〔第三者委員会、立川委員と職員4人へのパワハラを認定〕
職員のAさんに対しては約40人の面前で、「人を刺しに来るときは、刺され返されることを考えてからやらないと」「そういう人が1匹いれば、同じようなものが何匹もいる」「先生によくいるんですよ、こういう人」と叱責。
またCさんには、「そんな説明では維新の議員は納得しないですよ」「プロレスで言えば、見えないところで凶器をもって攻撃しますよ」「精神構造の鑑定を受けないといけませんよ」。
Dさんに至っては、明らかな不可能な仕事を課し、反省文まで書かせたうえ、「Dさんは不必要です」「聴聞会を開きます」と発言、体調不良から退職にまで追い込んでいます。中原教育長は一部を否定し言い訳をしていますが、調査では多数の証言で発言が事実と認定されています(つまり中原教育長がうそを言っているということ)。
〔中原「教育改革」(=教育破壊)の矛盾と破綻の表れ〕
またこれらは、A中学校での統一テストの年間複数回実施の是非、B高校での前・後期入試に起因する採点方法、C教員の相対・絶対評価についての是非、D中原教育長の売りの英語教育の実施、について中原教育長の強引なやり方との現場での矛盾・軋轢・破綻の中で引き起こされたものです。「君が代口元チェック」や教科書採択への維新の介入の手助けも含めて、この間の維新の教育破壊を先頭に立って進めてきたのが中原教育長です。このように権力を背景に反対意見を排除してきたわけです。人格の高潔性が求められ、独立性・中立性を保つべき教育委員会の事務方のトップの教育長としては全く失格です。
〔何ら反省をしていない中原教育長を擁護する知事・維新の会〕
毎日新聞は、「ある職員は、『中原教育長は問題発覚後、威圧的な言動はなくなっていたが、最近、再び現れている。職員たちはこれからも反論できないだろう』「ある府立高校長は「認定されたパワハラは氷山の一角。中原教育長は辞めるべき」「事態の悪化を止められなかった府教委幹部も責任を感じてほしい」と語ったと報じています。しかし松井知事は「子供らへのパワハラではなく問題ない」として擁護。維新の会も野党の辞職勧告決議案に対して、議事運営委員会で抵抗、17日の議会最終日まで裁決を引き延ばしたうえ、うやむやに終わらせようとしています。断じて許されないことです。私たちは、中原辞任の請願署名(団体133、個人約3000筆)や知事への即時罷免の要求書を提出しています。今後も多くの市民や団体との共同の取り組みで、教育長辞任まで闘うことを宣言します。
「日の丸・君が代」強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネットワーク
※次の府教委HPに報告書全文→http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/5181/00180630/k1.pdf