この根性!
私の鋭い睨みと肘てつで退散しましたが、すぐに添乗員さんに伝えました。
添乗員さん、同行者に「若い美女がすり寄ってきても、もてているんじゃありませんから」と
笑えるような忠告を皆さんにしていました。
内部天井です
前に来た時より、完成していました。美しい色です。
方向を替えて
これが”ファミリア”と言う根拠ですね(正面です)。
キリストとマリアとヨゼフです。
前回は、夫の強い拒否で実現しなかった上部の鐘楼へ。
バルセロナの町を一望しました。空がきれいで町も美しいです。
こちらからは地中海が見えます
もっと左によって、もっと地中海を眺めます
上るときはエレベーター、下りるときは階段です。
エレベーターの前でイケメンが英語で「帰りは階段ですよ。大丈夫?」と聞くので
私「400段でしょ?大丈夫ですよ」(英語で)
イケメン「いや、423段ですよ」(英語で)
私「423段?簡単よ!」(英語で)
てなことを話しました。
この国で、正統派の英語を聞けたので、なんだか嬉しかったです。
階段を下りて扉を開けて出てきたところで 美しいステンドグラスです
なにしろ、高い場所が好きです。町が一望できるんですもの。
バルセロナではカタルーニャ音楽堂、モンジュイクの丘なども行きましたが、
前回も行きましたので、写真は撮りませんでした。
ここで夜まで自由行動でした。
中心地はカタルーニア広場、ここで解散、ここで集合です。
中央に建つのはデパートのエル・コルテ・イングレスです。
私たちは息子のリクエストでサッカーのバルサ公式店でTシャツを買いました。
有名な観光道路ランブラス通りです。
この道を、まっすぐ行くとコロンブスが海に向かって立っている銅像があります。
途中で、前にも行ったサン・ジュセップ市場に行きました。
あのとき、ウサギが丸裸で売られていたのがショックでした。
まだあるよね?と思って再び来訪しました。
ありました!
残酷な写真かもしれませんが、こんな写真を見たことがない人たちに
見てもらおうと思って写しました。
だって、パエリアで平気で食べているんですからネ。
残酷にも日本でお留守番しているKUUを思い出しました。。。
遂にランブラス通りは終わりコロンブスの銅像に着きました。
この像は、前からより後ろ姿を見るほうがコロンブスらしいでしょう。
ランブラス通りを戻り、途中でレイアール広場に寄りました。
ここは夫が好きな四方が建物に囲まれた広場で、ガウディの若いころの作品の
ガス灯がありました。
中央に噴水があり、それを眺めながら、カフェで 夫はチュロスとホットチョコ(ココア)を(笑)、
私はオレンジジュースを注文してのんびりしました。
その後、ランブラス通りに戻って、バルにてビールで喉を潤しながら集合時間を待ち、
集合場所では、皆さんと、どこへ行ったか話の花が咲きました。
その夜はホテルで夕食、これが最後のスペインの夜となりました。
9月15日
早朝発つため、朝早い朝食、ホテルの窓から観るバルセロナの朝です。
9月16日
成田着 JALで帰国です。
途中、ヘルシンキで乗り換えです。
高気温のスペインから、秋の気配の日本へ。気温は低くても蒸し暑いんですね。
いい旅行でした。
5組の夫婦と女性二人が一組、個人参加が男性二人、女性二人の16人の旅行でした。
旅行会社の不手際などで不愉快なことはありましたが、この会社は付き合いが長く、
いつも添乗員さんが最高の人たちなので、良し としています。
スペインにはシエスタという昼休みがあり、お店も閉じてしまいます。
レストランで昼食をとるときは、私たち日本人のために鍵を開けて入れてくれ、料理を出してくれました。
そのため、いつも貸し切り状態でした。
お料理は普通はわかりませんが、私達が食べた料理は薄味で、たぶん、日本人好みに
変えてくれていたと思います。
気温は40℃を超えていますが湿度がほとんどなく、暑さは感じないほど、
現地ガイドの話ではアンダルシア地方では56℃の時もあったとか、
証拠にスマホに写した56℃という数字を見ました。驚きです。
私は14年前に個人旅行でマヨルカ島に行き、それからは、人生の終わりはマヨルカ島で
過ごしたいと思っています。
今回のスペイン旅行では、その感覚とは全然違って、歴史の確認でした。
イスラムの文化が優れていたこと、スペインはローマに向いていて すべてをそのために注いでいたこと、
航海時代を経て侵略の利益は人民に還元されることはなく、キリスト教国家を作るために使われたことを
改めて理解できた旅行でした。
自分だけが納得する旅行記で、それでも読んでくださった方々に感謝します。
ありがとうございました。