不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Turista a Roma

2004-11-16 15:05:25 | 旅行記
所用でローマへ。

今回は観光客気分も味わってみました。

フィレンツェにもあるのですが、二階建ての観光バス。
これに乗って市内を回ってみたい!!
前から思っていたのだけれど、
フィレンツェのツアーは
私には高いし(一日乗り放題で20ユーロ)、
知り合いに会ったら恥ずかしいので
なかなか機会がなかった。

ローマなら知り合いに会う可能性はきわめて低く、
そして何よりも広いローマをバスで回れて
乗り降り自由で13ユーロは安いと思うのです。
なので乗ってみました。

テルミニ駅前のチケット売り場でも、
バスの中でもチケットは購入可能。
一日乗り降り自由で13,00ユーロ。
チケットと一緒にローマの地図をゲット。
(私なんかこの地図だけでもお得だなぁと思います)
そしてバスに乗り込むとイアホーンを渡されます。

座席の脇にイアホーンの差込口があって
そこからガイドを聞くことができます。
イタリア語は8ch、日本語は6ch。

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乗り込んでみると外国人観光客ばかり。
日本人の利用者はまだまだ少ないみたいですが、
時間に限りのある旅行のときにはもってこいなので
是非忙しい日本人観光客の皆さんにも利用してほしい!

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乗車した時間は15:25。
降車したときはすっかり日も暮れた17:30。
(ツアーの所要時間は2時間位が目安。)
こんなコンパクトな時間で
ローマを一回りできるのです。

コロッセオだって普段とは違う目線から眺められちゃいます。
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バスの二階席から撮影。

今回は途中
「真実の口」の停留所で降りて
記念撮影などをしただけで
あとはずっとバスに乗っていたのですが、
もちろん各停留所ごとに
乗り降りして観光スポットを楽しむこともできます。
詳細はこちらから。

そしてこれとは別に
ローマテルミニ駅付近で見つけた
ちょっとレトロなかわいいバス。
Green Line Toursという旅行代理店が運営する
バスツアー用のものらしいです。
immagine6.jpg
座席もなんだか木製でいい感じ。
いろんなツアータイプがあるらしいです。
私は利用したことないのですが。
詳しいことはこちらから。


Torrone

2004-11-16 01:17:16 | Squisito!
イタリアのクリスマスにつきもののお菓子といえば
Pandoro(パンドーロ)やPanettone(パネットーネ)が
日本でもその名を知られるようになってきましたが、
もちろんそのほかにも色々あって
今までは敬遠していたけれど、
今年は少し試してみようかなと思うものが
Torrone(トッローネ)。

メインの材料はアーモンド、蜂蜜、タマゴの白身。
これをベースに色々なヴァリエーションがあります。
アーモンドなどのナッツ類を
カラメルで固めてあるような感じなので
歯が折れるかと思うほど硬いものもあるし、
それほど根性入れなくても
素直に食べれるものまで様々。

イタリア国内ではクレモナでの生産が一番多いとか。

もともとは
このクレモナの街に流れてきた
アラブの商人たちが携えてきて
地元に定着したお菓子に
フェデリーコ2世の宮廷のシェフたちが
インスピレーションを受けて
手を加えて作り出したのが
トッローネの始まりだといわれています。
(もちろん各地に「元祖」の諸説あり)

1442年10月25日、クレモナ。
新婦はBianca Maria Visconti(ビアンカ・マリア・ヴィスコンティ)
新郎はFrancesco Sforza(フランチェスコ・スフォルツァ)。
この結婚式でのドルチェにもトッローネが給仕されたとか…。


私が今狙っているのは、
残念ながらクレモナ産のモノではない。
なかなか全国的な流通に乗ってこない
Innocenzo Borrilloのトッローネで
Baciという名前がつけられたもの。
パッケージがかわいらしい。
これは1891年からその当時の製法そのまま、
手作りで作られていて
そのため
もちろん大量生産できるものではありません。
そんなこともあって
昨年私はこのトッローネを買うことすらできなかったのでした。
なので、今年は絶対!
トッローネ自体はクレモナやピエモンテの街々など
北イタリアの名物という感が強いのですが、
このBorrilloのトッローネBaciは
ナポリから120キロのところにある小さな街で作られています。
フィレンツェでこれを購入できるお店はわずか4軒!
今年こそは逃してなるものか!


トッローネをナターレ(クリスマス)の贈り物にするという伝統は
その昔クレモナの外交官たちが
外部勢力との取引の際に
贈り物(賄賂じゃん!)として贈ったことが起源だそう。