不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Caravaggio展

2004-11-23 00:45:41 | アート・文化
最近の古文書検証の結果、
イタリア16世紀を代表する偉大な画家カラヴァッジョは
1571年9月29日に生まれたことが証明されたそうです。
9月29日は大天使ミカエルの日。
故に彼の本名はMichelangeloなのですね。
彼の苗字に関しては文書での書き間違いなどもあって諸説あり
Amerigi,Merigi,Marigi,Morigi,Morisius,Morisi,Merici,
Merisio,Amarigi,Narigi,Moriggia,Marresi,Amerighiなど。
本人はMarisiで署名しているようですが
通説ではMichelangelo Merisi da Caravaggioといわれます。

訳あって逃亡生活を強いられた彼の晩年。
その晩年の作品を集めた特別展は
ナポリのカポディモンテ美術館で2005年1月23日まで。
この特別展では18点の作品と新規にカラヴァッジョ作とされた5点、
それから喪失したオリジナルを16世紀に複写した作品数点を展示。
もちろん「ダヴィッドとゴリアテ」も
マドリッドのプラド美術館から借り出されて展示。
切られたゴリアテの首がカラヴァッジョの自画像になっているという
マゾヒズムの極地ともいえる作品。
あぁ、見たい、見に行きたい!!

展覧会の詳細


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Necci

2004-11-23 00:32:56 | Squisito!
ここのところ気持ちが散漫になっていて
どうも読みきれていなかった雑誌を
徹底的に読みつくしていたら。
栗特集。
秋だものね。

そのなかにNecci(ネッチ)という食べ物が紹介されていて
こういう素朴なものにこそ
うまさがあると最近思っているので
あぁ、食べたいと思っていたのです。

そして先日サント・スピリト広場の市で見かけましたよ。
小躍りしながら迷わず注文。

necci_01
栗を粉末状にしたFarina di Castagnaというものがあり
それを水で溶いただけの生地。
その生地を、いかにも「使い込んでます」といったふうの
丸い特製鉄板で焼く。それだけ。
栗の粉自体にほんのり甘みがあるので
その甘みだけでいただくらしい。

necci_02
その焼きあがったばっかりの生地に
リコッタチーズをのせて巻く。
リコッタにも特に味はついていないようだったので
質問してみる。
「そのリコッタって何か味付けしてあるの?」
リコッタリーズは隣の屋台のチーズ売りから仕入れたもので
特に手を加えてはいないわよとお姉さんは笑っていっていた。

ほかほかの生地に冷たいフレッシュチーズ。
手のひらの上で程よく調和していく、温かさ。
口の中に広がるほのかな甘みと乳臭さ。
うまい!
素朴なだけに、素材の味がしっかりしていないと
とんでもないまずいものになりそうなギリギリの線。

食べていて、きなこの味がするよねぇと談笑。
きなこの原料はいわずと知れた大豆。
栗と似た味がする?ふむ。
でも確かに家にあった栗粉を舐めてみたらきなこに近かった。
今度は栗の粉使ってきなこもちとか作れるのか???

「ココロに小さなしあわせを」
弱いよね、期間限定。
「アンモナイト-Ammonite-」
Hearty post
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「Via Vivace」
Olio Nuovo
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