渡部通信を転載します。私たちの運動は、かつて「君が代」不起立を貫いた根津公子さんを都教委の免職の魔の手から護り通すことができました。それは田中聡史さんに受け継がれています。今度は、私たちはなんとしても、田中聡史さんを守り通さなければなりません。それには多くの方々の力が必要です。都教委に抗議の声をあげてください。
本日(4月8日)、都立学校の入学式が行われました。
板橋特別支援学校の田中聡史さんは「君が代」不起立を貫きました。
他に不起立があったかはわかりません。
しかしたとえ一人でも、田中さんが不起立を貫いたことは
東京の闘いにとって大きな意味をもつことは間違いありません。
都教委にとってはたった一人でも大きな打撃です。
私たちにとってはたった一人でも大きな励ましです。
彼は東京の闘いの火を燃やし続けています。
彼は身を呈して反動化の嵐の最前線に立っています。
まさに「ONE FOR ALL !」です。
彼を孤立させるわけにはいきません。
全国から彼への激励と都教委への抗議を集中してください。
以下に、根津公子さんからの報告を貼り付けます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本日8日の入学式で田中聡史さん、「君が代」不起立を貫く
「『君が代』不起立処分をするな!」と都教委へあなたの声を届けてください
田中聡史さんは勤務する都立板橋特別支援学校の入学式で「君が代」斉唱の際、起立をしませんでした。その場で不起立を現認されました。田中さんは、2011年入学式から不起立を現認され続け、今回で7回目の現認です。
4回目の処分となった2013年卒業式から先月の卒業式まで、都教委は田中さんに対し、 2012年最高裁判決が原則「戒告を超える重い処分は違法」とした減給1ヶ月処分を出しています。私たちはなんとしても、都教委に田中さんへの処分量定の累積を断念させねばなりません。皆さん、みんなで都教委に「田中聡史さんを処分するな!」と声を届けましょう。お願いします。
■東京都教育庁(=東京都教育委員会)
〒163-8001東京都新宿区西新宿2-8-1
総務部教育情報課(都民の声を聞く担当) :電話 03-5320-6733
FAX 03-5388-1726
人事部職員課服務係(処分を発令する担当) :電話 03-5320-6792
今朝、河原井・根津らの「君が代」解雇させない会と板橋区の市民・労組の10人は、出勤する教職員や新入生の保護者・生徒にチラシを手渡しました。
7時15分、私たちが学校前に到着すると、門の前には都教委や転任してきた副校長ら5人が、ずらっと並んでいました。私たちは、その人たちに「おはようございます」と挨拶をしたのですが、返ってきたのは、「生徒には配らないでください」との副校長のことばでした。
卒業式同様、門から2~3メートル入ったところには、私たちを記録するビデオカメラを設置していました。私と板橋の会の一人は、もう一つの門で手渡すことにし、行くと、2人の見たことのない背広姿が立っていました。私は毎月、職員にチラシを手渡しているので、職員かどうかの判断はつくので確認のため、
「都教委の方!」と声をかけたところ、2人はこちらを向きました。
「都教委の方ですよね」と念押しすると、ばつの悪そうな顔をしました。
「今日はどういう任務でそこに立っておられますか」と訊くと、
それには答えませんでしたが、都教委の人間であることは間違いありません。
私たち2人が立っていた門から入る人はいつも少ないのですが、今日は一人だけ。それで、保護者も多くの方が入った9時過ぎ、大勢が通る門に行ってみました。行くと、都教委でよく見る顔の人が、私の顔の前30cmのところに顔を突き出し、「学校が迷惑だと言っている。学校が邪魔だと言っている」と、どでかい声で立て続けに言いました。すぐ横では副校長が、これまた大きな声で、「生徒には配らないでください」と言っています。副校長はメモを取っているようなので見ると、「9:03 ○21 」と書いてありました。「21」は何を意味するのでしょう。職員や保護者に「受け取るな」とは言えないので、チラシを配る私たちを“悪”と印象づけるために演出する作戦に出たのでしょう。
そうした中でも、私たちに対し好意的な表情でチラシを受け取ってくれる職員もいました。玄関前の門扉には道路に向けて「日の丸」旗が筒に入れてたてかけてありました。スクールバスが到着し、生徒がバスを降りる際に、その「日の丸」が邪魔になります。一人の職員が、バスが到着する度に、「日の丸」旗を筒から出し、邪魔にならないように持っていました。それを仕事分担としてやっているのか、その方が気付いてやっているのかはわかりませんが、明らかに「ハタメイワク」でした。
生徒の安全上邪魔とわかっていながら、校長は「10・23通達」の「実施指針」を厳守することを最優先したのでしょう。「実施指針」は、「国旗を掲揚する時間は、式典当日の児童・生徒の始業時刻から終業時刻とする」としています。
生徒の安全よりも、都教委への忠誠にしか頭が行かない。恐ろしい。
「10・23通達」に支配された者たちの思考・行動を象徴的に示す風景です。
私たちが「日の丸・君が代」の強制と処分に反対するのは、まさに、この思考・行動をつくってはいけないという思いからのことです。
私たちは「田中さんを処分するな!」と、行動を続けていきます。
今後も情報・報告・お願いをお送りするので、どうぞ、ご注目ください。
追伸:近藤順一さんがつくってきたプラカードに書かれたものを紹介します。
「被処分の 校庭(にわ)にも舞うか 花吹雪 花粉狂人」
「言行不一致許さない」 と題して、次の升添要一都知事のことばを列記。
① 「国家への忠孝を子供たちに植え付けようとしましたが、これが軍国主義を推進することになった」
② 「歴史的に日本がしてきたことを、日本人はもっと知らなければならない」(「構造改革で得する人、損する人」より)
③ 「世界に通用する人材の育成と骨太の教育改革」(「東京を変える、日本が変わる」より)
以前の著書で言った①と②、都知事になってから著書の③とでは、明らかにトーンが違いますね。
①②を言った升添都知事に、「10・23通達」について、発言を求めていきたいです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【東京】での全国ネット形成に向けての『4・20全国集会』
~~~~~~~<高橋哲哉さんからのメッセージ>~~~~~~~~~
安倍政権と自民党は、「憲法改正草案」に描かれた
「戦争のできる」「天皇を戴く国家」に向かって、暴走を続けています。
「自虐史観からの脱却」を掲げて、教育も激しい攻撃に晒されています。
いま私たちが戦後最大の危機にあることをしっかりと見極め、
平和も人権も諦めないという意思を共有する機会にしたいと思っています。
多くの皆さんの参加を呼びかけます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<集会名>「許すな!『日の丸・君が代』強制
止めよう!安倍政権の改憲・教育破壊
4・20全国集会」
<日 時> 2014年4月20日(日) 13:00~17:00
<場 所> 東京・日比谷図書館文化館
<講 演> 高橋哲哉さん(東大大学院教授)
タイトル:『安倍政権は憲法と教育をどうかえようとしているのか』
<内 容>(予定)
・高橋哲哉さんの講演
・全国からの報告
・闘いの提起
・全国ネットについて
・その他
*翌21日(月):(午前)文科省要請、(午後)都教委要請(被処分者の会主催)
<主催> 〇「4・20集会」実行委員会
〇許すな!「日の丸・君が代」強制
止めよう!安倍政権の改憲・教育破壊
全国ネットワーク(準備会・仮称)
<資料代>500円(学生・生徒は無料)
<連絡>090-7015―3344(関東)、090-6918-1172(関西)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【集会賛同の手続き方法】
ア、郵便振替にてお申し込み下さい。
・口座番号は 00110-5-449424、加入者口座名は「全国学習・交流集会」です。
・通信欄に「4、20集会」賛同金および氏名公表の可否を書き、振り込んでください。
イ、手渡し、fax、郵送の場合
・新宿区三栄町6小椋ビル401号「4.20実行委員会」 /fax:03-6423-8420)
・「4.20全国集会」への賛同金は、団体一口2000円、個人一口1000円です
・賛同金 円
(個人)氏 名: 氏名公表:可・否
(団体)団体名: 団体名公表:可・否
住所 __________ TEL _______
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4月14日(月)、21日(月)
教育委員会制度解体反対 教育の国家支配をゆるさない
『国会前抗議行動』
<時間> 14時~18時
<場所> 衆議院第2議員会館前 歩道
<行動> 座り込み、リレー・トーク
<主催> 都教委包囲首都圏ネットワーク 090-5415-9194
*****************************************************************
「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://houinet.blogspot.jp/