不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Innocenzo Borrillo

2004-11-24 03:15:17 | Squisito!
以前のエントリ
「今年こそはトッローネを食べるぞ」と張り切ったからには
なんとしてでも念願のぶつを手に入れなければ。
と気合が入ったおかげで今年はクリス前に無事入手。
やっぱり公に宣言してしまうと効果的なのかも(笑)。


i_borrillo_05
小心者の私は買いたいモノがあっても
それ単品で買うことがほとんどできません。
スーパーならまだしも、個人経営の小さなお店で
頼んで商品を出してもらったりすると
なぜかこっちがサービス精神旺盛になって
あれもこれもと買ってしまうのです(泣)。
今回も同じく。
欲しかったのは一品ですが、
他にRelangheのトッローネ(こっちのほうが高かったよ)と
RippaのBaci di Dama(バチ・ディ・ダマ)。
欲しかったのは上の写真右下の
Innocenzo BorrilloのTorrone Baci

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普通のトッローネのように大きな塊ではなく
ひとつづつ小ぶりになって個別包装されています。
包装紙もキュート。

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小さなトッローネをひとつづつ
チョコレートでコーティング。
がりがりに堅いという心配はなし。
歯が折れることもない
と思われます。(笑)

i_borrillo_01
ひと噛みさくっとしたところ。
指でつまめるほどの大きさ。
チョコレートの下には
アーモンドがぎっしり。
カラメルでいい具合に
まとめられています。
これくらいの量なら食事のあとにつまむのに最適です。

クリスマスまでに食べきれないで残るのも困るからと
小さいパッケージ(8,00ユーロ)を購入してきましたが、
クリスマスまで持たない勢いで食べ続けています。
もう一箱買ってこないと…。

イタリア料理留学日記
~シチリアのお菓子 Torrone(トローネ)~にトラックバック


Caravaggio展

2004-11-23 00:45:41 | アート・文化
最近の古文書検証の結果、
イタリア16世紀を代表する偉大な画家カラヴァッジョは
1571年9月29日に生まれたことが証明されたそうです。
9月29日は大天使ミカエルの日。
故に彼の本名はMichelangeloなのですね。
彼の苗字に関しては文書での書き間違いなどもあって諸説あり
Amerigi,Merigi,Marigi,Morigi,Morisius,Morisi,Merici,
Merisio,Amarigi,Narigi,Moriggia,Marresi,Amerighiなど。
本人はMarisiで署名しているようですが
通説ではMichelangelo Merisi da Caravaggioといわれます。

訳あって逃亡生活を強いられた彼の晩年。
その晩年の作品を集めた特別展は
ナポリのカポディモンテ美術館で2005年1月23日まで。
この特別展では18点の作品と新規にカラヴァッジョ作とされた5点、
それから喪失したオリジナルを16世紀に複写した作品数点を展示。
もちろん「ダヴィッドとゴリアテ」も
マドリッドのプラド美術館から借り出されて展示。
切られたゴリアテの首がカラヴァッジョの自画像になっているという
マゾヒズムの極地ともいえる作品。
あぁ、見たい、見に行きたい!!

展覧会の詳細


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Necci

2004-11-23 00:32:56 | Squisito!
ここのところ気持ちが散漫になっていて
どうも読みきれていなかった雑誌を
徹底的に読みつくしていたら。
栗特集。
秋だものね。

そのなかにNecci(ネッチ)という食べ物が紹介されていて
こういう素朴なものにこそ
うまさがあると最近思っているので
あぁ、食べたいと思っていたのです。

そして先日サント・スピリト広場の市で見かけましたよ。
小躍りしながら迷わず注文。

necci_01
栗を粉末状にしたFarina di Castagnaというものがあり
それを水で溶いただけの生地。
その生地を、いかにも「使い込んでます」といったふうの
丸い特製鉄板で焼く。それだけ。
栗の粉自体にほんのり甘みがあるので
その甘みだけでいただくらしい。

necci_02
その焼きあがったばっかりの生地に
リコッタチーズをのせて巻く。
リコッタにも特に味はついていないようだったので
質問してみる。
「そのリコッタって何か味付けしてあるの?」
リコッタリーズは隣の屋台のチーズ売りから仕入れたもので
特に手を加えてはいないわよとお姉さんは笑っていっていた。

ほかほかの生地に冷たいフレッシュチーズ。
手のひらの上で程よく調和していく、温かさ。
口の中に広がるほのかな甘みと乳臭さ。
うまい!
素朴なだけに、素材の味がしっかりしていないと
とんでもないまずいものになりそうなギリギリの線。

食べていて、きなこの味がするよねぇと談笑。
きなこの原料はいわずと知れた大豆。
栗と似た味がする?ふむ。
でも確かに家にあった栗粉を舐めてみたらきなこに近かった。
今度は栗の粉使ってきなこもちとか作れるのか???

「ココロに小さなしあわせを」
弱いよね、期間限定。
「アンモナイト-Ammonite-」
Hearty post
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「Via Vivace」
Olio Nuovo
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Olio nuovo

2004-11-22 02:24:42 | Squisito!
今年のオリーブオイルはおいしいと前評判。
私は毎年おいしいと思って使っているのですけどね。
(味音痴?!)

絞りたてのエキストラ・ヴァージン・オリーヴ・オイルが出る
という噂を聞きつけて出かけたサント・スピリト広場。
毎月第三日曜日にはビオロジカルな市が立つので
それにちょっと毛が生えたような展開でした。

オイルを扱っているところは数軒。
込み合っているところもあったので
友人と直感で選んだ二軒で味見をさせてもらって
より苦味の少なかったこちらを選択。
olio_nuovo
これぞオリーヴ色という感じのグリーン。
私の自宅での使用量は少ないにもかかわらず、
張り切って一リットル瓶で購入。
1リットルで12,00ユーロ。
まぁ一般市場に出るものに比べたら高いといえば高いし、
その味と製法の信用度からいえば安いし…。
本人が納得して購入したのだから値段はこの際関係ないのですが。

olio_nuovo_03
俗世を捨てたようなこんな素朴なおばさまが作り手。
彼女のお手製のお菓子やジャムもおいしそうであります。

olio_nuovo_02
1/2リットル瓶のラベルには
もともとTOSCANAと表示があったのを
白いシールを貼って消してありました。
「もしかして純正トスカーナ産オイルではないのか?」
という疑問が沸いたので早速質問。
ドイツ語訛りのあるイタリア語でおばさんが回答。
「法律が変わったおかげで、『トスカーナ』と記載してしまうと
そのぶん税金たくさん取られちゃうのよ。」だそう。
イタリアという国は
息をするだけでも税金を取られるのではと思うほど、
あたり一面税金まみれの国。
こんなところでも小さなしわ寄せがあるのですねぇ。
そんなわけでトスカーナの表記は消してあっても
もちろんトスカーナ純正オイルでありました。
私はオリーブ専門ではない
(というより食べ物が専門でもない)ので
詳しいことはわかりませんが
オリーブにもいくつか種類があることくらいは知っています。
今回購入したオイルの内訳は
Moraiolo種45%、Leccino種30%、Frantoio種25%なのだそうです。
酸味は0,1%と表示されてました。
お味のほうはすっきりさっぱり、ジューシー。(何のことじゃ…)

旬のものは文句なしにうまいのです。


同じ市に行っても視点が違う
leoさんの「ponnoかずちゃんのイタリア・フィレンツェ日記」
早起きは、いいよね
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Che pizza....

2004-11-21 21:25:23 | 日記・エッセイ・コラム
数日前から私の個人的なHPを開設しているサーバー異常。
久々に更新しようと思ったら
サーバー上のすべてのファイルを抹消されました。
もちろんオリジナルのファイルの保存はしてあるので
問題はないけれど
更新したいときにできないのってすごくいやな気分。
まぁ無料プロバイダーだし
イタリアのサーバーだし文句は言えないけれどねぇ。
ということで、本家のサイトは死んでいます。
そのうち復活すると思います。