「日の丸・君が代」強制反対・大阪ネット通信（７/７）

とにかく命令に従えとの「意向確認書」の押し付けは、「研修」の名に値しない

　7月10日に今年の卒業式での2回目の戒告処分と次回は免職との警告書を手交された
増田さんへの「研修」が実施されます。これに対して増田さんは「疑問点について質疑応
答の時間」の確保、「宛先も使用目的も曖昧な『意向確認書』の署名捺印を求めない」こと
を要望。これに加えて大阪ネットも、事情聴取でも要求していた立ち合い等のILO/UNESCO
「教員の地位に関する勧告」に基づく権利を認めることを申し入れています。
　また府教委は今年の3校3名の教員の戒告処分以外に、遅刻での時間年休や体調不良で
の斉唱時の式場内不在や離席の2校２名の教員へも、式途中での入場は不可（「職務命令」）
とか、体調管理ができていない等を理由に文書訓告としています。しかしこの2名には本
人への府教委からの事情聴取もなく、校長からの報告に基づいて行われています。先の3
名への戒告処分の場合にも十分な弁明の機会が与えられませんでしたが、この2名には事
情聴取すらなく、一方的な措置がなされたことになり、極めて不当なものです。増田さん
への「研修」抗議行動に、ご参加の方は下記の可能な時間によろしくお願いいたします。

自衛隊の介入、表現の自由の公然たる侵害－「戦争する国」への教育を許すな！

　大阪府高等学校生活指導研究会の夏季研修会の講演会で、自衛隊大阪地方協力本部募集
課長一等陸佐や総括幹部二等陸尉を講師とすることは、抗議の声の中で「会長(校長)の判断」
で取りやめとなりました。しかし進路HRや防災講演等に自衛隊員を講師とすることが府
立学校に限らず進められており、今後も自衛隊の教育への介入への反対行動が必要です。
　また府立豊中高校長が市民による今年の卒業式でのビラ配布に対して、「公道上でのビラ
配布については、公道を管理する所轄の警察等の道路使用許可が必要です。許可のない場
合は通報等の処置をとります」との文書を手交しました。抗議申し入れの中で、校長は
卒業式前日に警察に行ったが、ビラ配布禁止まではできないとわかったうえで、上記の文書
を作成したことが判明。府教委は「多数の生徒や保護者往来する正門付近の校内外において、
安全確保のために…文書を手交することは、校長の権限においてなされるべきものであり、
問題はない」としています。しかしこれはまさに「思想・表現の自由」を虚偽の文書で侵害
しようとするものであり、憲法を教えるべき学校の校長として許されるべきものではありま
せん。今後も府教委への追及を継続して行きます。


〔７・22全国集会へのご参加・賛同を（メール等でのご連絡も可、または振込用紙にて）〕
賛同金：団体1口2000円、個人1口1000円　　　《連絡先：yamadak@nike.eonet.ne.jp》
郵便振替の口座番号：00950-0-302981、加入者名：「日の丸・君が代」強制反対大阪ネット
通信欄に団体・個人名及び公表の可否を書き添えてください。
●2018年「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会に賛同します
賛同金　　　　　口　　　　　　　　　円
（個人・団体）　お名前　　　　　　　　　　　　　　（連絡先：　　　　　　　　　　　　　　　）　公表：可　・　否

〔予定〕
７／10(火)増田さん「不起立処分研修」抗議行動（8時半～9時半府庁前ビラ配布等、
　　　　　　13時半府庁別館１F集合、14時～「研修」予定）
　　11(水)大阪ネット・運営員会・全国集会実行委員会（19時～・20時～エル705）
　　13(金)松田さんとともに「D―TaC」集会・総会（18：45～エル南734）
　　18(水)佐藤さん戒告裁判（15時～大阪高裁74号）、大阪ネット会議（19時～エル）
　　21(土)全国ネット会議（13時半～国労会館）
　　22(日) ～強権を破る“あたりまえ”の民主主義を～高作正博さん講演と取組みの報告
　　　　　（10時15分～国労大阪会館〔JR天満駅すぐ〕）、資料代800円
　　　　　　　午後は全国・大阪からの報告（16時40分まで）、集会終了後にデモ→梅田へ
　　　　　　　主催：「日の丸・君が代」問題全国集会実行委員会
　　25(水)戒告合同裁判控訴審第1回弁論（13時半～高裁74号）
８／21(火)藤岡さん第1回人事委員会口頭審理（10時～咲洲庁舎29階）
９／12(水) 梅原さん再任用拒否・国賠訴訟第3回裁判（11時半～大阪地裁809）

明日です！「水戸喜世子さんにお話を聞く会」

明日です！天気模様は引き続き雨のようですが、得難いお話をうかがえるチャンスです。どうか高槻までお運びください。

第３３回「山田さんを支える会」＝水戸喜世子さんにお話を聞く会

【日時】７月７日（土）２時３０分～
【場所】高槻市民会館２０６号室
（高槻市民会館は高槻現代劇場の一角にあります。阪急高槻駅から南へ１７１号線をこえて約５分。駐車場は無料）


水戸喜世子さんのお話のテーマは、
《福島の子どもたちやこれから生きていく世代の未来に向けて、原発に反対し闘い続ける》
具体的なお話の内容としては、
❶日本でなぜ原発事故が起きたか・・・
❷一旦事故が起きると、原子力非常事態宣言のもと、法律が自在に変更されること
❸国策がもたらした被害のツケは国民に押し付けられ、国は一切の責任を取らないこと
❹子ども裁判の現状、子供の被害
❺私たちが担うべき未来への責任・・・と、水戸喜世子さんから聞いています。

講演会「君が代」不起立は続く〜〜増田さん、東京へ行く！

ZAZAの増田俊道さんが東京の河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会で講演します。ぜひお聴きください！以下、同会からのお知らせです。



7月7日の講演会のご案内です。

大阪でも東京と同じように、橋下元府知事のもと「日の丸・君が代」の強制が行われるようになりました。しかも職員基本条例に、同一の職務命令に三回違反すると免職にする規定も作られました。そうした中、「君が代不起立」を続ける教員・増田俊道さんのお話を伺います。

当日はご自身が作った歌も披露してくださるそうです。

なお、増田さんの講演は14時15分からです。ぜひご参加ください。


＜河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会＞
2018年度総会＆講演会のご案内

●「君が代」不起立の抵抗は続く

講師　増田俊道さん（大阪府立高校社会科教員、「君が代」不起立者）
日時　2018年7月7日（土）13：30開会
場所　中野区立商工会館　（JR中野駅北口徒歩7分）

◇プログラム◇
13:30 開会
総会（2017年度経過･会計報告2018年度方針案）
14:15 増田俊道さん講演と歌
質疑応答意見交換
16:10 閉会

　東京都では、｢君が代」起立をしない教員に対し都教委が懲戒処分を始めて１５年、これまでに４８３名の教職員が処分され、多大な不利益を受けてきたが、間違った職務命令に従えないと今春の卒業式でも｢君が代」不起立で処分を受けた教員が出た。｢君が代｣不起立の抵抗は途絶えることなく続いている。
　一方大阪府では橋下府知事（当時）が｢国旗国歌条例」｢職員基本条例」を制定し、「同一の職務命令違反３回で免職」とする｢君が代」処分を始めた。今回講演をして下さる増田俊道さんは、今春２回目の｢君が代｣不起立戒告処分を受けた。３月２６日には、１回目の不起立処分に対して７人で提訴していた裁判の大阪地裁判決が出た。判決は提訴棄却という不当判決で、その判決理由は「原告らによる本件職務命令違反行為は、・・・自己に教育上の信念等を優先させて、あえて式典の秩序に反する特異な行動に及んだもの」という、ひどいものだった。それに対して増田さんは「…つまり、『文句があるなら３回処分されてから、具体的に争え！』ってことなんですね？…」（大阪ネットワークニュース14号）と怒りの声を上げている。
　このような今の大阪の状況やそれに対する闘い、そして増田さん自身の思いを、さまざまな集会やモで反戦・反差別･反体制の替え歌を歌っている増田さんの歌とともにじっくり伺いたいと、お招きしました。たくさんの方のご参加をお待ちしています。もちろん会員でない方もぜひお出かけ下さい。

◇主催　河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会

※画像は教科書学習会の折のものです。

7/5「君が代」再任用拒否不当裁判傍聴のお願い

大阪「君が代」不起立再任用拒否の不当性を訴える裁判としては第2弾になります。原告はグループZAZAの梅原聡さん。裁判長は、あの内藤裕之裁判長です。第2回口頭弁論にぜひとも多くの方々の傍聴をお願いします。

◆7月5日（木）10時半から
◆大阪地裁 810号法廷
※報告集会 閉廷後12時まで、弁護士会館920にて

当該からの訴え
昨春の再任用の拒否に関して、今年２月に提訴した国賠訴訟の第二回裁判が７月５日木曜日に迫ってまいりました。
１０時３０分から大阪地裁８１０号法廷です。ご都合がつくようでしたら、是非傍聴支援をお願いいたします。
裁判の後、１２時までの予定で弁護士会館９２０で報告集会も行います。

ひどい判決が続く内藤裁判長ですが、ここでなんとかいい判決を書かせたいと思っています。
今回の訴訟では、特に、昨年の運動の成果として大阪府の商工労働部に、不適切な内容であると
認めさせた「意向確認」の問題をてこにして、局面を打開していきたいと思います。

今後ともご支援をよろしくお願いします。

※画像は「君が代」減給処分取消裁判判決を伝えるニュース時のものです。この判決において、内藤裕之裁判長は、虚偽の事実認定を行いました。（実際にはなかった人事委員会の裁決を捏造）
それだけではなく、他の「君が代」裁判においてもことごとく事実を無視し偏見に満ちた判決文を出しています。

池北「君が代」処分を撤回させる会第4回総会報告記

6月30日の池北「君が代」処分を撤回させる会第4回総会の報告記です。田中浩昭さんは、同会のメンバーであると同時に、増田さんと同じ大阪教育合同労働組合員でもあります。


千里中央で「池北『君が代』処分を撤回させる会(まっすんサポーターズ)」第４回総会が6月30日にありました。

〇最初に会の代表から「社会に対して傍観者でいることは、加差別の立場になること。異義を唱える増田さんの側に立ちたい。」と挨拶がありました。

〇谷次郎弁護士からは、地裁判決の不当性、控訴審のポイントが簡潔に説明されました。

〇記念講演としてジャーナリストの西谷文和さんが次に話をされました。
テーマは「世界の紛争地取材から見えてきたもの。教育とメディアの役割について」です。
南スーダンの取材から、自衛隊の駐屯地を挟んだ交戦があったことやそれを報じないメディアの問題、
軍事費をめぐって自衛隊、商社、米兵器産業、マスコミの「安保村」ができていることが語られました。
また嘘がはびこる今の政治とナチスとの類似性にも触れられました。

〇「君が代」不起立被処分者ＺＡＺＡのメンバーからのアピールに続き、増田さんは、この運動を通じて充実した経験や出会いがあったことを話されました。

最後に会の事務局長から、会計報告や今後の取り組みの提起があり16時半に終了、総会の参加者は30名超、高校支部からは７名が集まりました。
（田中浩昭）

※写真は本集会のものではありませんが、いろんなところでギターを持って歌っている増田さんをご記憶の方も多いのではないでしょうか。