【請願の理由】
2.2014年度使用の高校教科書採択における中原教育長の政治的職権濫用
昨年、府教委は、実教日本史を「一面的」と断じた「府教委見解」を府立学校校長に発出し、実教日本史教科書の選定に制約をかけました。この際、中原教育長は、大阪維新の会府議団の「勉強会」に参加し、まだ採択過程にあり教育委員にも示されていない各校からの「選定理由書」を同会派の府議らだけに提示し、2013年5月の教育委員会議で決定された採択手続きを教育長の独断で変更して「再調査」を行なわせました。
2013年9月30日の大阪府議会本会議において、小河勝教育委員は高校教科書採択に関わる一連の過程を強く批判しました。小河委員は、「教育内容とその実践について責任をもつ府立高校の教育が、政治的圧力や干渉を受けてはならないこと、とりわけ教科書選定にあたっては、それが各学校において圧力や干渉のない自由な環境で選定の検討作業が実施されることこそ、なによりも重要な課題であると考えます。」と採択に関わる教育委員会の責任を明確にした後、今回の教科書採択の過程に「大阪維新の会」による政治介入があった事実を報告し、教育の中立性と教科書採択の公正性を確保すべき責任を放棄して、大阪維新の会の政治方針に協力した中原教育長の態度を批判しています。
この問題は、大阪の教育の根幹に関わる重大な問題であり、中原教育長の行為は容認されるべきではありません。
3.「君が代」斉唱の口元チェックなど教育への政治介入と迎合
府教委は、昨年、府立学校に卒業式・入学式で「君が代」を斉唱する時、教職員が本当に歌っているかどうか、管理職に目視で確認し報告を求めるいわゆる「口元チェック」通知を発出しました。すべての教職員にむりやり口をこじあけて「君が代」を歌わせ、やがて、子どもたちに強制的に「君が代」を歌わせるような教育のあり方に多数の府民や全国の市民から批判の声が寄せられました。
通知は、中原教育長の指示によるものです。この通知も、ある府立高校の卒業式に参列した大阪維新の会の府会議員の「歌っていない教師がいる」との校長への通報から、当該教員が「歌わなかった」ことの自白を強要され、自白に基づいて「訓告」処分を強要されたことが発端です。この問題でも、中原教育長は、大阪維新の会の政治方針に協力しています。
1、2項と同様に、大阪の教育の根幹に関わる重大な問題であり、中原教育長の行為は容認されるべきではありません。
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