不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Dadini per brodo

2008-03-09 17:20:32 | Squisito!

イタリアにもブイヨンの素などの固形スープの素は
色々市販されていますが、
イタリアご飯を作るときには
私は個人的に使わないようにしています。
なんとなく味が均一化してしまう気がするからですが。

昨日友人宅での夕食は「鍋」だったのですが
私と一緒に招かれていったイタリア人は
この「鍋」のスープにめちゃくちゃ感激しておりました。

彼女は日本の食べ物が大好きで
うどんも好きなので、
だしのおいしさに惹かれている部分はあると思うのです。

昨日の鍋では
かつおだしや昆布だしからことこと煮出しただしではなくて
きっとインスタントな「だしのもと」を使っていたと思うのですが
日本のそういった「だしのもと」や「うまみ調味料」は
非常に繊細に作りこまれているので
ある程度のレベルまで
きちんと作れるようになっているのですよね。
イタリア人の彼女にとってみれば
「異国の味」を見事に再現しているこのスープに
大感激となったわけです。

寒さが戻ってきているフィレンツェの夜に
みんなでわいわいつつくにはもってこいだった鍋料理。
肉も魚も食べない私がいることを踏まえて
白菜、もやし、春雨がいっぱい。
もちろん他のメンバーのために
白身の魚とショウガ風味の肉団子。
みんなでつついて食べることをあまり好まないイタリアですが
日本ではこういうのもありなのだという話をしながら
盛り上がってぺろりと食べてしまいました。
野菜にだしがしみこんでおいしかったのはもちろん
なんだか久しぶりに
日本の味を楽しんだ気がして懐かしかったなぁ。

実家の台所にはどんなだしのもとが置かれていたのか
あまり記憶にないけれど、日本には色々あるのですね。

昨夜の鍋に感激した彼女とは今年中に一緒に日本へ行く予定。
「だしを買う」と意気込む彼女にもお奨めしたいのは
キリンフードテックの「いの一番」。
うま味調味料「いの一番」
いまなら5月31日まで
復刻版のキャンペーンをしているとか。
幻の振り出し容器
レトロな感じもイタリア人には新鮮でいいかもねぇ。
これってまた限定キャンペーン賞品になると
コレクターアイテムとしても人気が出るのかしら??
ちょっとほしい。

日本を離れていて、
なかなか本格的なだしを作る材料を手に入れるのも難しく
ことこと煮出している時間がない生活では
こういう調味料は結構重宝するのですよね。
たまに日本食作ってくれとせがまれることを考えると
手元にあると嬉しい一品です。