不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Popolo di pigri

2004-11-02 05:19:55 | 日記・エッセイ・コラム
イタリアは車社会、確かにそのとおり。
みんながみんなレーサーのように
その運転技術が高いのも確か。
長引く不景気とか出口のない不景気とか
20年来言いながらも
「車は単なる足だ」とか豪語しながら
新車の買い替え率は結構高いイタリア人。
車好きなんでしょうね、根っから。

イタリア人が街の中を移動するのに
車を使う比率が高くなっているそう。
仕事に行く、学校に子供を送り迎えする、
大学に通う、買い物に行く。
とにかく車。
平均すると80%のイタリア人が
移動手段に車を使うそう。

1993年から2002年の間に
如実にその数字は上向き傾向。
徒歩で移動していたいた人が
1993年の30%から2002年には26,5%に減少。
特に仕事に向かうときの徒歩利用率(?)は
14%から11,1%へ。
仕事へ向かうときの車利用率は
84,1%から86,5%に増加。
また学校へ行く、
もしくはその送り迎えの際の車利用率は
67%から71%に増加。

イタリアの人の通勤といっても
日本人サラリーマンのような
満員電車にゆらゆら揺られて何時間なんていうのとは
まったく違っている。
住と職が非常に近いので、
実は自家用車で通う必要は
そんなにないと思うのですが…。
ただし公共輸送機関の信用度が非常に低いので
(ストライキは頻繁、バスの遅刻は日常茶飯事)
仕方なく自家用車でという人も多いとは思いますが。

そんななか、北イタリアのクレモナ市では
公害問題を考慮して
学校への子供の送り迎え時の
アイドリングを徹底的に廃止することにしたそうです。

そもそも車で子供送り迎えというのが納得できない!
のですが、まぁ、仕方ない。
フィレンツェをはじめ大都市では
街中への車の進入が規制されることが多いので
実質的には自家用車での移動って
不便なこともあると思うのですけどねぇ。

10月から導入されたはずの
カーシェアリングのシステム。
フィレンツェ市内
どこでも噂を聞かないのはなぜなのでしょう…。