過去の歴史を見ても、教科書が時の政権に委ねられたとき、教育から自由が失われていきます。教育から自由がなくなったとき、戦争への道はあまりにも簡単に用意されます。これも過去の歴史が物語っているではありませんか。「あぶない教科書を子どもに渡すな!大阪の会」の伊賀さんからの呼びかけです。
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2015年「つくる会」系中学校歴史・公民教科書の採択を阻止するために!
「戦争のできる国民づくりのための教科書はいらない!教科書シンポジウムin大阪(仮称)」実行委員会参加の呼びかけ
「平和・人権・共生」社会実現のために日々奮闘しておられるみなさんに呼びかけます。来年2015年は中学校教科書採択の年です。
2001年から登場した「新しい歴史教科書をつくる会」(「つくる会」)は、分裂後も育鵬社と自由社から歴史と公民教科書を発行してきました。なかでも育鵬社(フジ・産経グループ)は、安倍を先頭とする右派政治家・財界・マスコミ・宗教界の支援を得て、2011年には4%前後の採択を獲得し、2015年には10%(約12万人)の採択を実現すると息巻いています。
今年2014年には小学校教科書採択がおこなわれましたが、「つくる会」系教科書はないにもかかわらず、政府文科省の圧力によって「領土」問題をはじめとして内容が悪化しました。毎年採択の高校教科書は、実教出版日本史教科書を排除する動きが今年も各地でありました。
過去の侵略戦争における加害の事実を否定し“日本人の誇り”を刷り込む歴史教育は、アジア諸国との対立を煽り、いじめ・ヘイトスピーチの温床をつくることにしかなりません。そのうえ個人の権利より国民の義務を優先すべきと教える公民教育によって、「お国のために命を捨てる覚悟」を植えつけられた若者たちが戦場へと送られてしまうのです。この大阪は維新系の首長が多く、しかも教育委員会制度が改悪されて首長が教育行政に介入する条件が整えられた中で、2015年は東大阪市のみでなく「つくる会」系教科書の
採択が大幅に伸びることが予想されます。
11月29日(土)午後、「戦争のできる国民づくりのための教科書はいらない!教科書シンポジウムin大阪(仮称)」を開催したいと思っています。そこには、これまで種々の運動を闘ってこられたみなさんに「平和・人権・共生の精神に反する教科書は許さない」という一点で教科書問題に結集していただき、危機的な状況を突破していきたいと思います。またこの力が安倍政権による憲法改悪と戦争への本格参戦を阻止する大きな力にもつながると確信しています。
多くの団体・個人の皆さんと一緒に「教科書シンポジウム」を作り上げたいと思います。下記の内容で実行委員会を行いたいと思いますので、是非、参加をお願いいたします。
■■■第1回「教科書シンポジウム」実行委員会■■■
□日時:9月29日(月) 19:00~21:00
□場所:エルおおさか 研修室4(6階)
地下鉄谷町線・京阪「天満橋」下車7分
□内容:シンポジウムの内容、運営等
子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会
メール:text2015@mail.goo.ne.jp