平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ハコヅメ たたかう!交番女子~中年のおっさんをターゲットにすれば視聴率10%を超えられるのだ!

2021年09月15日 | 推理・サスペンスドラマ
『ハコヅメ~たたかう!交番女子』(日本テレビ系)が本日最終回。
 面白かった♪
 可愛かった♪

 何が面白かったというと、交番勤務の婦人警官の日常が見られたこと。
 原作者は元婦人警官なのだそうだ。
 だからリアル。
 装備品検査、メンタル講習、巡回パトロール、警察署からの業務命令、捜査協力、夜勤──
 へえ、こんなことしてるんだ、と見ていて新鮮!
 もちろんフィクションだから面白く誇張はしてあるんだけど。
 今までの刑事ドラマって、事件解決がメインで、警官の日常生活はほとんど描かれなかった。
 彼らはどんな生活をし、何を思い、考えているのか?
 これらをしっかり描いたことが画期的だった。
 原作者の実体験に基づいているから薄っぺらじゃない。
 今後の刑事ドラマを大きく変える作品になりそう。

 中年のドラマ好きおじさんをターゲットにしたのも成功の要因。
 おっさんには恋愛ドラマやラブコメはつらい。
 イケメンが出て来た時点で、もういいや、ってなってしまう……。
 とはいえ、僕は今季「彼キレ」と「プロミス・シンデレラ」は見ていたんですけど……笑
 一方、「ハコヅメ」は交番勤務の女性警官の刑事もの。
 毎回、ヒロインの川合麻依(永野芽郁)が『拝啓、お父ちゃん』とナレーションで呼びかけるたびに、お父ちゃんになった気分で「麻依、どうした?」と反応してしまう。
 新人警察官の成長を描いたビジネスものでもあるので、上司気分でヒロインを見てしまう。
 つまり、「父親目線」「上司目線」でヒロインを応援してしまうんですよね。
 うまい仕掛けだと思う。

 通常、恋愛もの・ラブコメの視聴率は健闘して7%前後。
 でも、この作品は毎回10%前後。
 有力な原作は尽きて来たし、
 テレビドラマ製作者は、そろそろ恋愛ものに見切りをつけた方がいいと思う。
 おっさんの目にはどれも同じに見えるんだよね。
『逃げ恥』がヒットしたのは、切り口の違う原作と脚本の良さとガッキーだから。
 それに超イケメンとは言えない星野源さんだから←失礼!

 ギャグシーンのキリトリ動画をYoutubeにUPしたのも宣伝として上手い。
 すでに本編を見た人は改めて笑ってしまうし、新規視聴者の取り込みにも貢献しただろう。
 実際、キリトリ動画『「ハコヅメ」絶対に笑ってはいけない“通常点検”』は公開5日で100万再生!
 テレビが見られなくなった時代、ネット対応は必須なんですよね。

 ヒット作を生むには、それなりの戦術と戦略が必要。
 従来のドラマコンセプトを少し捻ってみるとか、
 思い切ってターゲット層を変えてみるとか。

 今、ドラマづくりは転機に来ている。

 それではご覧下さい!
 キリトリ動画『「ハコヅメ」絶対に笑ってはいけない“通常点検”!』
 ※ネットでは「めちゃくちゃ爆笑した」「笑いすぎて息できなかった」という声!


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