みっく・じゃがの「ひとりごと日記」

日々思うこと、考えること、時には写真も

オリンピック エンブレム と個展の事

2016-04-26 21:21:45 | 日記

         

       大騒ぎのオリンピックエンブレム、これが採用ですね。

       藍を表しているそうで、染色家としては喜ぶべきかもしれませんが、

       私個人の趣味から言えば、C案の『風神 雷神』が好きだったです。

 

       発表の場に、王貞治氏がいて、決まった作品の図柄を持たせられている姿に

       何だか、この作品に決まった責任を負わせているように感じてしまいました。

       この穏やかな人格者を利用しないでもらいたいな。ふと そう思うTVのニュースでした。

 

       2020年のオリンピックが東京に決まり、そのとたんに、決まっていた個展のギャラリーが

       代々木に近いために再開発で建て替えすることになり、個展ができなくなりました。

       慌ててギャラリーを探し、個展を終えたのが昨年9月。

          2015年個展作品の絵織り『シチリアへ』

       昨日、その東京オリンピックのエンブレムが決定・発表、明けて本日は来年の個展のギャラリーを

       探しに出かけました。

       昨年「最後の個展」と決めていたのですが、シチリア島を題材にしての個展を終えてから、

       「まだ、南イタリアが残っているじゃないか」の想いが湧き上がり、

       しかも、今春は北イタリアへ旅し、「『イタリア』をまとめたものを発表したい」と思っています。

       「君の個展に来るたびに、また会えた という想いがある。できる限り続けてほしい」

       とは、毎回招待する大学時代の男友達たちの言葉です。

       みんな歳を重ねて、大なり小なり病気をしながら生きています。

       こんな機会でもなければ会うこともないということでしょうか。

       でも、”できる限り”は続けません。

       私は元気で染めも織りも続けるでしょうが、個展という大きなエネルギーを使うことは 

       次回、来年 秋の個展で終わりにしようと思っています。今度こそ本当です。

       何軒かギャラリーをまわり、5月中には決めたいと思っているのです。

       

 

       

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イタリア旅行 その5 ヴェネツィア編

2016-04-19 20:49:22 | 日記

       4月9日 夕刻、ヴェネツィアに到着です。

       イタリア旅行の最終です。

       行く前に旅行社に気候を聞いたら「日本と同じです。この時期 まだ寒いですよ」

       ということだったのに、毎日真夏の気温で暑いことったら・・・

       ローマでは朝晩寒くて出勤の方々もダウンを着ているのに、日中は27℃にもなるんです。

       冬支度の私は、毎日汗をかきどおしでした。

       

       バスでヴェネツィア本島まで行き、そこから水上バスで大運河を走り運河に面したホテルに入りました。

          水上バスからヴェネツィア本島を眺めます

         大運河(カナル・グランデ)  期待は膨らみます

          もうすぐよ。近くなる。。。

 

       到着後、すぐに夕食へ。

       前菜がイカスミパスタ、メインディッシュは舌平目のムニエル、赤のスパークリングワイン

       赤のスパークリングワインは一人でボトル1本空けちゃいました。うっふふふ

 

       4月10日 真っ青な空でした。気温も27℃

       ホテルにやってきたガイドさんは日本人のロマンスグレーのおじさま。

       この方の説明はとてもクールで楽しかったです。

       まず、ホテルの近くにある『牢獄』に面した『ため息橋』で、色々なガイド本には

       牢獄から囚人が橋を眺め、2度とシャバに出られない身の上に「ため息をついて眺めた橋」と

       ありますが、このガイド氏は「まったく違います」と言いました。

       この『牢獄』自体、年末に寒さに困り食料を得られない人間が、なんとかして屋根のある場所で

       過ごしたいと思って ”こそ泥” をしてでも入りたい『牢獄』だったとか。

       そんな人たちが、「ため息をつくはずがない」 そうです。

       じゃ、なぜ『ため息橋』というか、それは「名所づくりでしょう」といとも簡単におっしゃいました。

 

       そこから進んでサン・マルコ小広場へ

        

       大運河に面している広場ですが、外からはこの2本の柱の間を通って本島を訪れたと言います。

       1本は聖テオドスの像、もう1本は翼のある獅子の像が乗っています。

       右手に見える建物は国立マルチャーナ図書館です。

       なぜ、こんな写真の撮り方をしたかというと、この図書館には日本からの使者のことが記された

       記録書があるということで、その説明に感銘を受けたからです。

       日本からの使者は二人の若者で、船で着いた後、この2本の柱を通り抜け、

      実に3カ月ヴェネツィアに滞在したとのこと。

       記録によれば「この若者は色が青白くひ弱な感じだが、礼儀正しく真面目であった。

      他国の誰よりも熱心に宗教を学んで帰って行った」と書かれているそうで、

      現在も閲覧できるそうです。

 

         サン・マルコ寺院

        守護聖人マルコを祀っている寺院です。

       この寺院が見守るように広場があります。

         サン・マルコ広場

       グルっと囲むように建物があり、これらはかって娼婦の館賭博場があったそうです。

       ヴェネツィアで有名な仮面ですが、今では仮面劇で使われてきたように言われますが、

       実は、この娼婦の館賭博場に出入りする高貴な身分の方々が顔を隠すために作られたものとか。

       退廃的な広場だったようです。

       この写真の右は黄色の壁なんですが、作曲家のワーグナーが入り浸っていたカフェやバルがあったそうです。

       あの勇壮な曲を作っておきながら、きっと娼婦の館賭博場にも出入りしていたんだなと思うと

       「あんちくしょうめ!」と思いました。

 

         水たまり

       この広場に入ったとき、あちこちに水たまりがありました。

       これは早朝 海からの水が溢れだしたものだそうです。

       海面より低いこの地は、海水が溢れても被害が少ないように、うまく溢れるように工夫がなされているとか。

        それが下の写真です。

        

        この穴から海水が吹きあがるのです。

       私たちが広場に来る頃には、↑の写真のように、かすかに水が残っている程度になるそうです。

       ここでガイド氏とお別れですが、ここで「時計塔が傾いていますか?」と質問した人がいて、

       それに対する答えが絶妙でした。

       「いえ、曲がっていません。曲がっているのはイタリア人の心です」

       大笑いしました。

       このガイド氏はどこかクールで冷めた目で全体を眺めている感じで、私はこんな人が大好きです!

       『ため息橋』の話、日本からの使者の若者の話、サン・マルコ広場の話、仮面の話 等々

       ガイド本にない話をしてくれて、本当に楽しかったです。

       お別れするときも「スリにくれぐれも注意してください」とおっしゃって爽やかに去って行かれました。

 

       その後、ヴェネツィアン・ガラスの工房へ行き、マエストロが馬を作る工程を見せてもらいました。

         ふくらましてます 

           馬完成!

       ここで、お約束事です。ヴェネツィアン・ガラス製品のお買い物です。

       私たちは、夫の友人夫妻にペアのワイングラスを、私と孫娘にネックレスを買いました。

       工房を出たところに、幸運にも(?)仮面のお店があり、私はここで仮面を買いました。

       仮面好きの私は、絶対買うもののひとつに、この仮面がありました。

       いいえ、これを被って、いかがわしいところに行こうというのではありませんよ。誓って

       学生時代から仮面劇に魅入られていて、仮面が好きなだけですよォ。

 

       次はサン・マルコ寺院の前にある時計塔に上ってヴェネツィアの街を眺望しました。

         

        高さ約100mの鐘楼は、嬉しいことにエレベーターがあり、あっという間にてっぺんに到着。

       ここから眺めたヴェネツィアの街です。鐘楼をグルリと回って写真を撮りました。

        

        

        

        

       絶景でした。 高いところから下を眺めるのが好きです。

 

       さぁ 急いでゴンドラに乗らなければなりません。予約の時間が迫っています。

         細い運河を縫うように行くゴンドラ

 

         私が乗ったゴンドラです

       ゴンドラは6人乗りですが、私たちは4人ずつ2組の夫婦で乗りました。

       今は 船頭さんは歌を歌わないと聞きましたので、事前に添乗員さんに

       「サンタルチア歌ってもいいですか?」と聞いたら「ぜひに!」と言われました。

       同乗のご夫婦も「お金出しますから」と笑いながらおっしゃるし、

       イタリア語でフルコース歌える私は「歌っちゃお」と思ったんですが、

       船頭さんが怖い顔しているので止めました。もうぉ~~

 

       そういえば、南イタリアのカプリ島へ行ったとき、青の洞窟であの真っ青な洞窟の中で

       船頭さんは ”サンタルチア” を歌ってくれましたよ。

 

       ゴンドラで歌えなかった恨みじゃありませんが、ゴンドラに乗っている間中、運河は臭くて

       夏に行ったら もっと臭いんじゃないかと思いました。

       ガイド氏から「運河には下水が逆流して入っているので、決して手を入れてはいけません」と

       言われていました。汚いんでしょうね。

 

       この夜は、イタリア旅行最後の夜、みんなでホテル近くのレストランでお食事をしながら

       楽しかった旅の話をしました。

 

        美しいヴェネツィアの夜 遠くに三日月が・・・

 

       イタリア旅行

        ○ 朝夕と日中の気温差が激しい

        ○ 朝食はすべてホテルのバイキングでしたが、どのホテルも とってもおいしかった

          野菜が新鮮で、フルーツもおいしかった。私は毎朝、りんご丸かじりをしました。

        ○ イカスミパスタ、イカのリゾット、ラザニア、具だくさんのスープ、すべて絶品でした。

 

      ※ さて、買い物したものです

          これはお土産です。数個買ったものがありますが、代表して1品だけ置きました。

           

          トスカーナワイン・キャンティ、バルサミコ酢、ドライトマト、ポルチーニ茸、

          粉末スープ、チョコレート、バジル練り込みパスタ、イタリアン・パスタ

 

          

          左側 青は夫のTシャツ、赤は私のTシャツ(ともにミラノ空港で買いました)

          右側 イタリア・セリアA フロレンティーナの公式シャツ 白は婿に 青は息子に

 

          

          これは私のものです。

          左はミラノ空港で買ったセリエA・ACミランのキーホルダー、中はヴェネツィアの仮面

          右はヴェネチア・ガラスのネックレス

 

          他にお土産なので開封してませんが、嫁にプラダの財布、娘に皮工房手づくりの財布

          孫娘に私と色違いの真っ赤なヴェネチアン・ガラスのネックレス

 

       まぁ、こんな買い物をして北イタリアの旅は終わりました。

       『連泊・ゆとりの旅』といっても、12時間の飛行機旅は疲れました。

       4月11日 ミラノ空港から飛び立ち、翌12日 成田へと帰りました。

 

       いつも、海外旅行へ行って帰国後に思うことですが、

       「えっ?さっきまでミラにいたのに、なんで東京で干物食べてるの?」

       南イタリアへ行った時も「えっ?さっきローマ空港でモッツァレラチーズ買っていたのに

       なんで東京にいるの?」と思いました。

       時間というものが 信じられなくなる、この感覚です。

 

                        以上、8日間のイタリア旅行記は終了です。

         

              

        

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イタリア旅行 その4 シエナとサン・マリノ共和国

2016-04-18 20:44:11 | 日記

       4月8日 まだフィレンツェです。

       前回、ピサから農園レストランに行き、そこからフィレンツェのホテルへ帰ったように書きましたが、

       農園レストランから 少し南下してシエナへ行きました。

       バスの中で、突然激しい雨に出会ったり、そうかと思うと突然の晴れ、

       激しい気まぐれの天候です。 

       バスの中で遠くを眺めると、前方に黒い雲が立ち込め、「あそこは雨が降ってる」などとわかり、

       そこへ行くと、やっぱり激しい雨の中に突入、通過すると晴天という面白い経験をしました。

       昼食をたらふく食べ、しかもアルコールが入っているので、眠りの中の人がほとんどでしたが、

       もったいなくて眠ってなどいられません。

 

       シエナへ到着

          ドゥオーモ(大聖堂)

       このドゥオーモは上が金で眩しく、下の三角屋根の半円から下はピンク色で、

       とっても美しい建物でした。(中に入ることはありませんでした)

       シエナは全体に落ち着いた色合いの建物が多くて、ブランドショップも多く

       そうではない個人のお店も、美しいお土産製品多かったです。

 

       ここは、何が有名かというとカンポ広場です。

       プップリコ宮殿から傾斜になっている広場で、扇型になっています。

       ここで毎年 裸馬にまたがった競馬競技があります。

       私はTVのドキュメントで観たことがありますが、それは勇壮で、観客は熱狂していました。

       というわけで「ここがそうかぁ」と想いを新たにしました。

       行きそうもない世界の都市の出来事をTVで観て、ある日 そこに行けたということは

       私にとって、表現しようもない興奮なのです。

 

          

        ここは、正直に言うと、よくわからない教会なのです。

        なぜ写真を撮ったのかというと、この糸杉の前にそびえるパヤパヤの枝葉の木に とても惹かれました。

        糸杉が向こうにあるのですが、織りでいうと、まるで紗織りのようで、大きく主張している糸杉に対して

        はかなげに、でもしっかりと映えている木が、周りの景色を圧倒しているように思いました。

        「これは絵になるぞ」と心が躍ってシャッターを押しました。

 

        さて、シエナを後にして、フィレンツェのホテルに帰ります。

        その途中で、またまたお気に入りの景色が。。。

          イタリア・カサマツ

        イタリアへ来て、このカサマツをずいぶん見ました。

        もっと近くで撮れる機会もあったのに、相変わらずボーっとしていて、後で後悔をする・・・

        カサマツは奥に見える、まるで何か乗せているような松なのです。

        これはフィレンツェへ帰る途中のバスの車窓からの景色です。

        手前右はブドウの木々を植えたばかりの様子です。

        左にちょっと背の高い木々はスモモの木だそうです(夫の説明によると)。

        いかにも、ここの景色でしょう。

        バスは夜遅くフィレンツェのホテルへ帰ります。

        話が前後しましたが、それからホテル近くのスーパーでドライトマトとポルチーニ茸を買ったわけです。

        シエナのことを詳しく書きたかったので、話が前後してしまいました。

 

        4月9日 フィレンツェに「さようなら」して、バスでサン・マリノ共和国へ。

        世界で5番目に小さな国だそうです。

        晴れたり曇ったり小雨が降ったり、まるでイタリア人のように気まぐれです。

         

        ティータノ山にバスで登り(ロープウエイ故障中!)、下から眺めると3本の山筋にある宮殿を

        実際に目の前で見ましたが、こんなところでどうやって宮殿を築いたの

        と驚くばかりでした。

        一番高い広場からサン・マリノ共和国全体を眺め降ろしました。

        右に斜めに続く線はロープウエイの線です。

          

         向こうにアドリア海が見え、その向こうには クロアチアがあります。懐かしいなぁ。。。

        ここは、坂を上ったり下りたり、ホントに息が上がりました。

        ここで食べた昼食は美味しかったです。

        野菜がいっぱいのスープ、サラダの前菜、チキンの照り焼き、デザートはティラミス。そして赤ワイン

        南イタリアでは期待していたのに野菜はしょんぼり、フルーツにはまったくお目にかかりませんでした。

        期待していたのに、あれはどういうことだったんでしょう?

        でも、ここ北イタリアでは、ローマもフィレンツェもトスカーナもサン・マリノ共和国も

        新鮮な野菜にふんだんな美味しいフルーツと、食欲はおおいに満たされました。

        

        そしてバスはヴェネツィアへと向かいます。

        旅も後半、途中であのカサマツを見つけシャッターを切りました。

          

        木の上に大きな鳥(例えばコウノトリなど)が巣を作っても平気な姿です。

        ローマからフィレンツェへの高速鉄道からの車窓でもたくさん見ました。

        帰国してからGeogleで検索してみましたが、簡単に「イタリア・カサマツ」としか表記されていません。(笑)

 

        さて、いよいよ次回はヴェネツィアです 買い物したものも大公開します 

              

         

        

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イタリア旅行 その3 ピサ、トスカーナ編

2016-04-17 16:40:36 | 日記

       4月8日 ピサへ向かいます。

 

       小雨が降ったり止んだりの朝、バスに乗ってピサへ向かいました

       途中、ミケランジェロ広場へ。

       ここはフィレンツェの市街を一望できる丘です。

       この美しい景色はどこも同じかと思いますが、例によって夜は若者のデートコースだそうです。

       広場のセンターに『ダヴィデの像』のレプリカが立っています。

          ミケランジェロ広場からフィレンツェ市街を一望

       曇っていても美しい景色でした。(写真が悪くてスミマセン)

       この広場で銀杏の木やコデマリの花を見ました。

          コデマリ

       花と言えば、フィレンツェでは個人の住宅にフジの花を植えている家が多くあり 驚きました。

       日本のように棚を組み立てているわけではありませんが、美しい花を垂らしていました。

       この状態を何とか写真に撮ろうと思ったんですが、バスが早くてできませんでした。

  

       さて、雨も止み、バスはピサへと向かいます。

           緑にけむる車窓

       車窓の景色は緑が匂うように、そしてモアーっとグラデーションで膨れ上がっているようでした。

       これは春の終わりでしょうか。

 

       ついにピサへ

           ご存知ピサの斜塔

       斜塔の左にチラッと写っているのはドゥオーモです。

       大きく言えば、このドゥオーモのほうが建築としても歴史としても有名なんですが、

       無信教の私としては、斜塔の方が興味があります。

       斜塔(鐘楼)は希望者のみの搭乗で、私と逗子在住のご夫婦の3人だけ

       徒歩で階段をテクテク上るわけで、それでも今生の思い出とばかり行きましたが、

       すでに大勢の人の列、しかも、ひとりひとりに 丁寧にしつこくキュリティ・チェックをしています。

       3人で、「上ったからには降りて来なければならず、しかも眺望を眺めるには時間が足りない」

       と意見が一致して止めることにしました。

       他の人たちを待たせて上るわけですから。

       もう2度と来ることはないのに・・・と後ろ髪が引かれる想いでした。

 

       ここのガイドさんはイタリア人で、典型的なイタリア男

       しかも、イケ面でスマートで、ユーモアたっぷり

       日本語は ”あやしい” ということで、英語でのガイドを添乗員さんが日本語に訳すという

       ややこしい進行でしたが、ところどころに日本語が混ざり楽しかったです。

 

       ピサにはドゥオーモと洗礼堂とカンポサント(納骨堂)が1本の道路でつながっていて、

       「生まれたら洗礼堂で洗礼を受け、成長したらドゥオーモで結婚式を挙げ、死んだらカンポサントに葬られる」

       つまり、〈人間の一生がこれに尽きる〉というのが冗談ぽく受けた説明です。

 

       たっぷり ピサの斜塔を眺めて、お昼ご飯をトスカーナの農園レストランでいただくためにバスで出発です。

       途中、細い道をエッチラオッチラ上っていき、「こんなところでバス転落したらどうなる?」

       というようなところでした。

       今考えると、何を食べたか まったく忘れてしまったんですが、トスカーナワインだけは美味しかったと

       記憶しています。

       赤 白 両方とも飲みましたが、白は渋みがあってイマイチでした。

       私は、イタリアへ来て、赤ワインのおいしさを認識しました。

       白は美味しい時もありますが、当たり外れがあり、それに比べると赤は、いつでもおいしいです。

       これからはワインは赤だな。

 

           農園から眺めるトスカーナの景色

       どこまでも どこまでも 広がる。。。

      

       続いてシエナへ行きましたが、それは次回書きます。

 

       さて、本日はフィレンツェへ帰ってホテルに泊まります。

       夜 、私たちはお土産に考えていたドライトマトとポルチーニ茸を買うためにスーパーを探しに出かけ、

       幸運にもホテルを出て道を曲がったところで、お勤め帰りの人たちでにぎわうスーパーを見つけました。

       そこでは棚にドライトマトとポルチーニ茸が「買ってちょうだい」と言わんばかりに並んでいて、

       我が家と息子宅と娘宅と私の友人に買いあさり、籠に入れながら「これじゃ、どこかの国の爆買いと同じね」

       と恥ずかしく、でも仕方ないでしょ とばかりにレジに並びました。

       おかげでさまで、気になっていたお土産は、ほとんど買いました。

       でも、自分たちのものがないのはなぜ?

 

       次回はシエナとサンマリノ共和国です。

       

       

       

 

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イタリア旅行 その2 フィレンツェ編

2016-04-16 13:37:14 | 日記

       4月7日ーフィレンツェへ

       朝早くにバスでテルミニ駅へ移動し、ここから高速鉄道フレッチャ(旧ユーロスター)に乗りました。

           高速鉄道フレッチャ

       座席指定席で快適でした。 

       私は外国で鉄道に乗るのが大好きです。

       海外の人の様子も見られるし、何といっても車窓の美しさ 

       バスから見るのとは、またひと味違います。 ただ、もうボォーっと見ていました。

       ただ、いやぁイタリアなんだなぁということが またありました。

       発車が迫っているのに、ホーム番号も決まらず、やっと掲示に出てホームへ行くと

       時間が来ても入線せず、やがて掲示に「5分遅れる」→「10分遅れる」果ては「ホームが8番から10番へ変わる」

       日本の新幹線でそんなことありますか     

       大きな荷物はバスに乗せて先行してフィレンツェへ行ってくれて、ホント助かりました。

       ボォーっと景色を眺めている間に 電車はフィレンツェ駅に到着。 

 

       フィレンツェ

         ドゥオーモ

       代表的なものはドゥオーモと洗礼堂とジョットの鐘楼です。

       いずれも中には入りませんでした。

       ジョットの鐘楼は85m、400段かの階段があり、お金を出して上れるのですが、

       ここで疲れては後の体力が持ちません。

       宗教の話とドアに彫られた宗教画を見るのみです。

 

       そして、お待ちかねのウフィツィ美術館へ。

       コジモが作ったこの美術館は、数え切れないほどの名画と彫刻が展示されていて

       しかも、フラッシュなしであれば、どれだけ写真をとってもいいのです。

       どうしても観たかった3点の名画

         『ヴィーナス誕生』-ボッティチェリ作

 

       そして『春』・・・これは見惚れるあまり、写真を忘れてしまいました(笑)

       解説すると「ヴィーナスを中心にした女たちの絵、しかも女たちは、全員妊婦なのです。

             それは女性が一番美しいのは ”妊婦の時” なんだそうです。

             そのうちの一人に〈風の神・セフィーロ〉が風を吹き付けると彼女は花を纏うのです」

       ボッティチェリの絵は、本当に美しいです。

 

         『受胎告知』-レオナルド・ダ・ヴィンチ作

        大天使ガブリエルから「キリストを身ごもっていますよ」と言われる聖母マリアです。

       オリジナルを観られたことに感激しました。

       ほかにもたくさん見ましたが、それらは私にはどうでもよく、この3点だけは観たかったのです。

 

         皇帝ネロ

        この悪名高き皇帝は大理石に 彫られ、この時代まで生きています。

       

          全能の神ゼウス

 

       前回でも書きましたが、気に入ったものしか写真を撮っていません。

       それから、このウフィッツィ美術館は最初は役所だったということで、

       「ここからメディチ家の人は橋の上に回廊を作り 家をつなぎ 外を通らずに自宅に帰っていた」

       という映画を見たことがあり、

       現実のものを、ぜひ見たかったのです。それが  です。

          ヴェッキオ橋 のヴァザリーの回廊

       命を狙われることを避けるため、メディチ家の人間は長い回廊を歩き 家に帰っていたのです。

       この左横にメディチ家の家があり、今もイタリアの国旗とメディチ家の旗がひらめいていました。

       まったく映画の通りの姿だったので、ミーハーの私は感激しました。

 

       そして、ウフィツィ美術館を出たら入口に『ダヴィデ』の像のレプリカがありました。

          『ダヴィデ』の像のレプリカ

       本物は国立美術館にあるそうです。

       こんな風雨にさらされるところに出されてあるわけないと思いました(笑)。

       本日の観光はここまでです。

       このあと、フィレンツェの街の自由行動となります。

 

       ウフィツィ美術館をじっくり観るだけで、すっかり疲れましたが、

       私たちには買い物をしなければならない理由がありました。

       出かける前に、お嫁さんから「フィレンツェに行くならプラダの財布がほしいなぁ」

       と言われ、夫はすっかり鼻の下を伸ばして買う気になっていたのです。

       そこで、添乗員さんからブランドもの商店街を紹介してもらい、出かけたのですが、そこがわからん!!

       散々迷った挙句、ある商店に飛び込み、仕事中のお兄さん3人組に尋ねました。

       一人が夫の英語に応えている間、残った一人のお兄さんが、私にニコヤカに近づいて大きく手を広げ

       大きな声で「元気ですか!」

       もうビックリしましたが、これって猪木の例のヤツでしょ?

       笑うしかありませんでしたが、残った一人が手をたたいて大笑い。どうやら日本人だとわかったみたいでした。

       結局「プラダに行きたいのかということで、外へ出て丁寧に教えてくれました。

       めでたく(?)プラダで財布を買い、ついでにサッカーのTシャツを息子と婿に買おうということになり、

       チームの公式な店に行きましたが、そこがFlorentinaの公式店で、店主のおじさんは 何を言っても

       「フロレンティーナと叫ぶばかり(笑) すごいです。

       お土産については、最終の旅日記で紹介します。

 

       それに、ここでもガッカリのことを書かねばなりません。

       「フィレンツェは美しい街だから、楽しんできて」と出発前に友人たちから聞いていたのに、

       町の中心に、怪しげなテントの露店が多数並び、男の人たちはアラブ系の人たちでしょうか、

       日本語で「安いよ~」とか「半額!半額!」と怒鳴って腕を引っ張らんばかり。

       そこを何とか通り抜けて市場があると聞いていた場所は中国人に買われていて、

       フィレンツェの野菜市場とは程遠い印象になっていました。

       いったい、イタリアはどうなるのでしょうか。

       BAR(バル)に行くとスタッフから「ジャパニーズ? チャイニーズ?」と聞かれ

       「ジャパニーズ」と答えると「OK!」とにこやかに迎えられるということもありました。

       本当にヤレヤレです。

       フィレンツェ泊

       次回はピサ、トスカーナです。

        

        

 

        

              

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イタリア旅行 その1 ローマ編

2016-04-15 15:20:25 | 日記

       4月5日~12日までイタリアで旅をしていました。

       今日から数回に分けて旅日記を書こうと思います。

       私のポリシーとして

       「旅行では写真を撮らない。美しいものもそうでないものも、眼の中に焼き付ける 」

       ですので、写真は(負け惜しみも加えて)ヘタクソです。

       それでも写真を撮るのは、ライフワークの”絵織”の題材になりそうな物だけを撮っています。  

          

       実に6年ぶりの海外旅行になります。

       前回はイタリア・シチリア島を主体とした南イタリアの旅で、美しい南イタリアを堪能しました。

       今回は北イタリアの旅、それも憧れの フィレンツェ と ヴェネツィア ですもの

       期待は否が応にも膨らんでいました。

       前回の個展は『シチリアへ』というタイトルでやりました。

       次回は南イタリア&北イタリアを合わせてやろうと思っています。

       「『シチリアへ』で最後の個展にする」なんて、数々の人たちに公言してしまい、恥ずかしいですが・・・

 

       4月5日午後ー成田出発

        アリタリア航空に搭乗し、ローマ到着はその日の夜、日本時間より7時間遅れた時間です。

        今回はいつものエコノミーをワンランク上にしてプレミアム・エコノミーという席で、

        さすがに、席にフット台が付いていて、幅も広く かなり楽でした。

        12時間も乗るのですから、いい加減 歳とると、楽に飛行移動したいのです。

        今度はビジネスクラスかなぁと考えています。

        ローマ到着時は19時なんですが、まだ外は明るくてもろに飛行場をみましたが、

        感想:貧乏くさいなぁ  これが本音です。

        世界に名だたる国際空港だというのにデコボコの滑走路、それに なんと今どき タラップで降りる

        タラップ降りる飛行場なんて何十年ぶりか 風が強い中 タラップを降りながら、周りを見渡すと、

        日本でよく見る蛇腹のような飛行機と空港ビルをつなぐモノが、一切ありませんでしたね。

        この日はすぐにホテルでお休みです。

        このツアーは《少人数 ゆとりの2連泊旅行》という触れ込みで、参加者は14名7夫婦でした。

        プレミアム・エコノミー席(ビジネスクラスを希望した人は3組)だったり、

        少ない土地を2連泊ずつということなので、同じような年齢でリタイアした夫婦ばかりでした。

 

        4月6日ーこの日はローマとバチカン市国の観光

            コロッセオ

        人と人を戦わせたり、ある時は猛獣と人間を戦わせて楽しむという残酷なこの闘技場は

        5万人も入ったそうです。

            コロッセオ前の敷石

        これはローマ時代の敷石だそうです。これと現在の敷石が並んでいてとても興味深かったです。

        現在のものは写真に撮りませんでしたが、小さくカットした規則正しい石でした。

            コロッセオ内部

        グルリと円形の観客席は5万人入り、 下は戦わせられる人(囚人だったそうな)と猛獣の場所ですが、

        下は現在修復中でした。

        人と人でも、人と猛獣でも、いずれも死ぬまで戦いは終わらず、この凄惨な戦いを見せることで

        人民の不満を解消させるという、支配者の愚かな政策だったようです。

 

           トレヴィの泉 

         1度目は愛する人へ、2度目は またここへ来られるようにコインを2度投げ込みます。

         投げ方は後ろを向いて、右手で左後ろに投げ込むそうです。

         もちろん私も・・(笑) 

         ジェラートを食べながら一休みです。

         このあと、映画『ローマの休日』で有名な”スペイン坂”も行きましたが、現在修復中で階段を登れませんでした。

         私は若いころ「ヘップバーンに似ている」なんて言われていたので(ホントよ)

         ぜひ、この階段を上って階段途中で座って雰囲気を楽しみたかったのですが(笑)、残念

 

        バチカン市国

           サン・ピエトロ大聖堂

         ローマ法王が祈りをささげる聖堂です。

         今年は≪聖年≫という年で、世界中の信者たちがお参りに集まる年でした。

           サン・ピエトロ広場

         広場には椅子が多数置かれていて、ここで法王から祝福を受けるということで、

         私たち一般庶民はそれが終わってから入場しました。

         大きな十字架を掲げて列を組んで行進するさまは「ほぉ~」と思うばかり。

           システィーナ礼拝堂

         ここは何といってもミケランジェロが描いた天井絵が観られるところで、写真はNGでした。

         今回、ローマで楽しみにしていたものは、ここで観られる数々の傑作でした。

         絵画史上の大傑作と言われている≪最後の審判≫は、まさに圧巻で息をのみました。

         色使いの細やかさと鮮やかさ、と言ってしまうには あまりに簡単で、私には表現の言葉がありません。

         それと 続くモーゼの一生、キリストの一生と復活の天井と壁の絵・・・

         ≪最後の晩餐≫をじっくり見せてもらいました。

         これ全部、オリジナル つまり原画なのですよ。(原画と書いたつもりが装飾過ぎてわかりませんでしたネ)

 

         これで今日のローマ観光は終了です。

         《ゆったり》が うたい文句なので、午後はローマ市内を自由行動です。

         ホテル近くのスーパーへ行って、売っているものを見てみました。

         なにしろ、今日は天井の絵ばかりを見上げていたので、素晴らしい絵ばかり見せてもらいましたが、

         首が痛くてたまりませんでした。

         明日は高速鉄道でフィレンツェへ出発するので、ここでローマの総括をします。

         ローマの街中は汚くて、自動車が歩道を占拠して駐車、路上も2重駐車、3重駐車も平気、

         呆れるばかりです。

         ナポリも汚い街でしたが、負けていません。

         これに比べると、東京がなんと美しい街なのか。外国からの観光客が驚くのももっともです。

         

                  

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