不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Canone di RAI

2008-03-10 07:17:50 | 日記・エッセイ・コラム

イタリアの国営放送「RAI」は
NHKと同じように国民から聴取料を徴収します。
我が家はRAIが映らないので、断固として払ってませんが
もちろんイタリア人の中でも払っている人はごくわずか。
定期的に支払い要請のお手紙が届いているようですが
皆さん平気で無視しております。

その理由はいくつかあります。
1.国営放送のわりに一般企業のコマーシャルを流している
つまり民法と同様に広告放送収入があるわけですから
何でそこだけ聴取料がかかるのか理解できないという人多数。
2.いつも同じ番組の再放送ばかりである
同じ番組しか流さないのなら
毎年聴取料を請求されるのか理解できないという人多数。
3.くだらない番組ばかりである
ためになるようなドキュメンタリーの一つも作れないのに
その制作費のためにといって聴取料を請求されるのは
納得できないという人多数。

どれこれもご尤もな意見。
私も同感です。
そして我が家では室内アンテナを立てても
RAIを完璧には受信しません。
どうしても聴取料を払えというならまずアンテナ立て直して
我が家でもきちんと受信できるようにしてから
言ってくれと常々思うのです。

しかし、聴取料がきちんと徴収できずによほど困っているようで
最近ではコンピューターを持っていて
インターネット使用契約を結んでいる世帯には
聴取料を請求するとか、たわけごとを言い始めました。

つまりネットを介してRAIのホームページを
閲覧できるからということらしいのですが
好き好んでRAIのページなんか見に行くことは
一回もない人ばかりの世の中で大反論を受けています。
そもそも、そんなことを言うなら
RAIのページにアクセス制限でもつけて課金すればいいのです。
すべての人を対象に聴取しようなどというから文句言われるのですよ。
だってネット利用者の何パーセントの人が
RAIのページを閲覧していると思っているのでしょう。
少なくとも私はこの2-3年一回も見たことないです。
そんな人にまで聴取料を請求するってどうなの?と思うわけです。

まずはきちんとした有意義な番組を作り
国民に納得してもらうことからはじめないと、
いつまで経っても何も変わらないよぉ。