出会ってしまった。
すごい本に。
撮影手もとがぶれました。
「CanCamやJJを読めないすべての女子たちに捧ぐ-- 」
という帯から、これは…。
と思っていましたが
こんなに自分のストライクゾーンに
ずばん
と入る本があるのかしらね。
という驚きと衝撃があった。
もし、「わたし」という人間を表せ、と言われたら
この本を一冊置いて去る。
いや去る必要ないけど、名刺として差し出したいくらいだ。
わたしというのはこういう人間です。
すべてはこの本に書かれています。
実際はかなりウザイひとと思われる可能性のほうが大きいですが、
それでもそういう気持ちなのでございます。
本では「モテない系」に属する人間についての概論が説明されているので、
すべてに当てはまるというわけでもない。
ただ自分のことを
人と少し違うかも
なんて思っていた若いころから何年もたち
大人になってうすうすそうではないことに気付いたころになって
こんなわたしは「総称」して呼べるカテゴライズされる人間である
と逃げ場なく教えられた気がしました。
要するに、いっぱいいるのさ。
そして、読んでいくと私の周りのあの子やこの子も当てはまる。
共鳴する同士がお友達になるのは必然としても
わたしがあの子に惹かれる理由はそれかあ
だから仲間になったんだよね。
と再確認しました。
今まで世間では語られなかった。
だけど
結構いっぱいいる
この層の女の子たちを
観察眼するどくそして面白く書きあげた著書は
タダものではないと思いました。
もう5年も前の文章だそうですが、切れ味は時を経ても衰えず。
マンガ「モテキ」の作者久保ミツロウさんがこの本を読んで、
著者である能町みねこさんの出演するイベントに
自分の本を持って会いに行ったことが交流のはじまり。
ということがこの本の最後の対談に書いてあります。
分かるよ。
本読んで、能町さんのもとに駆け出したい気持ち。
わたしは何もクリエイトしてないただのOLなので、
駆け出したところでただの変態ですが。
久保さんと能町さんは深夜でラジオのパーソナリティをしております。
オールナイトニッポンゼロ。
わたし、著者の能町さんをラジオで知ったのです。
言うこと、ひとつひとつに乗っかっている面白さが濃いなあ。
と思ってファンになりました。
そこから本買いました。
ラジオはとっても面白いです。
でもこの本を読むことにつながっていたのかも。
と今では思います。
本を買うことはめったにしないのですが、
能町さんの本はいろいろ買って、お友達にも勧めたいと思います。
いや、勧めるレベルではなく…
ぜひ読んで。
あなたの心の奥側に届く本です。
エレ片聴いている人は。
…ってそういわれると
「ぜったい読まない」
って決めちゃうのが卑屈女子の乙女心なんだけど…。