弥陀ヶ原の散策を済ませて、今日の予定は”雪の大谷”へ行くため弥陀ヶ原ホテル前から
バスに乗り、ホテル立山到着後、身支度を整えて大谷へ向かいます。
というか、バスで大谷を通るのですが、ホテルに着いたら、歩いてここまで戻ります。
まだ晴れていて雪のロードには人が溢れているのが、バスの窓から見えました。
ほとんどが中国人らしかったです。ガイドさんがそう言うのです。
なぜか聞いたら「騒ぎ方と顔で分かる」そうです。
ホテル立山到着後、にわかに気候が一転し大雨となりました。
ガイドさんたちは本格的な山男装備の雨対策、私たちはビニールの雨がっぱの姿。
でも私たちはアイルランドを旅行した装備を持って行ったので、雨が降っても
平気・・・のはずでした。。。
「傘は危険なので持たないで」と言われていましたが、リュックのポケットに
小さな傘を偲ばせて正解でした。
私たちの装備はアメリカのアウトドア専門店・ランズエンドで買いこんだ
撥水加工でしずくとなって雨が落ちる・・これはアイルランドの
ジャイアンツ・コーズウェイのあの大雨強風でも平気だったものです。
ところが、顔に吹き付ける雨がやがてみぞれとなり雹に変化して、容赦ありません。
傘を出して顔の前をガードしながら歩きましたが、それでもガイドさんは止まりません。
とうとう「明日の朝、また来ましょう」と言ってくれてホテルに退散しました。
びしょ濡れとはこういうことだ!というくらいびしょ濡れで、
リュックを背中から降ろしたら、リュックの頭に雪が降り積もっていました。
みぞれ混じりの大谷・雪の壁 写真を写すのは決死の覚悟でした。
それでもジャケットは濡れていませんでした。水滴がツーっと流れていただけ。
ただ履いていたジーンズはびしょ濡れで、着替えを持って来ていた夫は着替えて
スキー客のための大きな乾燥室があったので、ジーンズもスニーカーもリュックも干していました。
私はジーンズ1本の着たきりスズメ(笑)、部屋でドライヤーを使って乾かしました。
こんな時になんですが、私のジーンズは『旅行に便利』というものを買っていて、
簡単に乾いたのと、スニーカーはダンロップの防水スニーカーを履いていたので濡れもせず、
自分の判断力に威張っておりました。
それに比べて「〇di〇asのスニーカーは軽い」と理由で履いていた夫はペケですね。
夜はホテルで食事です。
いやはや、何と言おうか、この手の洋食は苦手です。
お酒もイマイチでした。
大浴場でのんびりとして早めに寝ました。
この夜、晴れていれば『星空を観る会』が予定されていましたが、もちろん中止でした。
また、翌朝は『ご来光ツアー』も計画されていたようですが、
午前3時に起きてバスでご来光を眺める場所まで行くと聞いて、やめました。
根性無しです。
6月1日
目覚めればガスっていましたが、これは晴天の証拠とか。
その通りの晴天で、これから雷鳥ウォッチングがあります。
さぁ、ホテルを出発して室堂平(むろどうだいら)を散策です。
ここで、「何が何でも雷鳥を見たい!」というグループと
「雷鳥はどうでも良い、山の景色を楽しみたい」というグループに分かれました。
17名の内、「何がなんでも・・」派は8人、「山の景色・・」派は9人でしたが、
私たちは根性無しなので、「山の景色」派にしました。
雪の照り返しが強く、サングラス必携です。
立山連峰をじっくりと観察
ガイドさんが雪の上に乗っていた虫を拾って見せてくれました。
これが雷鳥のエサだそうです。
と言っていたら、雷鳥が姿を見せずに「フンギャ!」と声だけで!
まるで猫の尻尾を踏んづけたような鳴き声でした。
みくりが池の方には地獄谷があり、ここからはかすかに煙が立ち込め、これは危険地域です。
通行禁止の地域もありました。
「何が何でも」派はこの地域まで行き、確かに「数羽の雷鳥を見た、写真を撮った」と
あとで騒いでいました。
でも、声までは聞かなかったそうで、どっちが勝ち?
剱岳や雄山みくりが池(氷が張っていた)、圧倒されるような山々を見て、
さて、私たちは昨日見れなかった大谷の雪の壁を見に行ったのです。
どこの国かと思うほど中国語が氾濫する中、私たち9人はガイドさんと大谷へ。
雪の壁の落書きは中国語ばかりです。何を考えているんでしょう!
6月ともなると雪の壁が退行して、道路が広くなり、しかもアスファルトになっています。
昼食後はいよいよこの旅行一番の見せ場、大観峰(だいかんぼう)へと立山トンネルバスで向かいます。
これはトロリーバスです。
全線トンネルの中(立山の地中)なので、フラッシュ禁止とかで、誰も写真を撮りません。
しかも映画『黒部の太陽』の中にもあった、大破砕帯を通り、そこは水色の照明が点いていました。
苦労した工事現場を、こうやって私たちはバスで通過したのです。
大観峰の絶景は言葉にできません。
行った人でなくては共鳴できないような景色でした。
雲上テラスがあり、そこヘの階段は54段ですが、ホッとひと気をついたら目の前に
「ごめんね、あと5段あるの」という立札があり、ガクッとしました(笑)。
というわけで59段を上ったら、この景色です。
眼下に黒部湖、見上げれば後立山連峰の絶景
そこから 立山ロープウェイに乗って黒部平へ。
黒部平到着
連峰を眺めて黒部ケーブルカーで黒部湖へ。
徒歩でダムへ向かいます。
マップ
このマップの右側に居ます。
取水口
ぐるっと左にダム放水口があります
ダムの底
9月に観光用に放出があり、それを眺める展望テラスがありますが、
そこへは200段の階段をの上らねばなりません
200段の階段を上って展望テラスへ出たご夫婦を待って、帰途に就きました。
帰りはトロリーバスで扇沢へ出ました。
そこから路線バスで長野駅に到着。
北陸新幹線で東京へ帰りました。
この旅行は宇奈月温泉から1泊でという人が多いらしいですが、
私たちはノンビリと、アルペンルート内で弥陀ヶ原ホテルとホテル立山の二つに泊まり
ゆったりと旅行しました。
KUUは翌6月2日にホテルに迎えに行きましたが、ふて腐れていました。会いたかったのね。
たった五日なのに、それを取り戻すように甘えて甘えて・・・甘やかせています。