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「君が代」不起立処分大阪府・市人事委員会不服申立ならびに裁判提訴当該15名によるブログです。

「子どもをテストで追いつめるな!市民の会」が大阪市教委へ緊急要望書提出!

2021-11-26 06:21:16 | 大阪の教育

2011年、維新政治のもと、教員への「君が代」起立斉唱の強制に始まった教育への不当介入はとどまることを知りません。大阪の教育は政治による事実上の介入が後を断ちません。

チャレンジテスト(大阪府中学生統一テスト)中1・2「個人戦」(テストの点数で評定を修正する)が廃止されたと思いきや、今度は大阪市教育委員会が上方修正のみとはいえ、「個人戦」を復活させました。

しかも、コロナ禍で強行された中3チャレンジテストで、「当日実施」と「後日実施」に分断された子どもたちをさらに分断に追い込む危険があります。

また、同じ府立高校を受検する他市の子どもたちとの分断でもあります。このような不公平・不公正による分断はあってはならないはずです。詳細は下記をご覧ください。

記ーーーーーーーーーー

大阪市教育委員会が、中3保護者向けに出した、「令和4年度大阪府公立高等学校入学者選抜における調査書に記載する評定等に関する中学生チャレンジテストの活用について」(添付)が、あまりにも問題含みであり、よって「子どもをテストで追いつめるな!市民の会」は昨日(2021.11.25)、大阪市教育委員会へ、「緊急要望書」(添付)を提出しました。

非常に細かい話でわかりにくいかもしれませんがご容赦ください。一言で言えば、行政が首を突っ込めば突っ込むほど、入試はより不公平・不公正なものになっていくという話です。

そもそも、大阪府教育委員会が中学生統一テストとして実施している「チャレンジテスト」は、格差を拡大し、競争を煽るという点で“新自由主義の申し子”のようなテストです。何より、公立高校の入試の内申(5段階評定)に反映させるようなテストを実施しているのは、全国でも大阪府だけです。

昨年度までは、中1・2は個人戦と呼ばれていたように学校(教員)がつけた評定が、このチャレンジテストの点数で直接的に修正を余儀なくされるルールでしたが、さすがに批判も強く、本年度からはなくなりました。

ところが、大阪市教育委員会は、それまで実施していた大阪市中3統一テストを今年度から廃止し、代わりにチャレンジテストに肩代わりさせることを決定しましたした。わかりにくい話で申し訳ありませんが、大阪市で2015年度から独自に行っていた「大阪市中3統一テスト」とは、一定の点数を取れば、評定「5」「4」「3」を保証していたのです。それを今年度よりチャレンジテストで行うことを決定しています。
これは、行政による教育内容(評価)への不当な介入です。

例えば、国語が「3」であっても、チャレンジテストの点数が87点であれば「5」になるというものです。
公立高校入試は、もちろん大阪市立中学生ばかりではなく、府内の他市の中学も競合するわけですが、
他市にはこのような制度はありません。

これだけでも十分に問題なのですが、本年はコロナ禍の中、府教委はチャレンジテストを強行したため、
当日(9/2)実施したところと、当日は休校等で実施できなかったため「後日実施」といって9/16までに実施したところに分かれました。どうやら、評定保証制度は、「当日実施」の生徒のみに適用されるようですが、それも今ひとつはっきりしません。

もしも全員に適用される、当日実施が終わった後、問題はダダ漏れで、数学の問題などは、YouTubeで解法の説明までもあったそうですから、「後日実施」の生徒はすでに問題を知った上で受検した可能性もあるわけです。というように、保護者向けの文書(添付)は非常に雑で、大阪市教育委員会は公平・公正な入試のために行うとしていますが、逆に不公正・不公平なものとしか思えません。

私たちは、チャレンジテスト制度にそもそも反対していますが、来年度の入試を直前にして起こった今回の問題をこのままにしておくことができず「緊急要望書」を出すことにした次第です。

大阪市教育委員会から回答が届き次第、協議の場を設定したいと思いますので、その折にご都合がつけばぜひともご参加くださいますよう、お願いする次第です。

 

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