本日、京阪天満橋駅周辺で、「口元チェック」通知撤回を求めるビラを撒き署名を集めを行いました。夕刻の帰りを急ぐサラリーマンと思しき人、クラブを終えてか連れ立って帰る高校生の集団、そのなかにいました!
考える高校生
スマホをさわっている一見どこにでもいそうな高校生、さわやか系かな?
恐る恐る声をかけてみる。
スマホの手を止め、ちゃんと応対してくれる。やっぱりさわやか系だ!
「『口元チェック』って聞いたことある?」
「はい。」
「こんなふうに卒業式で『君が代』を歌うことをを強制しているのは日本ぐらいなのよ。『君』ってだれのことか知っている?」
「いや、知らないです。」
「『君』っ天皇のことなんよ。だから卒業式で、天皇を讃えたい人もいれば、過去に歴史を考えて、歌いたくないって人も当然いるわけだし、それをこんな風に強制するのは、おかしいと私たちは訴えているの。歌って命令されて歌うもんじゃないよね。歌いたいから歌う、そういうもんだよね。愛国心っていうけれど、国を愛せよって強制された時点で愛国心ではなくなると思わない?」
「確かに。じゃあ、国歌を変える運動をした方がいいんじゃないですか?『君が代』を別の国歌に。」
「そういう人もいるけれど、私は、『君が代』が別の国歌になっても、やはり強制はすべきじゃないと考えているの。明治以降、国歌や国旗を使って『国民化』教育を行って来たけれど、学校には様々な子どもが学んでいるし、一律に強制するのは『君が代』じゃなくてもやっちゃあいけないことだ思う。」
「そういう視点は初めて知りました。『君が代』だから反対していると思っていたので。」
「いま、大阪の教育はおかしなことがいろいろと起こっているの。教科書の問題もそうなんだけれど。実教出版の「日本史」の教科書に、1999年にできた国旗国歌法の注として『一部の自治体では強制の動きがある』と書かれていただけで、東京都では、その教科書は不適切と教育委員会が見解を出して、そのためその教科書を使う高校がゼロになってしまって。神奈川では、その教科書を使うとウヨクが街宣車で脅しに来るとか言って、やっぱりゼロになってしまったのよ」
彼は顔をしかめ、そして驚いたようす。
「教科書のことも問題なんだけれど、今、私たちがやっている、『口元チェック』通知撤回の署名にもし賛同してくれるのなら、ぜひ。」と署名用紙を差し出すと、
「もう少し、いろいいろ調べてからにします。」
「そうよね、このビラを渡すから読んでみて。」
「(友達と)話してみます。いろいろお話していただいてありがとうございました。」と爽やかに彼は去って行った。
考える高校生健在なり!
大阪の教育が競争や市場にさらされ、
おかしくなっていこうと、
若者の知的好奇心があれば、
いずれ事の正否は見えてくる。