本日、「君が代」不起立再任用拒否について、2回目の府教委吉岡参事との面談に多くの支援者に駆けつけていただきどうもありがとうございました。帰宅後、東京都の田中聡史さんから卒業式の報告のメールが届いていました。レイバーネットHPではいち早く、その様子を写真や動画を交えてのルポが佐々木有美さんによって掲載されていました。
しかし、なんですね。私たちは大阪府教育委員会の行政官のありように首をかしげてきましたが、東京都の様子を見ると、まだしも、「大阪は、まだ人間的やん」と思えてきます。それほど東京都の教育行政も管理職も信じれれないほど酷い対応です。
本日の大阪のルポは明日にまわし、東京の様子をレイバーネットより転載します。
あたりまえのことをするだけ~「君が代不起立」の田中聡史さん淡々と
3月19日(火)、都立板橋特別支援学校の卒業式が行われた。この学校には、昨年の入学式で東京都の公立学校でただ一人「君が代」不起立をした田中聡史さん(44歳・写真)が勤務している。卒業式を前に出勤してきた田中さんは、「今回も不起立をするつもりだ。いつもの通りあたりまえのことをするだけ」と淡々と語った。何のための不起立かと問うと「尊厳、思想や良心のためというと大げさだが、自分らしく生きようと思えばそうせざるをえない」ときっぱり。
田中さんの不起立は今回で4回目。昨年は戒告処分を受けるとともに18回にわたる「再発防止研修」と称する思想転向の強要を受けている。都教委は、研修に屈しない田中さんを、それを理由に分限免職処分(公務員における解雇)にする可能性もある。
当日はそうした状況をふまえ、「学校と地域をむすぶ板橋の会」や「河原井さん根津さんらの『君が代』解雇をさせない会」など約15人が、門前で支援のチラシまきを行った。都教委は、通用門や正門に職員を10人近く配置して支援者を監視。副校長と主管の教員は「生徒にはチラシを渡さないでください」と、体を近づけてチラシまきを妨害した。(写真右=根津公子さん、その隣が副校長と主管の教員)
「受けとる受けとらないは子どもの自由。子どもに知る権利はないのか」と反論されると黙ったままだった。こんな副校長の威圧的な姿勢に、「教育の自由」が奪われてしまった今の学校の実態が透けて見えてくる。田中さんの「君が代」不起立は、こうした中だからこそ、よけいに輝きを放つ。(佐々木有美)