振り込め詐欺事件

「あんた、今どこにいるの!? 大丈夫なの!? どういうことなの!? 借金ってなんなの!? いくら必要なの!? 身体の調子はどうなの!?」
実家の母親から電話がかかってきた。かなりエキサイトしている。

・・・??? ・・・はい? 今は自宅にいるけど、事情が全く見えないのですが??

「だって、借金払わないと帰れないって・・・」

・・・
・・・

・・・! 振り込め詐欺だよ、それ。

「え! そうなの?」


両親と犯人(当然犯罪者として扱う)のやり取りは、こういう感じだったらしい。

犯1 「ゴホゴホゴホ・・・ も、もしもし、オレだけど・・・」
父親 「おう、どうした。酷い声だな」
犯1 「う、うん、風邪ひいちゃって・・・ あのさ、頼みがあるんだけど・・・」
父親 「・・・ チョット待って、代わるから」(父親は電話が苦手)
   (母親に、「じにー(私ね)が何か話があるらしい」)
母親 「なに、どうしたの。」
犯1 「ゴホゴホゴホ・・・ あのさ、オレだけど・・・」
母親 「じにーなの? じにー、大丈夫なの?」
犯1 「う、うん、じにーなんだけど・・・ 風邪ひいちゃって・・・」
母親 「何かあったの?」
犯1 「実は、友達の借金の保証人をやっちゃって・・・ それで、友達は逃げちゃって・・・ ゴホゴホゴホ・・・ オレが払うことになっちゃって・・・」
母親 「(しばし絶句) そ、それで?」
犯1 「ゴホゴホ・・・ 今、大阪にいるんだけど、カネ、今日中に払わないと帰れなくって・・・」
母親 (この時点でかなりテンパっている)「い、いくら必要なの? どうすればいいの?」
犯1 「それは・・・ 今借金先の担当の人に代わるから・・・ すまない、お母さん。 ゴホゴホゴホ・・・」
犯2 「じにーさんのお母さんですね。金額は180万円です。じにーさんが言ってましたように、本日中に振り込んで頂かないと、じにーさんを帰すわけにはいかなくなりまして。」
母親 「・・・180 わ、わかりました。」
犯2 「では、お金の用意ができましたら、連絡して下さい。」
母親 「は、はい。じにーの携帯に・・・」
犯2 「ちょっと待って下さい。」
犯1 「ゴホゴホゴホ・・・ あ、お母さん、オレ携帯かえたんで・・・ 番号はxxxx(下記の番号)・・・」
犯2 「では、よろしくお願いします」


で、この後、私の自宅に電話してきた。奥さんに確認しようと思ったとのこと。
賢明だった。
ちなみに、本日私は一身上の都合により休暇を取って自宅にいた。


「本当に大丈夫なのね」と母親

はい、間違いなく大丈夫です。

「良かった~ お金を用意しようと思って出かけようとしたんだけれど、ちょっと気になって、一応確認しようと電話したのよ。」

まあ、タマタマ今日はいたけどね。私も奥さんもいなかったら、ちょっとヤバかったかな。

「そうね。でも電話を切った後、おかしいと思ったのよ。だって、あんた、私のことを『お母さん』って呼ばないもんね。」

おお、ナイスだ。いいところに気付いた。
ちなみに私は母親のことを、『母上』、『母君』と呼んでいる(大嘘)

「それで、これからどうすればいい?」

多分、コイツらからは、もう、かかってこないから大丈夫だよ。もしかかってきたら、ケーサツに相談しました、って言えばいい。

「わかった。でも、またこんなのがあったらどうしよう。」

怪しげな電話で、また私を騙っているっぽかったら、『あんた、警察の仕事はどうしたの?』って聞けばいい。(私は警察官などではない)

「あぁ! そうね。そうしよう!」



その後、犯人からの電話は無いそうだ。まあ、ヤツラはレスポンスが無ければ次に行くからな。

今回、犯人が連絡先としてきた電話番号は、これ

090-8477-3069
これは、振り込め詐欺の犯人が使っている携帯です!!
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