東京都特別支援学校の田中聡史さんは大阪橋下徹市長と同じ歳だと聞いています。何度かお会いしましたが、清々しい印象は変わりません。
その田中聡史さんに対し、東京都教育委員会は、卒業式4回目の「不起立」を理由に減給処分をくだしました。これは明らかに恫喝です。それでも田中さんは、恫喝に屈することなく入学式でも「不起立」を貫きました。「貫いた」という言葉は適切ではないかもしれません。おそらく田中さんは、学校の儀式で「君が代」が強制される限り立たないでしょう。なぜなら、それは単なるルールの問題でもなければ命令されることによって服従できる問題ではないからです。彼は教師を続ける限り立つことはないでしょう。そんな気がします。
東京都教育委員様がこれ以上の権力的な恫喝は止め、対話の姿勢を示するよう祈らずにはいられません。いやしくも教育行政に携わる立場にあるならば、そ処分をくだすことは何の解決をもう生みません。それどころか東京の教育における信頼関係をますます壊してことことにしかなりません。今、最も重要なことは、行政も現場もそして広く市民も「教育」とはなんたるかを考えることではないでしょうか。
東京の根津公子さんからのメールを掲載します。
東京都教育委員会に「君が代」不起立教員に対し、処分をするな!の声を届けていただきたく、再度そして至急のお願いをさせてください。
都教委は入学式での「君が代」不起立教員に対して、処分に向けて動いています。例年にならえば、4月第4週の木曜日の4月25日に処分を発令するものと思われます。
入学式での不起立教員は、田中聡史さん(板橋特別支援学校)の他にもいると聞いています。
田中さんの場合、≪卒業式での不起立、2011年入学式から連続4回目の不起立≫で減給1月処分とされました。
昨年1月に出された最高裁判決は、不起立処分は原則「戒告を超える重い処分は違法」としましたが、一方で、「処分による不利益よりも」「学校の規律や秩序を害する」度合いが大きければ、戒告を超える処分も適法としました。
また、「不起立前後の態度等」がよくなければ、その場合も、戒告を超える処分を適法としたのです。
都教委はこのいずれかを使って、田中さんに減給1月処分を出したのです。
入学式処分をどう出すのか、とっても心配です。皆さま、どうぞ、都教委に
≪入学式で「君が代」不起立した教員に対し、処分をするな!
田中聡史さんに対し、重い処分をするな!!≫
と要請してください。よろしくお願いします。
都教委は(権力を持つ者は)、人々の声をとても気にするものです。大勢の声で、都教委の横暴を制しましょう。
●都教委への抗議、要請は
東京都教育庁(=東京都教育委員会)〒163-8001東京都新宿区西新宿2-8-1
総務部教育情報課(都民の声を聞く担当) FAX 03-5388-1726
人事部職員課服務係(処分を発令する担当) :電話 03-5320-6792
メールは、「東京都教育委員会ホームページ」に行き、「メニュー」→「各部課メールアドレス」から送ります。
なお、25日(木)
■河原井・根津らの「君が代」解雇をさせない会では、このことを記事にしたチラシを出勤する都の職員に向けて配ります。8時から9時まで、都庁第1庁舎と第2庁舎の間の歩道で。
■10時からは、都教委定例会の傍聴をします。9時30分から9時45分まで傍聴受付(傍聴受付場所は、通常は第2庁舎30階ですが、傍聴者が多数と見込まれるときは1階入って左手になります)です。
「君が代」処分をするな! などと書いたものを持参し、教育委員たちに示してきたいと思います。可能でしたら、ご一緒してください。