(13)東京都教育委員会による「10.23通達」から早や11年が過ぎた。しかし、都教委の「君が代」強制に対し、処分をされ不利益を受けようとも、どのような処分や脅しを以ってしても、「君が代」不起立者はこれからも絶えることはないであろう。それは、「君が代」不起立が、間違った職務命令には従ってはならないという、子どもたちへの直接に教育責任を負う教員としての良心からの行動であり、都教委による憲法違反の「君が代」強制に対する「思想及び良心の自由・表現の自由・教育の自由」に基づく正当な権利行使としての「君が代」不起立だからである。
私たち、<許すな!「日の丸・君が代」強制 止めよう!安倍政権の改憲・教育破壊 全国ネットワーク>は、全国各地の現職教員や退職教員、保護者、市民、労働者とともに、都教委が、「君が代」不起立への不当処分を撤回する日まで、全国各地で抗議の意思を表明していくものである。また、市民の正当な権利行使である要請に対し、東京都教育委員会が要請にしっかり応えることを繰り返し要請するとともに、今後、東京都教育委員会が、日本国憲法や国連自由権規約で保障された良心の自由・思想の自由・表現の自由、教育の自由を侵害し、自分で考えずに指示に従う子どもや教職員にすることに繋がる「君が代」処分と君が代処分に関わる「服務事故再発防止研修」という名の「思想転向研修」を止める日まで、東京都民・全国の教員・保護者・市民とともに、「君が代」処分に関わる「服務事故再発防止研修」の中止を求め、徹底して抗議行動を行っていくことをここに表明する。