【請願の理由】
1.立川教育委員の告発を端緒に明らかとなった中原教育長によるパワハラ
10月29日に開催された大阪府教育委員会議において、立川さおり教育委員は、中原徹教育長からパワハラを受けた事実を明らかにしました。府議会において焦点化していた「認定こども園」の定員上限を25人から35人に引き上げる条例改定案につき、教育委員会が松井知事に対し35人への引き上げを可とする意見表明を行う決定をしようとする直前の10月21日の会談(出席:教育長、次長、立川委員、見浪総務企画課長)においてです。立川委員が「委員である前に、3歳児の母、当事者として、より少人数が理想だと思っている。答弁を否定するつもりはないし、嘘は言えない」と発言したところで、中原教育長は立川委員の発言を遮ぎり、以下のような発言を繰り返しました。
「母親とか、理想的とか、個人の意見を披露する場ではない。課長が用意した通りに言えば、いいんです。」「目立ちたいだけでしょ。立川さんなんかが何を言っても何も変わりませんよ。」「誰のおかげで、教育委員でいられるのか、他でもない知事でしょう。その知事をいきなり刺すんですか。」「自分もやってられない、辞める。自分のキャリアに傷がつく。損害賠償請求、告訴します。」「何言ってもダメ?罷免要求だしますよ」「議会でいうのはやめてください」
これは明らかなパワハラであり、パワハラ行為によって立川委員の人格を否定し傷つけ、自分自身及び首長への無条件の屈服を迫るものです。
立川委員は、10月29日の教育委員会議において、「これまでも自由に発言できない状況だった」と訴え、小河勝委員も「私も罷免要求すると言われた。明確なパワハラだ」などと指摘されています。
しかし、松井知事は中原教育長の言動をまったく問題ないとして立川委員に辞職を促し、大阪維新の会代表の橋下大阪市長も「議論が熱くなればあんなの当たり前」と中原教育長の言動を支持しています。
教育長を任命する首長の資質も問題になりますが、中原徹氏の資質が、「人格が高潔」(地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条)に反していることは明白です。
子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会と「日の丸・君が代」強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネットワークは、中原大阪府教育長の辞任を求める請願を提出しました。ぜひとも賛同され各団体の方にお願いします。賛同団体署名にご協力ください。
大阪府教育委員会・中原徹教育長による立川さおり教育委員へのパワハラ発言が10月29日の教育委員会議の中で明らかにされ、大きく新聞・マスコミでも報道されました。私たちは、このパワハラ発言はまさに教育長としての資質が問われるものであると考えています。それとともに、就任以来、中原教育長が「大阪維新の会」の政治的介入に協力し、教科書採択での職権濫用、卒・入学式での「君が代」斉唱時のいわゆる「口元チェック」通知などを推進してきたことを考えるならば、もはやこれ以上教育長の職にとどまらせることはできないと考えます。しかしながら、彼を任命した橋下・大阪市長や松井・大阪府知事は、依然として中原教育長を支持しています。
私たちは、今こそ中原教育長を辞任に追い込むときだと考え、そのために11月7日、大阪府教育委員会あてに中原教育長の辞任を求める請願を提出しました。請願の理由は以下の通りです。
加えて、辞任を求める運動と世論を拡げていくために、さまざまな団体から請願書を大阪府教委に集中していただくよう、お願いすることになりました。貴団体におかれましても、このとりくみの趣旨に賛同いただき、ぜひ請願書への署名をお願いいしたいのです。請願書は、次回教育委員会議が予定されている11月21日の前日にまとめて提出する予定です。添付の請願書に団体名、所在地、代表者名、団体印(なければ代表者の個人印で結構です)をご記入・捺印のうえ、下記送付先までご送付いただきたく、よろしくお願いいたします。なお、時間的に余裕がありませんので、FAXまたはPDFファイルでのメールによる送付でも結構です。
*また、請願用紙への記入・送付の時間がない場合は、団体名だけメールでお知らせください。それでも請願はOKです。
*大阪在住の方に限りません。全国から賛同をお願いします。
<団体請願用紙>
PDF
http://www7b.biglobe.ne.jp/~hotline-osaka/nakaharaseigan.pdf
ワード
http://www7b.biglobe.ne.jp/~hotline-osaka/nakaharaseigan.docx
<署名送付先>
〒540-0038 大阪市中央区内淡路町1-3-11シティコープ上町402号「市民共同オフィスSORA」気付
「日の丸・君が代」強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネットワークあて
FAXの場合:06-6942-2444
Mailの場合:hinokimiosk@yahoo.co.jp
<請願書送付締切日> 11月19日必着
2014年11月
子どもたちに渡すな!あぶない教科書 大阪の会
「日の丸・君が代」強制反対・不起立処分を撤回させる大阪ネットワーク
田中直子さんのよる大阪ネット府教委交渉の報告です。フェイスブックでもご覧になれます。ご覧いただければおわかりかと思いますが、どうやら、松井知事や橋下市長のいう「組織」の論理とはまさに中原教育長のパワハラ発言につながる、「わいのいうこときかれへんかったらいんでもらおか」というやくざの論理そのものです。
今日(11月10日)は、「日の丸・君が代」強制反対大阪ネットのメンバー5人で、大阪府教委に中原教育長パワハラ問題に関して質問に行ってきました。応対した総務企画課広報担当Tさんにこの件の担当課に確かめてもらったところ、ネットで流れている「認定子ども園の3歳児学級を35人定員とする条例案については教育委員会議で諮られておらず、教育長が代決した」という、市民の質問に対する事務局回答は、事実通りであることがわかりました。(「代決」とは、教育委員会議を開く時間のない場合に、教育長が判断を下すもので、後日教育委員会議で承認を得ねばならない。)そして、朝の段階ではまだだった10月29日の臨時教育委員会議事録がHPにアップされているとのことだったので、Tさんにプリントアウトしてきてもらい、説明を受けました。Tさんは大変な長文の議事録のポイント部分をかいつまんで話してくれました。http://www.pref.osaka.lg.jp/kyoikusomu/meeting/kaigiroku2610.html
それに基づいて経過をたどると、
1.9月19日以前のある時に、教育長は、定員を25人とする条例案について、知事部局から内々に打診を受けた。このとき、教育長は、国の基準にあわせて定員35人にした方がよいという意見を述べ、25人のままで意見照会を受けたら反対しますよと言った。(意見照会とは、教育委員会には直接決定権のないことに対し、知事部局から参考までに意見を求められるもので、これまでずっと「意見なし」と回答してきた。)
2.9月19日の午前中に教育委員会議があったが、その中では、この定員の件は議題にならず、午後の打ち合わせで、教育長の35人定員案が検討された。その際、各自色んな意見を述べたが、最終的に
は教育長に任せるということになった。(なぜ正式の会議で諮らず、非公式の打ち合わせで話を出したの? 議事録が作られるのを中原教育長が嫌がったとしか思えない。そして、このときに本当に合意が成立したのなら、立川委員や陰山教育長がこれほどに抵抗するはずがないと思う。)
3.10月8日知事部局から文書で35人定員案に対する意見照会があった。文書には回答期限は書かれていなかったが、教育長はその日のうちに「代決」を行い、35人案に「意見なし」と答えた。(意見なしという回答は陰山教育委員長名の文書で出されたそうです。そりゃあ、陰山さん、イヤですよね。)
4.府議会の知事答弁で立川委員が説明役になるかもしれないということで、10月21日、教育長と立川委員が話し合いをした。そのとき教育長は立川委員に、個人の意見を言うのはかまわないが、35人定員で合意しているものを合意していないように言うのはやめてほしいと求めた。課長が想定問答を用意していたので、その通り言うよう求めた。
5.代決の事後承認は10月29日会議で得なければいけなかったが、それどころではなくなった。
Tさんの説明は1時間ほどかけた丁寧なものでした。一通り説明を聞いた後、私が「松井知事は組織決定に従えないなら、立川委員の方が辞めるべきだとまで言っているけど、今聞いたようなことで組織決定したと言えるのですか?」と投げかけると、Tさんはうつむいて何も言いませんでした。今、こうして聞いたことをまとめながら思います。中原教育長は「知事を刺すつもりか」と立川委員に言ったらしいけど、実は「自分を刺すつもりか」と言いたかったのではないでしょうか。
橋下市長、松井知事が擁護すればするほど中原教育長の泥船は沈んでいく。
教育合同HPから二回に分けて転載させていただきます。
http://www.ewaosaka.org/index.htmlより
第三者機関設置へ 大阪府養育委員会教育長中原のパワハラ問題②
「がまんにがまんを重ねてきた。もういやだ」
教育委員会の機能不全に危機感
そのやりとりの中で最も饒舌だったのが陰山委員長です。陰山委員長は自らが教委会議を仕切る立場であるため、このままでは次回教委会議自体が成立しない、という危機感をあらわにしていました。その中で出てきたのが冒頭の発言ですが、ほかにもこのようなことを言っていました。
「前回の議事録が世に出るのはつらい。あれほど重く苦しい時間はなかった」「認定こども園の審議について私も全然納得がいっていない」「違法状態で決定した条例案であることを知事部局はわかっているのか」「今日ネットで、この問題が教育委員会に諮られず委員長専決で行なわれたと教委事務局が回答しているのが流れているのを見て、エェー!と思った」「中原・立川の件は異常事態であり、公平性よりも緊急性だ」「なぜ、あれほど裏で代決承認を急いで、表の会議では自由討論としたのか理解できない」「実教出版の教科書問題の時に公明党議員より委員長と教育長はもっと協力してやってほしいと言われ、以来ずっと我慢してきた」「この間、事務局から送られてくるペーパーも疑っている」「次回、認定こども園の代決承認を自分がするのか。いやだ」――そして極めつけが「中原教育長との信頼関係は、ない。くずれている」
全社のTVカメラが入った公開の場で委員長がここまで言うのはそれなりの覚悟あってのことでしょう。
途中非公開に
結局、3名の委員の賛成挙手により、前記①~③について、第三者による調査をおこなう、人数は2~3名、基本的にハラスメント問題に識見の高い弁護士や教育に詳しい人物、ただし府教委には関与していないこと、11月21日(次回教育委員会会議)を目途として、とくに①を優先的に調査する、などを決議し、ここからは具体的な名前を挙げての人選になるので非公開とする、ということで、傍聴・報道は退出しました。しかし漏れ聞くところによると、その後も2時間ほど会議は続いたそうです。
組合にとっては、ここまで橋下維新の教育破壊に協力してきた教育委員全員の責任を問いたいところですが、それでもとくに、陰山委員長・小河委員の言葉は、その中で複雑な思いを抱え持っていた苦渋が滲み出るものでした。
また、立川委員に対して松井知事が「組織人としてまちがっている」と非難・中傷した問題も、立川委員が決定以前に発言できる機会すらなかったことが明らかになった今、これもパワハラ事件として批判・抗議しなければいけません。
ここは、中原教育長辞任から松井・橋下の責任を追及し、橋下維新打倒に向けて全力で闘いましょう。
橋下市長、松井知事が擁護すればするほど中原教育長の泥船は沈んでいく。
教育合同HPから二回に分けて転載させていただきます。
http://www.ewaosaka.org/index.htmlより
第三者機関設置へ 大阪府養育委員会教育長中原のパワハラ問題①
「がまんにがまんを重ねてきた。もういやだ」
これはだれの発言でしょうか。実は、これは、11月7日の大阪府臨時教育委員会会議の場で、陰山教育委員長自身が吐いた言葉です。府教委に限らず、これまで教育委員会会議を傍聴したことは何度もありますが、ここまで感情的な言葉が飛び出たのは、ある意味衝撃的でした。
この日の会議の議題はただ1つだけ。「調査の実施について」というもの。これだけだとわかりにくいですが、内容は、大きく報道された中原教育長による立川委員へのパワハラ発言について第三者機関による調査の実施について、ということです。
当事者抜きでの議論へ
18時からの開始を10分程度遅れて始まった会議では、冒頭?山委員長より、本日の議題は中原発言による事態の調査の是非および実施方法等であると位置づけられ、当事者であり利益相反者である中原教育長、立川委員の退席が求められ、両名退席の後、?山・小河・井上3名の教育委員と教委事務局の橋本教育次長・津田教育監の計5名で会議は進められました。
井上委員と中原教育長の結びつき
その後、20時ごろまで、主に①中原教育長・立川委員の間にどのようなことがあったのかの実態、②認定こども園の問題について話し合われた非公式の9月19日教委打ち合わせ会をめぐる前後の経過、③中原教育長による他の教委職員への同様な言動の有無、の3点を中心に議論は進められ、主に、3点をすべて中原・立川退席の下で決議していこうという?山委員長・小河委員に対し、井上委員が②については今回の事態に至る教委のガバナンス自体の問題だから公平性担保の観点から中原・立川の両名も参加させることを執拗に求めるという構図です。井上委員と中原教育長の結びつきを感じさせる攻防でした。