東京都で「君が代」不起立を理由として減給処分を受け、今年度19回目の研修を課せられた田中聡史さんのメールをご本人の了承のもとに掲載します。
これらの執拗とまで言ってよいパワハラ的・イジメ的「研修」は、思想改造を迫りながら、自らの思想・良心に忠実な田中聡史さんを「研修」の効果が認められないとして「分限免職」にするためのアリバイ作りとも思われます。
8月25日の集会で、田中聡史さんは「自分は元気でやっています」と報告されました。今回のメールでも、冷静で穏やかな、それでいて意志の強い田中聡史さんの姿が浮かんで来ます。それだけに、都教委の遣り方に対して憤りを覚えます。
都教委は今すぐ研修を止めろ!と叫びたい思いです。
田中聡史さんからのメール
8月30日金曜日、午前10時から11時、予定通り、板橋特別支援学校で、「服務事故再発防止研修」として、今年度第4回目の指導主事訪問による所属校研修が行われました。
研修は、最初にプリントの設問に私が記述で回答し、それに指導主事がコメントする形式です。
プリントでは、地方公務員法第32条(上司の命令に従う義務)や、昨年の1・16判決で「職務命令は憲法19条に違反するものとはいえない」とされたということが、理解できたかという設問に続き、なぜ卒入学式で命令に従えなかったか理由を記述せよ、教育公務員としてどのように指導すべきだったか、などの設問が続きました。
私はいつも通り、起立斉唱の命令は、私の思 想及び良心の自由に照らし合わせると、従うことができない、と繰り返して答えました。
朝から、板橋特別支援学校の門前で、「学校と地域を結ぶ板橋の会」や「根津さん河原井さんらを解雇させない会」「都教委包囲ネット」の方、その他の方も含め、10人以上が、抗議のビラまきやシュプレッヒコールに取り組んでくださいました。大変ありがとうございました。(レイバーネットの記事 http://www.labornetjp.org/news/2013/0830shasin )