不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Totti nel Grande Fratello

2008-03-12 07:47:45 | 日記・エッセイ・コラム

月曜日仕事が遅くなり、
家に帰って夕飯作りながら何気なくつけっぱなしにしていたテレビ。

我が家は電波の受信状況が悪いので
その中でも映りやすいCanale5に
常にあわせるようにしているのですが
月曜日のプライムタイムはGrande Fratello放映中。

視聴率を気にして頻繁に放映日を変えたりするのが
日常茶飯事なイタリア。
今シリーズで8シリーズ目になるGrande Fratelloは
どうやら視聴率稼ぎに苦戦しているようで
多極の強力番組との視聴率の食い合いにならないように
放映日が移動したこともあります。

何気なく観ていたら定番のサッカー・テーマ曲にのって
ASローマのカピターノ・トッティ登場。
彼のファンでカピターノと同じ名前のFrancescoの
恋の指南役としてGrande Fratelloの家の中に潜入という流れ。

まぁ、相変わらずのお間抜けコメントもありの
トッティで楽しかったんだけどね。

トッティで視聴率稼いだんだろうなぁ。


Settimana della Cultura 2008

2008-03-11 07:17:04 | アート・文化

毎春恒例となっているイタリアの「文化習慣」。

2007年は5月第一週だったのに、
今年は復活祭明けの一週間が選ばれています。
ということで大抵3月から5月の一週間が選ばれますが、
今年は3月25日から31日。
今年でちょうど10回目となります。

私はフィレンツェに暮らし始めてから
毎年ずっとこの恩恵を受けているのだなぁと思います。
その前は秋の文化習慣というのもあったんだけど
完全に春に移行になりましたね。

期間中はイタリア各地の
国立美術館・博物館・遺跡などがすべて入場無料。
完全予約制で予約がとりにくい
ミラノ・サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会「最後の晩餐」は
既に予約枠は完売となっていますが、
なんと完全無料ということで
その日に予約を入れている人はラッキーです。

同じく完全予約制のローマ「ボルゲーゼ美術館」は
予約料金は課金されますが、入場料は無料。
いつも長蛇の列ができるウフィツィ美術館も
予約料金は課金されますが入場無料。

この文化週間中は
普段は美術館になかなか足を運ばない
イタリア人の入場数も増えるため、
どこもいつになく混み合うことが予想されます。

この時期に特にウフィツィ美術館に行こう
と思っている方は特に事前予約必須。

残念ながらヴァチカン博物館は
イタリア国家の所有物ではないので対象外。

また各施設への入場が無料になるだけでなく
修復の終わった作品の発表や
コンサート、無料ガイドツアー、通常一般非公開部分への入場など
様々なイベントが企画されています。
旅行者にも在住者にもお勧めのイベントです。

私はずっと観たいと思っている展覧会を観に
久しぶりにヴェネツィアまで行こうかなぁと漠然と考え中。
ビリーの具合と仕事の進み具合でどうなることやら。

春の文化習慣の詳細はこちら
特別ページが出来上がる予定ですが、現在まだ未公表。
あと2週間ですけど、いつできるんだろう。


Canone di RAI

2008-03-10 07:17:50 | 日記・エッセイ・コラム

イタリアの国営放送「RAI」は
NHKと同じように国民から聴取料を徴収します。
我が家はRAIが映らないので、断固として払ってませんが
もちろんイタリア人の中でも払っている人はごくわずか。
定期的に支払い要請のお手紙が届いているようですが
皆さん平気で無視しております。

その理由はいくつかあります。
1.国営放送のわりに一般企業のコマーシャルを流している
つまり民法と同様に広告放送収入があるわけですから
何でそこだけ聴取料がかかるのか理解できないという人多数。
2.いつも同じ番組の再放送ばかりである
同じ番組しか流さないのなら
毎年聴取料を請求されるのか理解できないという人多数。
3.くだらない番組ばかりである
ためになるようなドキュメンタリーの一つも作れないのに
その制作費のためにといって聴取料を請求されるのは
納得できないという人多数。

どれこれもご尤もな意見。
私も同感です。
そして我が家では室内アンテナを立てても
RAIを完璧には受信しません。
どうしても聴取料を払えというならまずアンテナ立て直して
我が家でもきちんと受信できるようにしてから
言ってくれと常々思うのです。

しかし、聴取料がきちんと徴収できずによほど困っているようで
最近ではコンピューターを持っていて
インターネット使用契約を結んでいる世帯には
聴取料を請求するとか、たわけごとを言い始めました。

つまりネットを介してRAIのホームページを
閲覧できるからということらしいのですが
好き好んでRAIのページなんか見に行くことは
一回もない人ばかりの世の中で大反論を受けています。
そもそも、そんなことを言うなら
RAIのページにアクセス制限でもつけて課金すればいいのです。
すべての人を対象に聴取しようなどというから文句言われるのですよ。
だってネット利用者の何パーセントの人が
RAIのページを閲覧していると思っているのでしょう。
少なくとも私はこの2-3年一回も見たことないです。
そんな人にまで聴取料を請求するってどうなの?と思うわけです。

まずはきちんとした有意義な番組を作り
国民に納得してもらうことからはじめないと、
いつまで経っても何も変わらないよぉ。


Dadini per brodo

2008-03-09 17:20:32 | Squisito!

イタリアにもブイヨンの素などの固形スープの素は
色々市販されていますが、
イタリアご飯を作るときには
私は個人的に使わないようにしています。
なんとなく味が均一化してしまう気がするからですが。

昨日友人宅での夕食は「鍋」だったのですが
私と一緒に招かれていったイタリア人は
この「鍋」のスープにめちゃくちゃ感激しておりました。

彼女は日本の食べ物が大好きで
うどんも好きなので、
だしのおいしさに惹かれている部分はあると思うのです。

昨日の鍋では
かつおだしや昆布だしからことこと煮出しただしではなくて
きっとインスタントな「だしのもと」を使っていたと思うのですが
日本のそういった「だしのもと」や「うまみ調味料」は
非常に繊細に作りこまれているので
ある程度のレベルまで
きちんと作れるようになっているのですよね。
イタリア人の彼女にとってみれば
「異国の味」を見事に再現しているこのスープに
大感激となったわけです。

寒さが戻ってきているフィレンツェの夜に
みんなでわいわいつつくにはもってこいだった鍋料理。
肉も魚も食べない私がいることを踏まえて
白菜、もやし、春雨がいっぱい。
もちろん他のメンバーのために
白身の魚とショウガ風味の肉団子。
みんなでつついて食べることをあまり好まないイタリアですが
日本ではこういうのもありなのだという話をしながら
盛り上がってぺろりと食べてしまいました。
野菜にだしがしみこんでおいしかったのはもちろん
なんだか久しぶりに
日本の味を楽しんだ気がして懐かしかったなぁ。

実家の台所にはどんなだしのもとが置かれていたのか
あまり記憶にないけれど、日本には色々あるのですね。

昨夜の鍋に感激した彼女とは今年中に一緒に日本へ行く予定。
「だしを買う」と意気込む彼女にもお奨めしたいのは
キリンフードテックの「いの一番」。
うま味調味料「いの一番」
いまなら5月31日まで
復刻版のキャンペーンをしているとか。
幻の振り出し容器
レトロな感じもイタリア人には新鮮でいいかもねぇ。
これってまた限定キャンペーン賞品になると
コレクターアイテムとしても人気が出るのかしら??
ちょっとほしい。

日本を離れていて、
なかなか本格的なだしを作る材料を手に入れるのも難しく
ことこと煮出している時間がない生活では
こういう調味料は結構重宝するのですよね。
たまに日本食作ってくれとせがまれることを考えると
手元にあると嬉しい一品です。


La festa della donna

2008-03-08 23:58:00 | 日記・エッセイ・コラム

3月8日は「女性の日」。
イタリアではフェミニストな方々が色々と訴える機会にもなり
結構メジャーなイベントです。
でも私にとっては普通の土曜日なんですけどねぇ。

花屋さんの軒先にはたわわなミモザがたくさん置かれ、
バールなんかでも女性客には
ミモザの小枝を配布したりしているのですが
この花粉症の時期、
私はこの黄色いモコモコにも反応するので
できれば遠く避けておきたい!!

しかし、友人宅での夕食に招かれていったら
家主(男性)が女性人にミモザを準備していてくれました。
いただき物は遠慮せずにいただく私。礼儀ですから。
ということで我が家にもミモザ。
春の訪れですね。
La festa della donna

チッチーノは一応オトコなのでミモザはもらえません!!
でも興味津々。
その黄色いモコモコを引きちぎって
私のベッドに持ち込んだりしないように厳重注意!!La festa della donna