不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Fine della stagione di Tiglio

2007-06-25 01:51:05 | 日記・エッセイ・コラム

Tiglio_1

フィレンツェをはじめイタリアでは
街路樹としてよく植えられているTiglio。
シナノキとかフユボダイジュというらしい。
すごく濃厚な香りが芳しく、私は好き。

5月の終わりから6月にかけて
なんだか懐かしい「バスクリン」の香りに包まれる。
そんな季節も終わって、夏真っ盛り。

季節は巡るのです、なにしていても。

Tiglio_2


Fuochi per la festa di San Giovanni Battista

2007-06-25 01:16:44 | 日記・エッセイ・コラム

6月24日はフィレンツェの守護聖人の日。
通常ならこの日に「古式サッカー」の決勝戦が行われたりして
それなりに盛り上がりますが、
今年は過去に続いた暴力行為の結果、
ルール改定と「戒め」のために中止となったので
イベントが少ない一日となりました。

22時過ぎに始まる恒例の花火大会は
かなりの人出で賑わいました。

Fuochi_24062007_01
花火が始まる前の静かなアルノ川のほとり。

年々力が入る打ち上げ花火と
年々イタリア人が減り観客が外国人化するのを実感。
イタリア語と英語とスペイン語が飛び交う中
大きな花火がフィレンツェの夜空に広がりました。
Fuochi_24062007_03
花火撮影は難しい。
来年は三脚がほしいと、毎年思うんだけど
とんでもない人混みで三脚立てたらブーイングされそうなので。
Fuochi_24062007_21
アルノ川に映る姿も美しい。
(実物は美しかったのだけれど、
こうやって見ると巨大な満月みたいで興醒めかも)
Fuochi_24062007_20
毎年思うことですが、
イタリア人て「大きく」て「色がついて」いて
「連続で上がる」花火が好きらしい。
あと、「ハート型」とか「フィレンツェのゆり模様」とかね。
そういうのが上がるたびに
大喜びのイタリア人を見ているほうが楽しいです。

Fuochi_24062007_24
日本の花火大会なら、打ち上げ開始前とか
終了後の縁日の楽しみとかもありますが
イタリアにはそういう付随の楽しみは一切なし。
なので、終わったらみんな散っていきますが、
近所のジェラート屋はどこもいっぱいで長蛇の列。
行動パターンはみな同じ。
私も同じように考えたけれど、
あまりの混雑ぶりに尻込みして諦めました。
このへんがまだ日本人(笑)。

通常なら守護聖人の日は祝日になるのですが
今年は日曜日に重なったので、損した気分。
イタリアは振り替え休日が一切存在しないのです。
あぁ、一日お休み損した気分、な日曜日。

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Sono pronte a portare fuori

2007-06-23 14:33:14 | 日記・エッセイ・コラム

先日の巨匠のチェックのあと
何とか額縁に作品をセッティング完了。

白フレーム12点、黒フレーム6点の計18点。
作品はデリケートな写真。
ビリーやチッチーノ攻撃を受けてはたまりません。
ということで、二匹をなだめすかし、
部屋の片隅でちまちまと作業すること3時間。

Ak02


何でそんなに時間がかかったかというと、
梱包された状態で届けられた額縁のガラスは指紋だらけ。
これをふき取る作業が結構手間がかかり。
それからイタリアでオーダーした額縁は裏が釘留めになっていて
その釘を一回起こして、作品を入れてまた釘留めにするという
非常に効率の悪い代物だったわけです。
まぁ、いいんだけど。
そんなわけで18枚の作品を入れるのに3時間。
朝の涼しいうちにやってよかったよ。

この写真は私の友人のもの。
私が個人的にすごく好きなので、
是非フィレンツェで個展をしようともちかけて
のんびり屋の二人で何とかここまでこぎつけたというところ。
近日中に個展のお知らせをいたします。

もちろん完成した作品は
またもや巨匠の入念なチェックを受けました。
Ak01

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Irresistibile per questo caldo

2007-06-21 18:00:35 | インポート

Irresistibile per questo caldo
Quindi ho preso la granita di Pompelmo alla Carabe
めちゃくちゃ暑い日が続くフィレンツェです。
日中は家の中にいるようにと勧告も出ております。

仕事でちょっと外に出る機会があり
炎天下を一人歩いておりましたが、さすがに暑い!
アカデミア美術館の長蛇の列を横目にカラベへ。
暑いときは冷たくてゆるゆるのグラニータに限ります。

お店に入って、悩むこと3分。
メロンにするか柑橘系にするか悩み悩んだ挙句に
ピンク・グレープフルーツ。

中にひとつ種も入っていたりして、
素材そのままで作られているのが感じられてうまい。
その上冷たくて爽やかぁ。

それにしてもフィレンツェのウフィツィ美術館と
アカデミア美術館はこの季節いつ見ても列ができています。
しかもアカデミア美術館は12時過ぎになると
列の上に燦燦と日が当たりはじめます。
日中どうしても列に並ばざるをえないときは
帽子、サングラス、飲み物、グラニータをお忘れなく。